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床反力・地面反力で打つコツ

更新:2022/06/04

最近、ジャンプアップするスイングをするゴルファーが増えてきてます。やっぱり、それなりの効果があるようです。ジャンピングスイングとも、ジャンピングアップとも呼ばれてます。これらは、床反力・地面反力で打つスイングです。

床反力・地面反力で打つコツを紹介します。

 

床反力・地面反力とは

脚の踏み込む力を利用して股関節(骨盤)を素早く回旋させて、上半身と下半身の捻転差を作ることができます。脚を蹴るというよりは、地面を押すというイメージになります。日本のゴルフスイングでいうところの腰を切るという動作がしやすくなります。逆説的に言えば、腰を切るという動作をするには、床反力・地面反力を取り入れると良いということになりました。

踏み込む力が強くなる

また、床反力・地面反力で打つことで、身体の重心を飛球線方向に向けることができるので、ゴルフクラブを加速させやすいです。簡単にいってしまえば、左右の股関節を力強く回旋することができます。

左の壁をつくるという動作自体が床反力・地面反力です。左脚を踏ん張って、左の壁を作ることで、慣性を働かせてヘッドスピードを速くすることができます。詳しくは、慣性の法則を利用してヘッドスピードを速くするコツという記事を読んでみて下さい。

ジャンプするパワー

床反力・地面反力を簡単に行うには、ジャンプするという動作が良いです。ただ、ジャンプでは真上に飛び上ってしまいます。ゴルフスイングの場合、体重移動・重心移動を行いますから、ジャンプというよりは、サイドステップの方がイメージ的にはあってます。それは、バスケットボールのサイドステップがイメージに近いです。

つまり、床反力・地面反力は、脚の拮抗筋(伸筋・屈筋)が必要となります。

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床反力、地面反力は昔から在る

床反力、地面反力というと新しいゴルフスイング理論のように感じますが、意外と昔から存在する打ち方です。打ち方というよりは、効率よくエネルギーを伝えられる動作です。

昔は、スイング分析などがあまりできなかったということもあり、感覚的な言葉で表現されてました。たとえば、フォロースルーまで右膝を動かさないようにしておく、右脚で蹴るように打つなどが、現代でいうところの床反力・地面反力に近い動作のことを指してます。

今までは漠然とした、感覚的でしたが、体系だったメソッドにして科学されて、まとめられたのが、「驚異の反力打法」という書籍です。

 

ジャンピングスイング | 床反力・地面反力で打つコツ

バックスイングからトップスイングまでは、スウェーしないように右脚を踏み込んで、右股関節に体重をのせます。全体の流れを紹介しますので参考にしてください。いろいろな動作が複雑に絡み合ってきますので注意してください。

トップからダウンスイング

ダウンスイングにスイッチするときには、左脚を踏み込みながら、バンプ(腰の平行移動)をします。右膝を飛球線方向に向けるように、右脚を蹴ります。この時には、踏み込んだ左脚を踏ん張って止めます。

インパクトで最大出力

インパクトでは左右の股関節を挟み込むような動作となります。エネルギーが圧縮されて、自然とジャンプします。とくに左脚でジャンプするように、左脚を踏み込みながら、膝を伸ばす動作がポイントとなります。この動作により、いっきに股関節を回旋させて、骨盤を回転させます。インパクトでは、スイングエネルギーが最大出力となります。左脚で動きを止めて、右脚で蹴ってエネルギーを飛球線に向けて出力します。

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右脚を蹴り続ける

ダウンスイング、インパクト、フォロースルーまで右脚を蹴り続けることでスイングエネルギーを飛球線方向に向けていけますし、ゴルフクラブを加速させることができます。右脚をベタ足にしておくという言葉で表現されることもあります。

左踵体重と踵支点で身体を回転

インパクトからフォロースルーにかけては、右脚は爪先側に体重が乗り、左脚は踵体重になります。左脚を止めたままでは、膝を痛めますので、踵に体重をのせて踵を支点として左脚を外転させます。そうすることで、骨盤が飛球線を向きやすくなりますし、身体が飛球線を向いた自然なフィニッシュが作れます。

 

簡単に床反力・地面反力で打つコツ

床反力・地面反力で打つといっても実際の動作は意外と複雑です。ましてや身体を捻転してるにも関わらず、脚の屈筋と伸筋を使ってジャンプするというアクロバティックな動作はなかなか難しいです。

もっと簡単な方法は無いのか?
あります。

左の壁を作ることです。単純に左脚を踏み込んで左の壁を作るだけではなく、左脚でジャンプするように強い踏み込みにすると床反力・地面反力に近い動作で打てます。この場合、左の踵に体重が乗るイメージで左脚を踏み込むと良いです。

ゴルフスイングの左壁を作って飛ばすコツ という記事も併せて読んでみて下さい。

 

地面反力で飛ばすためのトレーニング

地面反力で飛ばすためのトレーニングとしては、脚を鍛える必要があります。脚だけではなく、下半身全体を鍛えることが必要です。ハムストリング、大腿四頭筋、大臀筋などを鍛えることが必要です。また、内転筋(脚の内側)を鍛えて、両足で挟み込むような動きを強化することも効果があります。

 

床反力・地面反力で打つゴルファー

床反力・地面反力で打つゴルファーで、有名なのはジャスティン・トーマスです。が、ここでは別のゴルファーの名前を挙げようと思います。ローリー・マキロイも反力を使ってます。判りやすいのは、リッキー・ファウラーマシュー・ウルフ、女子プロのレキシー・トンプソンも明らかにジャンプしてます。ジャスティン・トーマスも有名です。

日本では、小平選手が有名です。インパクト後に、左脚を外転させて身体を開きます。下の動画は小平選手のスイングが見られます。インパクト瞬間からフィニッシュまでを注意深く見ると、反力を使ってますし、左足を外転させてます。

最近、石川遼も反力を使ったスイングにスイッチしてきました。まだまだ、右脚の蹴りが少ないですが、今までのスイングとは異なっており、左脚でジャンプして股関節(骨盤)をいっきに回旋させようとしてます。

 

ゴルフスイングの腰を切る意味

腰を切るという言葉を聞いて連想するのは、腰を素早く動かすという動作が連想します。だけど、腰を素早く動かすというのは、回転させるのか?移動させるのか? 腰を切るという言葉からは、具体的な動作が把握し難いので、この辺りを追及していこうと思います。

腰を切り上げるの意味

ゴルフのアドレスでは前傾姿勢となります。骨盤の下あたりの股関節から曲げて前傾姿勢をとります。すると、自然と骨盤から上は前傾となります。なので、腰を上下に回転するイメージがあるから、腰を切り上げるという言葉を使うようになったのだろうと思います。

腰を切り上げるタイミング

ゴルフスイングで腰を切り上げるタイミングは、インパクト後のフォロースルーに入るときです。左脚を踏ん張って、左の壁をつくっておき、右脚で蹴りながら左側に体重をのせていくと、左股関節が大きく回旋して骨盤が左方向に回転します。これが、腰を切り上げるという動作です。 ゴルフスイングで腰を切るコツ という記事も読んでみて下さい。

床反力、地面反力の概念が理解できれば、非力でもゴルフクラブを加速させて飛ばせるようになります。
私も色々とトライしてます。

日々、精進
がんばります

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ゴルフは哲学だと捉えて、様々な考え方、理論を学びながらゴルフ上達を目指しています。
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