ドライバーショットのバックスピン量と飛距離の関係
ヘッドスピードとバックスピン量の関係
ドライバーの飛距離アップの要となるのは、ヘッドスピードを速くすことです。が、ヘッドスピードが速くなれば、自然とバックスピン量が増えてしまいます。ヘッドスピードが速いゴルファーは、バックスピン量を減らすことを常に考えてます。
適切な打ち出し角度とバックスピン量
以前、テーラーメイドが提唱したのが、17度 / 1700回転 です。
打ち出し角 17度 / バックスピン量 1700回転です。
キャロウェイは、打ち出し角 12度 / バックスピン量 2500回転前後としてます。
なので、平均値を考えると、打ち出し角 18度まで / バックスピン量 1700~2500回転くらいまでが適切であると考えます。
バックスピン量が減れば、飛距離アップできるのか?
バックスピン量が多い状態から、バックスピン量を減らせれば、飛距離アップできます。ヘッドスピード40~42m/sくらいでバックスピン量 3000~3800回転のドライバーショットの場合、バックスピン量を2000回転前後に減らせれば、それだけで約10~15ヤード飛距離アップができます。
バックスピン量 1000回転で10~15ヤード飛距離が変わる
実際に私がヘッドスピード40~42m/sくらいのゴルファーです。バックスピン量が3000回転以上の場合、トータル飛距離が200~210ヤードくらいしか飛ばせません。バックスピン量が減ると、220~230ヤードくらい飛ばせます。私のスイングスピード、スイングパフォーマンからは、バックスピン量が1000回転減らせると、10~15ヤード飛距離アップできるというデータとなります。あくまでも、私がスカイトラックでデータを抽出して統計を出しました。
空力と低重心と低スピンは飛ぶ
今までテーラーメイド SIMシリーズのドライバー、キャロウェイ マーベリック ドライバーを試打しました。そして、スカイトラックでデータを取りましたが、ヘッドスピード40m/sくらいのゴルファーは、空力が効いて、ヘッドスピードを速くして、低重心で低スピンでバックスピン量が減らせると飛距離アップできます。
実際に私のデータがそうなってます。
スカイトラックによる計測 ドライバー打ち比べ
– | テーラーメイド M2 D-TYPE |
テーラーメイド SIM ドライバー |
キャロウェイ MAVRIK ドライバー |
ヘッドスピード | 41.4m/s | 43.7m/s | 41.8m/s |
バックスピン量 | 3200回転 | 2457回転 | 2058回転 |
ボールスピード | 56.3m/s | 60.0m/s | 58.1m/s |
トータル飛距離 | 218ヤード | 229.8ヤード | 230.5ヤード |
打ち出し角度 | 15度 | 15度 | 16度 |
SIMドライバー、キャロウェイ MAVRIK ドライバーは、空気抵抗を減らしてヘッドスピードを速くなってる感があり、ヘッドスピードが速くなってます。なので、比較対象にはならないかもしれませんが、バックスピン量は大きく減らせてます。
上のデータでは、M2 D-TYPE ドライバーとキャロウェイ MAVRIK ドライバーのヘッドスピードは同じだけど、MAVRIKドライバーの方がバックスピン量が少なくて飛ばせてます。
空力の好影響もあらわれてるように感じます。
バックスピン量が増える原因
- ヘッドスピードが速い
- フェースが開いてインパクトしてる
- カット打ち(アウトサイドイン軌道)で打ってる
大きくは3つの原因が考えらるのですが、ドライバーヘッドの性能もありますが、殆どは打ち方に問題があることば多いです。すなわち適切な打ち方ができてないということです。
バックスピン量が増えやすい打ち方
- カット打ち(アウトサイドイン軌道)
- 上から打ち込む
- 右手(右腕)を使ったスイング
バックスピン量が多くなってしまう打ち方としては、カット打ち(アウトサイドイン軌道)が最も多いかと思います。つまり、アウトサイドイン軌道となり、フェース面が開いてインパクトしますので、ロフト角が大きくなり、バックスピン量も増えますし、弾道も高くなります。
上から打ち込むような動作が入ってる打ち方もバックスピン量が増えやすいです。
最近は、シャローに打つことが主流となってます。というよりも、流行り?みたいになってますが、ゴルフボールに対して、緩やかな角度(シャロー)でインパクトできれば、無駄なバックスピン量を減らすことができます。
スライサーはバックスピン量が多い
ロフト角の数字を大きくすれば、ボールの飛び出し角は高くなります。ただ、ロフト角の数字が大きくなるとバックスピン量は増える傾向にあります。そして、スライサーはバックスピン量が増加する傾向にあるようです。
それは、フェース面が開いてインパクトを迎えていたりすることが影響をするようです。ですから、大きなスライスボールとなってしまう場合には、ボールが高く上がって、右方向へ放物線を描いて林の中へ飛んでいきます。これは、適切な打ち方にしなければ、修正されません。
ロフト角の問題
ドライバーヘッドの問題としては、ロフト角が大きい場合、バックスピン量が増えやすくなります。なので、アイアンクラブ、ウェッジなどはロフト角が大きいので、バックスピン量が多いですし、スピン量を増やしてボールを止めるためのクラブです。ドライバーの場合、ロフト角が小さくなれば、バックスピン量を減らすことができますば、ボールが上がり難くなる可能性もあります。
ボールが後ろに転がる?
ドライバーショットでも、バックスピン量が多い場合、ボールが着地してから後ろに跳ねることがあります。バックスピン量が多すぎることが原因のようです。ドライバーなのに、アイアンショットのような弾道になっているということです。おもいっきりバックスピンが発生して、ボールは揚力を増し、高く上がっていき、失速してボールは落ちてくる。
一般的には、ランが出ればボールは飛球線に向かって転がるのですが、落下したボールはバックスピン量が多すぎて、戻ってしまう(後ろへ転がる)という症状になってしまいます。これでは、なかなか飛距離アップはできません。
ヘッドスピード 40m/sくらいで飛ぶドライバー
ヘッドスピード40m/sくらいで飛ばすには、バックスピン量を減らすことが重要です。飛ぶといわれるドライバーでも、バックスピン量が多くては、キャリーが出せません。最近の新しいモデルのドライバーは、たしかにバックスピン量を減らせますが、ボールが上がり難くなりますし、ドロップしてしまうことも考えられます。
装着シャフトとの相性
装着されてるシャフトの性能だけでもバックスピン量は変化します。トルクが大きい(柔らかい)場合、バックスピン量が増えやすくなります。トルクが少ない(硬い)場合、バックスピン量が少なくなる傾向にあります。
低スピンなドライバーヘッドでも装着されるシャフトとの相性が悪ければ、バックスピン量が増えてしまう可能性もあるということです。
ヘッドスピードを速くすることだけが、飛距離アップする方法とは限りません。
バックスピン量を減らすことでも飛距離アップを望めます。
日々、精進
がんばります