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レイドオフのゴルフスイングで打つコツ

2021/04/15 情報更新
レイドオフのやり方のコツの紹介です。ゴルフスイングでレイドオフにして振ると良いと言われることもありますが、レイドオフにするのではなくて、自然とレイドオフになります。その仕組みなどをリッキー・ファウラーとベン・ホーガンのスイングを参考に紹介します。パッシブトルクのコツは、ゴルフのパッシブトルクで打つコツの紹介で紹介してますので併せて読んでみて下さい。

 

レイドオフとは

レイドオフはトップスイングからダウンスイングへの切り返しの時に持ち上げられたゴルフクラブの向きが少しだけ背面に移動して、右手首の背屈・ヒンジが入ってシャローに打つための準備をすることです。ゴルフスイングを後方から見た場合、シャフトが寝るような感じとなります。

レイドオフの特徴としては、右手首は背屈が入り、出前持ちと呼ばれる形となります。最近、主流となりつつあるヒンジ(Hinge)が入りますので、ゴルフクラブが寝て、クラブヘッドが後方に倒れることでインサイドから打ちやすくなり、シャローなプレーンで打てるようになります。逆に言えば、ゴルフボールを直接打とうとするアウトサイド軌道になり難いということです。

レイドオフの原理としては、スイング軌道のことがメインに語られます。が、レイドオフはゴルフクラブのヘッドに慣性による運動となります。バックスイングで勢いよく振りあげたクラブヘッドが、トップでは瞬間的に宙に浮いたような感覚となります。そこから、下半身から始動したダウンスイングと引っ張り合って、クラブヘッドをオンプレーンに戻しやすくなります。

また、クラブヘッドに慣性を働かせることができるので、ヘッドが加速しやすくなります。シャフトが寝てから立ち上がるように見えるのは、クラブヘッドに張力と慣性が働くからです。

さらには、クラブヘッドに慣性が働くことで、パッシブトルクの要素も入ってきます。パッシブトルクで打つゴルフスイングのコツの紹介 という記事も併せて読んでみてください。レイドオフするからといって、その動作だけを取り入れるのではなく、一連の動作で成り立ってます。

右手首の背屈(ヒンジ)

トップを作ったときに右手首を背屈させる、ヒンジを取り入れることで、レイドオフさせやすくなります。また、レイドオフさせてからダウンスイングに移行することで、パッシブトルクの要素も入ってきます。 パッシブトルクで打つゴルフスイングのコツの紹介

スイングプレーンが2つ

レイドオフしている(シャフトが寝る)ように見えるということは、トップスイングを作るまではアップライト(縦)にゴルフクラブが上がってきて、ダウンスイングではシャフトが寝るような、フラット状態になっているということです。

レイドオフになるということは、スイングプレーンが2つになるという意味でもあります。

  • (1) テイクバック~トップスイングまではアップライト(シャフトが縦になる)
  • (2) ダウンスイング フラット(シャフトが寝る)

勘の良い人、スイングを研究してる人はここで気付くかと思いますが、レイドオフさせることで、自然とパッシブトルクという動きが入って、シャローに打てます。

レイドオフ、パッシブトルク、シャローイング は一連の動作

つまり、レイドオフ、パッシブトルク、シャローイングというのは、別々の要素として考えられますが、ゴルフスイングの一連の動作です。どれかひとつだけを取り入れるのではなく、下半身を使って、インサイドから、低く、長くゴルフクラブを振る動作をすることで、レイドオフで、パッシブトルクが入ってシャローに打てるということです。

レイドオフでシャローイングしてパッシブトルクで打つコツ 動画

 

レイドオフのメリット

レイドオフのメリットは、シャフトが寝て下りてくるので、インサイドから打ちやすくなり、捕まったボールが打ちやすくなります。つまりスライス要素を減らして、フック系のボール、ドローボールが打ちやすくなります。また、オンプレーンの軌道で打ちやすくなるので、スイングが安定しますし、ミスショットを減らせます。

