ローリー・マキロイのスイング
2024/02/11更新
ローリー・マキロイのミート率とヘッドスピードからボール初速を計算
2024/02/11 追記しました
公開されてるスタッツからヘッドスピードをマイルからメートル毎秒に変換して、ミート率からボール初速を計算しました。飛距離も紹介します。
2022~2023年のスタッツを基に計算しました。以下の数値は、2023年の平均データとなります。2024年シーズンはまだラウンド回数が少ないのでデータ数が少ないので2022~2023年のデータをベースに計算します。
- ミート率:1.503
- ドライビングディスタンス:326.3ヤード
- クラブヘッドスピード:122.80mph
ヘッドスピード 122.80mph をメートル毎秒に変換すると、54.89m/s となります。ヘッドスピードとミート率が判れば、そこからボールスピードを計算します。ボールスピードは 82.49m/s となります。
ローリー・マキロイのスタッツ
- ミート率:1.503
- ドライビングディスタンス:326.3ヤード
- クラブヘッドスピード:54.89m/s
- ボールスピード:82.49m/s
ローリー・マキロイのスイング
海外のゴルフはシンプルでコンパクトさを追及してます。日本でも人気のあるローリー・マキロイは、とてもシンプルなゴルフをします。ゴルフスイングもベーシックな動作しかしてません。難しいことはしてません。真っ直ぐ打って、真っ直ぐ飛ばすというシンプルでベーシックなことしかやってません。
マキロイのスイングの特徴
マキロイのスイングの特徴は、ざっくりと2つあります。(1)大きな体重移動、(2)捻転差です。頭を傾けていたりして、特殊なスイングに見えますが、実際はベーシックなことしかやってません。アマチュアゴルファーでも真似しやすいスイングです。ただし、柔軟性が必要となります。
ローリー・マキロイのスイングを正面から見た動画
マキロイは体重移動するスイング
ローリー・マキロイのスイングは身体の柔軟性を活かして、強烈な捻転をします。捻じれ戻りを活かして、スイングパワーに変換させてます。また、左右のブレも少なさそうなスイングなのですが、意外にも体重移動が大きく、バンプも大胆です。さらにはテイクバックからトップにかけては、やや上に伸びる動作もあります。身体が伸び上がるワケではなく、側屈、腹筋、背筋を使って高いトップを作るために右肩を深く高く捻転させます。これは、まるでドラコン選手のような動作です。
バックスイングでは完全に右の股関節に体重をのせてしまうので、少しだけ身体が右側にスライドします。そのままトップスイングを作って、ダウンスイングに移行するときにはバンプ(腰の平行移動)を行って、左脚を踏み込んで左の壁を作ります。そして、一気にダウンスイングを開始します。
いうなれば身体を左右に揺さぶって、その勢いを左足で踏ん張って止めることで、ダウンスイングでの腕とゴルフクラブを加速させているようなスイングです。プロゴルファーの中井学さん的には、安易に身体を揺さぶるのが体重移動ではないと言っておりましたが、あえて身体を揺さぶるスイングという言葉を使いました。
体重移動は重心移動
身体を揺さぶって打つスイングといってしまうと、間違った認識の体重移動のゴルフスイングとなってしまいます。適切な言葉で説明をするのであれば、身体の重心移動を積極的に行うゴルフスイングとなります。ゴルフスイングでは体重移動といいますが、身体的な構造としては重心移動になります。人間は歩くのも、走るのも重心移動を行ってます。エネルギーを加える方向に重心を向けていきます。
マキロイは、もともと強い捻転をするタイプなので、フォロースルーも強くなりやすく、フック系のミスが出やすいタイプです。なので、マキロイはフォロースルーを大きく出すというよりは、早めに左肘を畳んでいきます。ボールが捕まりすぎるのを予防しています。
2軸スイング
マキロイのスイングは体重移動をすると他メディアでも紹介されてますが、2軸スイングであるとは紹介されてないことが多いのですが、ローリー・マキロイは体重移動するスイングであり、2軸スイングとなります。
テイクバックでは、右股関節に体重がのります。トップスイングからバンプ(腰の平行移動)をしてから、右側に体重移動をして、右の股関節を意識しながらスイングしてます。ひとつ強調しておくと、腰は回転してません。あくまでも股関節の回旋であり、左右の股関節の間で体重移動を行っているコンパクトなゴルフスイングとなっています。
左の壁をつくる
体重移動をする場合、体重移動を止めるための左足の踏み込み、左の壁をしっかりとつくって、流れないようにすることが最大のコツとなります。これが、できれば捻転が浅くても、クラブヘッドを加速させることができます。テイクバックし、トップスイングをつくって、左を踏み込んで、左の壁をつくることで切れのあるスイングになります。
股関節の回旋が必要
