ボール初速アップで飛ばせるドライバーが主流
ボール初速(ボールスピード)を速くして平均飛距離アップを目指しているドライバーが主流となってきました。その仕組みや構造などを紹介します。
ドライバーのトレンド
ここ数年のドライバーのトレンドはヘッドのたわみ効果なのだろうかということを感じます。少し前までは低スピンが推進されていました。重心を浅く、フェース側に重心を置いてスピン量を軽減させる。その影響としてボールが上がり難くなるからロフトの数字を大きめにするという感じでしたね。今でもそういったメカニズムになっていますが。そこに併せてヘッドのたわみ効果が加わり更に飛ぶというような仕組みになってきているように感じます。
ドライバーヘッドの撓みを活かす
ヘッドのたわみ効果は、どのような影響を与えるのかということを考えてみると、ボールスピードを速くするという事でしょうね。それは、弾き感という言葉の表現とは少し違うようにも感じます。ボールを弾くだけではなく、打ち出されたボールのスピードが速いということですから。
飛距離アップするための構造
飛距離アップをするにはヘッドスピードを上げるというのが最も簡単な方法で、最も難しい方法だと思います。シャフトを変更してヘッドスピードを上げるということも出来ますが、結局は自分の身体的なパフォーマンスを高めるためのトレーニングが必要となってきますし、それなりの時間を要することもあります。ヘッドスピードを上げようとするのは飛距離をアップをするためなのですが、ヘッドスピードが速くなればボールスピードは速くなる傾向にあります。また、ボールスピードを上げることが最も難しいというのも事実です。
ボールスピードを上げることが難しいから、ヘッドにたわみ効果を設けて、ヘッドスピードが遅い人でもボールスピードが速くなり、飛距離が出るということでしょうね。
体積460cc または440cc のクラブヘッドを約40グラムのボールに勢い良く衝突させることができれば、衝突したエネルギーは強くなるだろうし、約40グラムのボールも勢い良く飛び出していくことが想像できます。そこに、たわみ効果が加われば、衝突時にクラブヘッドが押し戻されるという効果で今までに無い反発力が得られるという考えなのでしょうね。
ただ、ヘッドがたわむという事はボールがフェース面と接着している時間が長くなりそうなイメージがあります。つまり、ボールが捉まるという事ですね。テーラーメイドM1、M2ドライバーはクラウン部分がカーボンで作られており、それは低重心のためでもあったりします。ですがクラウン部分がカーボンとなっていますので、マイルドな打感となっていますし、実際にボールがフェース面に吸着している感触があります。
ドライバーの低重心化は当たり前となった
その他、各メーカー色々なアイデアを詰め込んできています。クラウンをカーボンにしたり、スリットを設けたりという工夫が見られます。クラウンをカーボンにする理由としては、たわみ効果が得られるだけではなく、低重心化を図るという意味も含まれているでしょうね。
今までは低重心化が推進されていました。そこに、浅重心(前重心)となり低スピン化のドライバーが増えました。低重心+浅重心ですね。さらに、これからは、たわみ効果が加わるという流れになってきました。
あくまでも、クラブヘッドが たわむ ということで 高反発ではないという事ですよね。ですが、クラブヘッドがたわむ事でボール初速が上がるのであれば、それは反発力が高くなっているということですから、高反発なのだろうか・・・と思ってしまいます。ですが、高反発のことはCOR( Coefficient of Restitution )なので、概念が違います。クラブヘッドがたわむ事で得られる反発力も、行き過ぎると・・・また新しいルールが制定されるかもしれませんね。
最近は、フェース面の反発力を高めているドライバーが増えた
最近は、ドライバーヘッドのたわみ効果を得るだけではなく、ソール側にスリットを入れて、打点がズレても強い反発で飛ばせるようになっているドライバーも増えています。最近は、ルール適合範囲内でフェース面の反発力を高めており、それだけでボールスピードを速くすることができるようなドライバーもあります。
ゴルフクラブは日々、進化していますね。
扱いきれるように練習をしておきます。
日々、精進
がんばります