歩くということを考えてみた|ゴルフのためのウォーキング
ゴルフはウォーキングスポーツです。たまたま、日本ではカートに乗らせるのが当たり前となっていますが、歩くことが基本です。
ゴルフとウォーキング
いつ頃からでしょうか、歩くということ、ウォーキングをするということが一般的になってきたのは。昔はウォーキングをしていたり、ジョギングをする人は少なかったような気がします。でも、現代ではウォーキングする人やジョギング、ランニングをする人を多く見かけるようになりました。それだけ、健康志向になってきたというか、自分の健康を気遣う人が増えてきたのかもしれません。
様々な医学書やウォーキングの書籍を読めば読むほど歩くということは健康にも良いし、ゴルフというスポーツに向いている基礎的な運動ということが判ってきましたのでシェアします。
歩くとゴルフがうまくなる
歩くとゴルフがうまくなる? その理由は、歩くことで股関節、腰周りを動かしますので、下半身の柔軟性が高くなります。股関節が柔軟であれば、股関節の回旋を活かして、深胃捻転ができるようになりますし、上半身と下半身の捻転差をつくることができるようになります。
歩くということ
現代は自動車もあるし、自転車もあるし、電車、バスなどがあり歩くということが少なくなってきました。便利な移動手段が進化するほど歩くということが少なくなってきました。
二足歩行が出来る人間は歩くという動作をすることが基本であり、歩くことで心臓から遠い足先にまで血液を送り届けることが出来ます。そして、下半身には人間の身体全体の3分の2の筋肉が集まっています。下半身の筋肉を使えば、上半身から下半身に血液が送られます。
そして、下半身に送り込まれた血流は、また心臓へ戻ってきます。下半身が浮腫んでいるという人は、下半身の血流が悪いだけなのかもしれませんね。下半身の血流が悪いということは、老廃物が溜まってしまいますし、脳にも血流が行き難い状態となってしまいます。
血流が悪くなると脳にも影響を及ぼします。脳の働きを手伝っている神経や細胞は血流不足が天敵であり、再生する能力を持っていません。常に十分な血流を送り込んでおかなければいけません。故に歩くということは認知症の予防にもなると言われていますし、実際に知り合いのお医者さんのセミナーで聞いた話しです。
二足歩行が出来る人間だからこそ、歩くということが当たり前で、歩くということが普通すぎてしまって、歩くということを軽視してしまっています。このまま人間が歩かなかったら退化していき、二足歩行から四足歩行になってしまうかもしれませんね。近未来は人間は全く新しい生物になっているかもしれませんね・・・こんなこと考えていると怖くなってきますね。
江戸時代の庶民は1日万歩は歩いていた
江戸時代の庶民は1日に20,000~30,000歩くらいは歩いていたと言われています。江戸時代ですからね、自動車もありませんから、歩く事が基本だったんだと思います。
ちょっと買い物に行ってくると言っても山を1つ越えたりなんかしていた時代だったでしょうから、歩くことは基本だったんでしょうね。畑仕事へ行くにも歩き、何処かへ出かける時は必ず歩きだったのだろうと想像できます。
伊勢神宮へのお陰参りも当然ながら歩いて行ったのでしょうね。東京から三重県の伊勢まで歩いて・・・約460キロほどはあります。なんとも現代では想像できないですね。昔の人は現代人より屈強な肉体を持っていたのかもしれません。三重県の伊勢まで歩くことなんて想像ができませんからね。
でも、歩くしかなかった時代ですからね。歩くことが最良の移動手段だったんですね。というよりも、歩くというよりは、とても行動量が多かったとも言えますよね。働き者ばっかりだったのかもしれません。
二足歩行の生物は歩くことが基本。
歩いて血流を良くすることで、脳にも血流を送り届けることが出来るし、身体全体に血流を行き渡らせることが出来るということですね。
昔の哲学者は歩いて考えた
古代ギリシャの哲学者は考えるために歩いていたと言われています。歩く事で血流が良くなり、脳にも血液が送り込まれて、良い考えが出来るということを知っていたのだろうと言われています。
哲学者が歩いて考える・・・というと難しく感じますが、自分が何かを考えている時には腕を組んで立ち上がって、周辺を歩いてみたり、うろうろと歩いたりしませんか? 人間は物事を考える時には血液が必要なので、自然と歩くという動作をしてしまうのかもしれませんね。