レイドオフとパッシブトルクとシャローイングの関係

トップスイングからゴルフクラブ後方に倒れて(シャフトが寝る)ダウンスイングを開始すると、トップスイングから後方に倒した分だけヘッドの重さを受けて(パッシブ)慣性が働きます。そして、ゴルフクラブを内側(イン側)から振りやすくなってゴルフボールに対して緩やかな角度でインパクト(シャロー)できます。そして、自然とヘッドが返ってきますし、ヘッドが加速しやすくなります。

つまり、レイドオフさせることで、パッシブトルク、シャローイングさせることができます。飛んで曲がらないゴルフスイングで打てるというメリットがあります。

もうひとつのメリットとしては、手元側あまり動いてないにも関わらず、ゴルフクラブのヘッドの移動が大きくなり、小さなエネルギーで大きなスイングエネルギーを作り出すことができます。

ゴルフスイングは、レイドオフが良いと言われていますが、その理由としてはオンプレーンなスイングで打ちやすく、ナイスショットの確率が高くなるからです。ですが、ゴルフスイングという一連の動作の中の1つの動作、レイドオフだけを取り出して、そのメリットだけを伝えるのは、ナンセンスであると考えています。

関連記事
パッシブトルクを活かした打ち方コツ、シャローで打つコツも紹介してますので併せて読んでみてください。

 

レイドオフのやり方のコツ

レイドオフのやり方といっても動作を説明するのはとても難しいです。イラスト図解を参考にしてください。レイドオフを試してみると理解できるのですが、レイドオフ、シャローイング、パッシブトルクは連動したひとつの動作となります。

トップスイングではゴルフクラブ(シャフト)を後方に寝かせます。この時には、シャフトよりもクラブヘッドが倒れ込んでいるイメージを持つと感覚が掴みやすくなります。この動きがレイドオフとなり、スイングプレーンから外れます。

レイドオフの切り返し

そのまま、ダウンスイングへのスイッチングを開始します。左足を踏み込んで股関節の回旋を始めることで、下半身からスイングが始動します。このときに右脇を締めながら、倒れたゴルフクラブのヘッドの重さを引っ張ってくる感覚で下ろしてくるとゴルフクラブが立ち上がってきます。まるでテコの原理のように自然とゴルフクラブが立ち上がってきます。

シャローイングからパッシブトルク

寝かせたゴルフクラブが縦に下りてくるのもパッシブトルクの動作のひとつです。このまま、下に引っ張ってくることで手元側を回転させることでクラブシャフトとクラブヘッドに捻じれ(トルク)を与えながら回転させることができます。

そして、腕とゴルフクラブが身体に巻き付いて、自然とインサイドで打てます。この動作がシャローイングとなります。インパクトに向けて自然とヘッドローテーションして捕まったボールが打てます。この一連の動きがパッシブトルクとなります。

レイドオフだけを取り出して説明するのはナンセンス

なので、レイドオフだけを取り出して説明するのはナンセンスです。レイドオフで打つ場合、シャローイング、パッシブトルクが自然と行われます。

レイドオフで打つというのは、パッシブトルクとシャローイングが自然とできるようになります。というよりも、そのような動作になりますし、一連の動作となります。なので、レイドオフにすれば良いというだけではなく、レイドオフにすることで、シャローに打てるし、パッシブトルクも効かせることができるということを知っておくことが大切です。

この動作を習得するには何度か試してみて感覚を掴むことが大切です。

 

下半身からダウンスイングするとレイドオフする

レイドオフするのではなくて、自然とレイドオフのようになります。意識してシャフトを倒したりしなくても、レイドオフします。その方法はとても簡単で下半身からスイングをし、右肘を脇腹に巻き込む様にダウンスイングするということです。あまり意識をしなくてもテイクバック時のプレーンよりもインサイド(内側)からダウンスイングすることになりますし、必ずオンプレーンのスイングとなります。

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また、手元を身体に引き付けて、手元が減速してクラブヘッドを加速させることができるので、効率よくヘッドスピードを速くすることができます。

