ヘッドスピードを速くする練習・スーパースピードゴルフ
2023/03/28更新
スーパースピードゴルフという練習器具を使って、ヘッドスピードを速くするための練習方法とコツを紹介しますので、参考にしてください。
スーパースピードゴルフ
スーパースピードゴルフとは、スティックの先端にウェイトが取り付けられたゴルフ用の練習器具です。異なる重さのスティックが3本用意されており、軽い方から順番にフルスイングで振ります。
異なる重さのスティックが3本用意されてる理由としては、実際のゴルフクラブとの重量差があるために、振り心地や実際に振るタイミング、スイングバランスなどの感覚が狂ってしまいます。
ですから、軽いスティックから振って、順番に重いスティックを振っていきます。
アスリート用 各スティックの重さ
※購入するならばこちらがオススメです。私もこちらのセットを購入しました。
女性用、ジュニア用などもありますので購入するときには注意してください。
緑色のスティック | 255グラム |
青色のスティック | 290グラム |
赤色のスティック | 335グラム |
スタンダード用 各スティックの重さ
黄色のスティック | 225グラム |
緑色のスティック | 255グラム |
青色のスティック | 290グラム |
スーパースピードゴルフの使い方
自分自身がアスリート用を使ってますので、アスリート用をメインで説明します。
右利きの人は、左打ちでも振ることが望ましいです。つまり、右打ちで、緑色、青色、赤色のスティックを3回ずつフルスイングして、左打ちで緑色、青色、赤色のスティックを3回ずつフルスイングすると良いです。3回ではなくて、5回フルスイングという練習方法もありますが、自分の体力とパワーに合わせると良いです。
最も重い赤色のスティックは、緑色と青色のスティックに比較して、振るスピードが遅くなってしまいます。重いモノを振ると、当たり前のことながら振るスピードが遅くなってしまい、その遅さを記憶してしまう可能性がありますので、逆に振るスピードが遅くなる場合があります。
また、スーパースピードゴルフを使った練習は、1度やったら明日は休憩をして身体を休めることが必要です。
かなり、身体が疲労しますので、しっかりと休息することが必要となります。
本気でフルスイングすると、何度も振ることができないはずです。
それくらいのフルスイングで振ることで、速く振れるようになってきます。
必ず軽いスティックから振るようにします。
緑、青、赤 の順番に振ります。
振り方も適当に素振りするのではなく、本気でボールを飛ばすことを意識して、アドレス決めてフルスイングします。必ずアドレスに戻って、フルスイングすると良いです。
スーパースピードゴルフを使ったトレーニング方法
以下は、スーパースピードゴルフを使ったトレーニング方法です。
ウォームアップ
スーパースピードゴルフを使う前に、十分なウォームアップを行います。ウォームアップには、軽いストレッチや身体を温める運動などが含まれます。
スーパースピードゴルフのセットアップ
スーパースピードゴルフには、3本のクラブが含まれています。それぞれのクラブには、異なる重さが設定されています。トレーニングを始める前に、スイングスピードを計測し、クラブの重さを選択します。
スーパースピードゴルフのトレーニング
スーパースピードゴルフのトレーニングには、以下の3つのステップが含まれます。
(1) スイングの前の準備
最も軽いクラブを使い、スイングスピードを計測します。この計測結果を基準に、重いクラブでのトレーニングを行います。
(2) スイングトレーニング
選択した重さのクラブを使って、10回のスイングを行います。このスイングは、フルスイングを行うように、最大のスイングスピードで行います。
(3) レスト
スイングを行った後は、1~2分の休憩を取ります。これにより、筋肉が回復し、次のセットでより高いスイングスピードを発揮できるようになります。
これらのステップを3セット行います。トレーニングの終わりに、スイングスピードを再度計測し、トレーニング前と比較します。
スーパースピードゴルフは、正しいフォームで行うことが重要です。また、適切なウォームアップと休憩を取り、怪我をしないように十分注意して行うことが必要です。正しいプログラムを立て、継続的にトレーニングを行うことで、スイングスピードを上げることができます。
スーパースピードゴルフで鍛えられる筋肉
スーパースピードゴルフのトレーニングでは、主に以下の筋肉が鍛えられます。
腕の筋肉
腕を振ることがスイングスピードの向上に大きく影響するため、腕の筋肉を特に重点的に鍛えます。スーパースピードゴルフのトレーニングで鍛えられる腕の筋肉は、大まかには(1)上腕二頭筋と(2)前腕筋群に分けることができます。
上腕二頭筋
上腕二頭筋は、腕を曲げる動作をする筋肉で、上腕骨に付着し、肘を曲げるときに腕の前面でふくらはぎのような形状をしています。
前腕筋群
前腕筋群には、多くの筋肉が含まれますが、スーパースピードゴルフのトレーニングで重要な役割を果たすのは、手首を伸ばすための伸筋(腕側)や手首を曲げるための屈筋(手側)などです。
これらの筋肉を効果的に鍛えることで、スイング中により多くのエネルギーを生み出すことができるようになり、より高速なスイングを実現できます。
背中の筋肉
背中の筋肉は、スイング中に腕を引く動きを行うのに重要な役割を果たすため、この部位も鍛えられます。
スーパースピードゴルフのトレーニングで鍛えられる背中の筋肉には、以下の筋肉が含まれます。
広背筋(こうはいきん)
背骨の両側から腰椎、仙骨の付近まで広がる筋肉で、腕を引く動作や体幹を安定させるのに重要な役割を果たします。
三角筋(さんかくきん)
肩甲骨の上部にある三角形の筋肉で、肩甲骨を動かすことによって肩の可動域を広げる役割を担います。