マキロイは体重移動をする2軸スイングになりますが、身体を揺さぶるだけのスイングではありません。たしかに左右に体重移動を行ってますが、この動作を行っているのは、股関節の回旋です。左右の股関節の間で身体の重心を移動させており、それが体重移動となります。
ゴルフスイングは腕を使う
ゴルフスイングでは、腕を使わないとか言われますが、実際はかなり腕を使いますし、腕力は必要です。PGAツアー選手の多くは、かなり鍛えており、上半身はまるでプロレスラーとか、アメフト選手のように筋肉が大きいプロゴルファーも少なくありません。どうして、そんなに上半身の筋肉を鍛えるのかといいますと、ゴルフスイングで必要となるからです。冷静に考えてみれば判るのですが、両手でゴルフクラブを持つわけですから、少なからず腕力は必要となります。
また、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーのときも腕力が必要となります。腕の力が無ければスイング軌道が不安定になってしまいますし、ゴルフクラブを素早く振ることができません。
ただ、ここでいってるのは腕の力だけで打つ、手打ちを推奨してる訳ではありません。下半身の力だけではなく、上半身の力、腕の力を使ってゴルフスイングをしてるということを理解することが大切ということを伝えたいのです。
ゴルフスイングで叩く
日本のゴルフスイングで、叩くという表現をすることがあります。叩くというのは、手か腕で行う動作を表現してる言葉です。下半身で叩くなんて、日本語がおかしいです。ということは、叩くということは、上半身の筋力、腕の筋力を使ってフルスイングしてることを別の言葉で表現しているということになります。理論は判らないけど、本能的にゴルフスイングでは上半身、腕の力が必要ということを知っているのかもしれません。
ゴルフのドライバーで叩くってナニ?
ゴルフスイングで上半身の筋力、腕の力を使うタイミングというのは、バックスイング、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー全てです。バックスイングでも片手でゴルフクラブを持ち上げて、トップスイングをすることは出来なくはありませんが、かなり難しいです。だけど、両手でゴルフクラブを持ってバックスイングをすれば、意外と簡単にゴルフクラブを持ち上げることができます。つまり、腕の力を利用してバックスイングをしてるということであり、ゴルフスイングでは腕の力を使います。
マキロイの場合、左手フックグリップ、右手ウィークグリップのお祈りグリップでゴルフクラブを握っており、ダウンスイングからインパクトにかけては、左手は手の甲を飛球線に向けやすく(ローテーションしやすく)、右手のウィークグリップにより、右肩が強く入るようにして、腕の使い方がとても上手い選手です。とくに右手(右肩)で強く打つのがうまいです。だから飛ばせるのだろうと思います。
伸ばす筋力(伸筋)
マキロイは拮抗筋が発達してます。ダウンスイングからインパクトにかけては、右肘を伸ばすパワー、伸ばす筋力(伸筋)が強い方が、ヘッドスピードが速くなりますし、叩ける打ち方になります。つまり、腕の力というのは、肘をはやく曲げ伸ばしする、瞬発力が必要となります。これが理解できて、肘の曲げ伸ばしを素早く行えるようになると、ヘッドスピードを速くするための基礎を身に着けることができます。また、ダウンスイングからインパクトにかけて、クラブヘッドを走らせることとができます。
ローリー・マキロイの場合、腕の力よりも上半身の捻転のエネルギーの方が勝るとも劣らないパワーを持っているので、腕が使えません。腕を使っても腕の力の方が弱いので、手打ちになりません。
マキロイのスイング まとめ
マキロイのスイングは見た目的に美しいですし、動きに無駄がありません。そして、余分なことをしてませんし、とてもベーシックで基本的な動きをしてます。曲げてコントロールしようとすることもあるかと思いますが、スイング自体は本当にベーシックで見習う点が多いです。
以前は左足が浮いてしまうくらいに左膝を入れて、バックスイングをしてましたが、最近はかなり静かなスイングとなりました。はっきり言ってしまえば、以前のスイングはオーバースイング気味で、少し変なスイングでした。
最近は、かなり筋トレもして、柔軟性も高めて、パワーと柔らかさでコンパクトながらも、体重を乗せて振っていけるスイングになったという感じがします。真似できないスイングではないと思います。
ローリー・マキロイのスイングを真似する
ローリー・マキロイはPGAツアー選手のなかでも小柄です。身長175センチです。
そして、しっかりと体重移動して、大胆なバンプをして、床反力を使いながらクラブを加速させます。ローリー・マキロイのスイングを真似するには、身体の柔軟性が必要となりますが、大きく体重移動して、バンプさせるという動作は一般的なゴルファーでも可能な動作です。体重移動する方向にしっかりと踏み込んで、体重移動したときの重心移動のエネルギーを利用できるようになれば、飛距離アップが望めます。
日々、精進
がんばります