医学の父と呼ばれている、古代ギリシャのヒポクラテスは、歩く事は人間にとって最良の薬である と言っています。そして歩くということに関する予防医学的なことを説いています。
ヒポクラテスは、とても興味深い言葉を残しています。
冬は早く歩き、夏は静かに歩け です。歩く時に消費されるエネルギーと気温との関係を考慮して、季節に合わせた歩き方を説いています。単純明快、そして判りやすいです。
歩くことで血液が脳に送り込まれて、頭の回転が早くなるということは・・・ゴルフというスポーツにはピッタリですよね。距離を見たり、パットのラインを読んだり、スコアを計算したり、打数を計算したり・・・色々と頭を使います。血液が脳にたくさん送られるのであれば、今までにマネジメントが生まれるかもしれませんね。
とにかく歩こう
最近、歩いていないなと思ったら、とにかく歩くと良いです。
コンビにへ行くとき、ちょっとした買い物に行くときでも歩いてみると良いです。とにかく歩いて、歩くということが苦にならない、そして習慣にしていくことが大切です。
私が住んでいる愛知県なんて、東京などの都会とは違って、いつでもどこでも交通機関があるという訳ではありませんし、最終電車の時間もけっこう早かったりします。最寄り駅に行くまでに徒歩数十分も要するような地域が殆どです。ですので、多くの人が自動車を持っていますし、自動車が無ければ何処へも行けないような地域もあったりします。だからなのか、ついつい自動車に乗ってしまいます・・・。それでも、最近はゴルフ練習に行く時には歩きで行きますし、ちょっとした買い物にも歩きで行きます。
歩くというのは地味です。
面倒だなと思うこともあります。
歩くという事は派手さもありません。
だから、疎かにされてしまいそうな運動だと思います。歩きながら空を見たり、風景を見たり、歩くということの楽しさを見つけることも大切です。
歩くことで今まで目にしなかった風景を見ることで新しい気付きがあるかもしれません。
ゴルフと歩くということ
ゴルフ場では、カートがありますので歩きゴルフを楽しませてくれるゴルフ場はあまりありません。日本のゴルフ場は山間に作られていることが多いので、カートが無ければ移動が大変だということもあります。ですので、カートに乗って移動をする事が基本です。それでも、カートに乗らずに自分で歩くという人も居ます。後ろの組に迷惑が掛からない程度に歩いてゴルフをするというのも良いですね。最近では、キャディバッグとは別にセルフプレー用のゴルフバッグを持参して、自分でクラブを数本を入れて持ち歩いているという人も居ます。
なかには歩くのは大嫌いという人も居ますよね。
ティーショットを林の中に入れてしまったけど、ギリギリOBじゃないだろうなと思っても、面倒だから見に行かないと言って、キャディさんに行かせたりという人も居ますよね。歩かなかったらゴルフじゃないのにな・・・と思ったりもしましたけどね。
古い人の話しになってしまうのですが、田中角栄先生も歩きゴルフが基本だったようですよ。田中角栄先生はスコアよりも、自分の健康のためにゴルフをしていたみたいですが、1日に2ラウンド以上することもあったようです。歩きゴルフが大好きだったことが窺えますね。
ボールを打って、歩いて、クラブ選択をして、そして打って、また歩く・・・歩きゴルフこそ本当のゴルフなのかもしれませんね。河川敷ゴルフ場であれば歩きでラウンドをさせてくれるところもあります。
私も歩きゴルフは大好きです。
歩くことと健康
歩くということは有酸素運動です。有酸素運動は運動をしながら呼吸をして、身体に酸素を取り込み、身体の機能増進、脂肪燃焼、血管機能向上、心配機能向上をさせる運であると言えます。水泳、ジョギング、ランニング、サイクリングなども有酸素運動です。
血液の中には脂肪が含まれています。皆さん、ご存知の通りです。血液の中にある脂肪が体脂肪に変わってしまわないうちに酸素と結合させて燃焼させてしまえば、体脂肪になり難くなります。そういったことも考えると、歩くという運動はとても身体に良いのだということが判ってきます。
脂肪が燃焼されるのは、約20分以上経過してからを言われていますので、歩く時には20分~30分以上は歩くと良いです。自分の健康のために、そしてゴルフのために歩くという運動を増やしていきたいですね。