僧帽筋(そうぼうきん)
背骨と肩甲骨に起点を持ち、上腕骨に付着する筋肉で、肩甲骨の動きを制御する役割を持ちます。
これらの筋肉を効果的に鍛えることで、スイング中に腕を引く動作をより効率的に行うことができ、スイングスピードを向上させることができます。
肩の筋肉
肩の筋肉は、腕を振る際に力を発揮するため、スイングスピードを向上させるために重要な役割を果たします。
スーパースピードゴルフのトレーニングで鍛えられる肩の筋肉には、以下の筋肉が含まれます。
菱形筋(りょうけいきん)
肩甲骨の上部にあるひし形の筋肉で、肩甲骨の動きを制御するとともに、腕を引く動作や肩を回す動作に関与します。
三角筋(さんかくきん)
背中と同様に、肩甲骨の上部にある三角形の筋肉で、肩甲骨を動かすことによって肩の可動域を広げる役割を担います。
上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)
上腕骨に付着する三つの筋肉で、腕を伸ばす動作や、肘を曲げながら腕を回す動作に関与します。
これらの筋肉を効果的に鍛えることで、肩甲骨の安定性を高め、腕をスムーズに動かすことができるようになり、より強力なスイングを実現できます。
体幹
体幹の筋肉は、スイングのバランスとコントロールを保つために重要な役割を果たすため、この部位もトレーニングの対象となります。
スーパースピードゴルフのトレーニングで鍛えられる体幹の筋肉には、以下の筋肉が含まれます。
腹直筋(ふくちょっきん)
腹部にある筋肉で、腰の曲げ伸ばしや体幹の安定に重要な役割を担います。
腹斜筋(ふくしゃきん)
腹部にある斜めの筋肉で、体幹の回旋や側屈に関与します。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
背骨に沿って伸びる筋肉で、背中の伸展や体幹の曲げ伸ばしに重要な役割を果たします。
広背筋(こうはいきん)
背骨の両側から腰椎、仙骨の付近まで広がる筋肉で、肩甲骨の動きを制御し、腕を引く動作や体幹の安定にも関与します。
これらの筋肉を効果的に鍛えることで、体幹を安定させ、より強力なスイングを実現することができます。また、体幹の筋肉を鍛えることで、ゴルフスイングに必要な回転力や振り抜きをより効果的に発揮することができます。
これらの筋肉を鍛えることにより、より高速かつ一貫したスイングを行うことができるようになります。
実際にスーパースピードゴルフを使用したヘッドスピード
ヘッドスピード40~42m/sくらいの私がスーパースピードゴルフを使ったときのヘッドスピードです。
私でもヘッドスピード48m/sくらい出せるようになります。
赤色のスティック(335グラム)
青色のスティック(290グラム)
緑色のスティック(255グラム)
スーパースピードゴルフを使った練習は、とにかく速く振ることだけを意識しますので、フェース面を考えてません。ですから、実際のゴルフクラブで打つとシャンクっぽくなってしまうことがありますので、注意が必要です。
軽いモノを速く振った方が効果がある
以前は、重いモノを振った方がパワーが養われると言われてましたが、実際は軽いモノを振った方がヘッドスピードが速くなります。 もちろん重いモノを振ることで筋肉に負荷をかけてパワーアップすることはできますが、スピードアップは難しいです。ヘッドスピードを速くするには、速く振る、スピードアップするということが必要となります。
瞬発力を養う
軽いモノを速く振ることで、速く動く動作を養うことができます。所謂、速筋を養うという意味があります。具体的には、筋収縮(筋肉の収縮)を素早く行うトレーニングになるということです。身体を瞬発的に速く動かす能力が高まる、瞬発力が高くなります。これらのトレーニングがスーパースピードゴルフで可能となります。
ただ、速く振るだけでは、ゴルフでは当たり負けしてしまったり、風に負ける軽い球筋しか打てなくなってしまいます。
そこで必要となるのが力(パワー)です。
さて、力(パワー)はどこで出すのか?
どこから出すのか?というと、脚から力(パワー)を出します。脚で踏ん張って、地面を蹴ることで出力します。地面反力、床反力という理論を用いたゴルフスイングがありましたが、まさしくそのことです。
実は言われなくても行っている動作なのですが、あえて説明することで、力(パワー)を出す動作を再認識することができます。脚で踏ん張って、地面を蹴ることで、下半身のパワーを上半身に伝えて、ゴルフスイングします。キネティックチェーン(運動連鎖)のひとつとなります。
また、脚力を上半身に伝える、レッグドライブの概念も取り入れることになります。
速く振るコツ
スーパースピードゴルフで速く振る練習をすると、どうしても腕力、上半身の力だけで振ろうとしてしまいます。腕力だけで振ってもパワーのある人であれば、ヘッドスピード50m/s以上出せるはずです。ただ、腕力と上半身の力だけでスーパースピードゴルフを振るのではなくて、しっかりと捻転して、脚を踏み込んで、体重を乗せながら、左の壁を作って止めて、フルスイングする方がより実戦的な練習が可能となります。
重いスティックは使い過ぎないこと
重いスティックの場合、明らかにスイングスピードが遅くなってしまいます。重いので速く振ることができないからです。ただ、重いスティックを振ろうとすることで、パワーを養うことはできるかと思いますが、速く振ることができませんので、ヘッドスピードが遅くなってしまう可能性があります。
ですので、3本のスティックを振った最後に、もっとも軽いスティックを振って速く振る動作を記憶させると良いです。
実際のところ重いバットを振ったりするトレーニングもありますが、重くて速く振れないので、ヘッドスピードが遅くなってしまう可能性がありますので、注意してください。
あくまでも速く振る、スピードを養うことが目的です。
日々、精進
がんばります