リディア・コのスイング
レッドベターから離れて、新しいコーチを付けたりして、スイングに悩みがあるのかスイングが定まらず、PXGとも契約が切れたりして、色々な意味で悩みが続いてましたが、2022年2月に優勝をしました。
ちなみに日本のブランド、PROTO CONCEPT(プロトコンセプト)のアイアンを使用してるようです。
ぶっ飛び系ではありませんが、とてもテクニカルでコントロールされたアイアンショットは素晴らしいのひとことです。
そんなリディア・コのスイング紹介です。
レッドベターから離れたとはいえ、レッドベターのAスイングっぽい動きが残ってます。以前よりもレイドオフが少なくなり、ループする軌道が緩まった気がします。
アドレス
アドレスはスクエアです。
テイクバック
リディア・コは体重移動をするスイングです。それも足を踏ん張るだけではなく、頭が移動するくらいに体重移動させます。体重移動するというよりは、股関節に乗せて、次の動きに備えてると言えます。
ハーフウェイバック
バックスイングがとても上手いというか、前傾姿勢に合わせて左肩が下がり、右肩が上がるという、肩の縦回転を呼ばれる動きが顕著に見られます。だからといって、縦に振るというイメージが強いワケではなく、あくまでも前傾姿勢をキープしたときに側屈の緊張(張り)を活かして捻転してます。それが、スイングパワーにつながります。
トップ
背中が捲れて飛球線を向き、右肩が後頭部側から見えるくらいに捻転してます。下半身はそれほど動いてないのにも関わらず上半身の捻じれが大きく、上半身と下半身の捻転差が作られており、明らかに飛ばせるスイングとなってます。
これだけ上半身が捻じれるというのは、柔軟性があるからなのですが、その前に筋力もあります。筋力(パワー)が無ければ、筋肉を緊張させて我慢することができません。
スイッチング
トップの形を作ったまま、左脚を踏み込みつつ骨盤を飛球線に向けて移動させるバンプを行います。この動きが、リディア・コのダウンスイングへの移行(始動)のきっかけとなってます。上半身は全く動いてませんが、下半身だけが動いており、下半身で上半身、腕、ゴルフクラブを引っ張ってきてるイメージです。
ダウンスイング
さらに左脚の踏み込みを強くすると骨盤が切り上がるので股関節が回旋され、腰が回転したような動きとなります。併せて、右膝を送り込む蹴りを入れてスイングエネルギーを飛球線に向けていきます。
右肘が締まって、身体に近づいて、腕をゴルフクラブが巻き込まれて、インサイドから打てる準備が整います。両腕がつくる三角形がキープされてます。
ハーフウェイダウン
さらに脚を踏み込んで、左の壁を作って完全に下を止めて、クラブヘッドを加速させていきます。
インパクト
右膝を送り込んで、さらに肩の縦回転を活かして、右肩(右腕)でゴルフクラブを押し込んでいきます。
ここで、右手でボールを叩くイメージを持つことで、叩いて飛ばせるフェードが打てます。
フォロースルー
ゴルフクラブを飛球線に向けて放り投げており、左肘が抜けないようにコントロールしてる点もうまいです。
フィニッシュ
フィニッシュでは完全に左脚に体重が乗り、アドレスの時よりも飛球線側に移動してます。明らかに強く体重移動をしてます。
リディア・コのスイング 特徴
以前は、レッドベターがコーチだったこともありループスイングっぽい Aスイングの動きが顕著でしたが、最近はナチュラルなスイング軌道を描いており、強いインサイドにもなっておらず叩けるフェードが打てるスイングとなってます。
使用ドライバーは、タイトリスト TSi3 を使用してるようです。フェードを打っても無駄にスピンが増えずに吹き上がらないドライバーが好みのようです。
捻転差を活かす
特徴としては、捻転してからは下半身を止めて、上半身が捻じれ戻ってくるのを待つスイングです。背中を飛球線に向けてる状態で下半身だけは飛球線に向けていくことで、上半身と下半身の捻転差が強くなり、引っ張り合って、スイングエネルギーとなります。
止めて打つ
また、左脚の踏み込みが強く、踏み込んで止めるのが上手いスイングです。
腰を回転させるとか、膝を送るという動きの意味が分からなかったり、うまくできない場合、トップを作ったときにリディア・コの様に左脚を踏み込んで、膝を伸ばすようにすると骨盤が左側に立ち上がるので、腰が左回転するような動きとなり、強く、速く、ゴルフクラブを振ることができます。これは、意外と真似しやすいのでお勧めです。