お手本になるのはリッキー・ファウラーですね。小柄でありながらもプレーン2つの少々変則的に見えるスイングですが、レイドオフしてダウンスイングでは強烈な右肘の巻き込みにより、シャフトがフラットになりながらインパクトに向かっていきます。また、ベンホーガンのスイングもレイドオフが入ってます。この2人のスイングはとても似ています。

リッキーファウラーとベンホーガンのスイングはレイドオフ

リッキー・ファウラーとベン・ホーガンのスイングはとても似ています。というよりも、ほぼ同じスイングです。どちらも、大きくレイドオフして、シャフトがフラットになりながらダウンスイングします。

ベン・ホーガンという昔のゴルファーですが、既にレイドオフっぽい打ち方となってます。ベン・ホーガンが現役のときには、ゴルフスイングのレイドオフ(Laid Off)という言葉も概念も無かった時代だったかもしれません。

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リッキーファウラーのスイング

いきなりドライバーショットのスイングが見られます。すでにレイドオフなスイングとなっています。実はこのスイングはベン・ホーガンのスイングそっくりなのです。アップライトに上がって、フラットに下りてくるという感じです。

ベンホーガンのスイング

スローモーションでスイングが見られます。リッキーファウラーにそっくりなスイングをします。ベンホーガンのモダンゴルフを習えば、レイドオフの入った美しいスイングになれるということです。そして、レイドオフという言葉は新しいかもしれませんが、概念は意外と古典的なのかもしれません。

ちなみにレイドオフを別の言葉で紹介してる人達が居ます

ベン・ホーガン
腕が腰に巻きつくようにダウンスイングをすると説明しています。
ジム・マクリーン
下半身からスイングを始動すれば、テイクバックのときよりもフラットになって下りてくると説明しています。

つまり、レイドオフにしようとしなくても自然とそのようになるということです。また、レイドオフになることが絶対に良いとは言い切れません。しっかりとした、スイングで打てる方が重要です。

併せて、ジム・マクリーンの言葉のなかで、「フラットになって下りてくる」というのは現代的な言葉でいうところの「シャロー」になるかと思います。なので、しようと思わなくても、結果的に「フラットになって下りてくる」、「シャロー」に打てるということです。

そして、レイドオフになるのは腕で調整するのではなくて、下半身の強い動きがあるので、上半身が巻き込まれて、スイング軌道(腕とゴルフクラブ)も巻き込まれているということです。

あくまでもゴルフスイングの一連の動作の中の一部分だけを取り出して、レイドオフだけを解説すると、レイドオフさせることだけに意識が向いてしまいますが、実際は下半身からダウンスイングを開始して、インサイドから、クラブを低く、飛球線に向けて移動させようとすることで、レイドオフでパッシブトルクが入って、シャローに打てるということです。

 

レイドオフはオンプレーンに振れるスイング

ベン・ホーガンのモダンゴルフでは、腰の回転からダウンスイングを始動することで、腕が身体に巻き付くと紹介しています。腕が巻き付くと紹介しているだけで、トップスイングではレイドオフになるとは書いてませんが、自然とレイドオフとなります。

意図的にレイドオフしようと思って、シャフトを寝かせながら打とうとすると、完全にフェースが開いたままインパクトしてしまって、ボールが真横に飛ぶことがあるので危険です。

もともと、ベン・ホーガンはスイングプレーンを提唱しています。モダンゴルフで紹介しているスイングに関しても、インサイドから振って、オンプレーンになるゴルフスイングです。腰の回転からダウンスイングを始動する(下半身から始動)ことで、自然と腕が巻き付いて、レイドオフとなり、オンプレーンに振れるということです。オンプレーンに振れているかどうかをチェックするための、仮想的なプレーンとして、スイングプレーンが編み出されたのでしょう。

ただ、レイドオフするようなスイングをするには、相当なパワーを要しますので、あまり無理をせずに今まで通りのスイングが良いかもしれません。というよりもレイドオフができるとスコアが良くなるのかどうかとか、今の自分の目的を忘れないようにすることも大切です。

日々、精進
がんばります

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