ゴルフクラブの握り方・グリップで、ウィークグリップとストロンググリップがあります。この2つの握り方・グリップの違いと勘違いを紹介します。勘違いを知ることで、自分の打ち方と、自分に合った握り方・グリップを見極めることができます。
ウィークグリップの特長
手の甲が飛球線方向を向く握り方です。
フェードボールが打ちやすい、スライスしやすいと言われています。
- フェードボール、スライスが打ちやすい
- フェースが開きやすい
- 手首を動かしやすい
フェードボールが打ちやすい、スライスしやすい意味
ウィークグリップは、フェース面が開きやすい握り方となります。なので、フェードボールが打てる、スライスしやすいと言われています。ですが、手首が動かしやすいので、自分でリストターンして、ヘッドローテーションできる人の場合は、ドローボールが打ちやすい握り方です。必ずしもウィークグリップは、スライスするとは言い切れません。
ウィークグリップは、自分でヘッドを返して打つ人に向いてる
ウィークグリップは、手首に自由度がありますので、自分でヘッドローテーションをするような打ち方をするゴルファーに向いています。というよりも、昔はヘッドが小さくて、ヘッドローテーションしやすいドライバーが多かったです。なので、昔のドライバーを使っていたという人は、ウィークグリップで打つ人が多いです。
なので、ジャンボ尾崎さんとかは、ウィークグリップですね。
引っ掛けを防ぐ
ウィークグリップは、アイアンの引っ掛け、アプローチの引っ掛けを防ぐこともできます。
左への引っ掛けを予防するために、アイアンショット時、アプローチの時は、ウィークグリップで握ると良いです。
ショートアイアンの左への引っ掛けを修正
ストロンググリップの特長
手の甲を上から被せたような握り方です。
ストロンググリップは、別名フックグリップとも呼ばれています。
ドローボールが打ちやすい、フックしやすいと言われています。
- ドローボール、hookが打ちやすい
- フェースが閉じやすい
- 手首を動かし難い
ドローボールが打ちやすい、フックしやすい意味
ストロンググリップは、フェース面が閉じやすい握り方となります。なので、ドローボールが打てる、フックしやすいと言われています。自分でリストターンしない、ヘッドローテーションをしなくても、それなりにボールを捉まったボールが打てる握り方です。手首を使わずに、ボディターンでフック系のボールが打てます。
ストロンググリップと現代的なドライバーとの相性
ストロンググリップは、ヘッドローテーションしやすいグリップ(握り方)です。ヘッド体積が460ccというデカヘッドで重心距離が長くて、捉まりが悪いといわれているドライバーを打つには、最適なグリップ(握り方)です。
ウィークグリップ、フックグリップとドライバーの相性
時代の流れと共に、ドライバーも変化しながら、進化してきました。ヘッドが小さかったのが、最近ではヘッド体積460ccが当たり前となりました。ヘッドが大きくなれば、重心距離が長くなり、捉まりが悪くなります。それに対応するグリップ(握り方)が必要となりました。
ウィークグリップに向いてるドライバー
- ウィークグリップは、重心距離が短いドライバー向けの握り方
- 重心距離が短くて、捉まりの良いドライバーを打つときに向いている握り方です
フックグリップに向いてるドライバー
- フックグリップは、純真距離が長いドライバー向けの握り方
- 重心距離が長くて、捉まりが悪いドライバーを打つときに向いている握り方です
重心角(重心アングル)が大きく入ったドライバーを打つとき
最近は、重心距離が長くても重心角(重心アングル)が大きくして、自然とヘッドローテーションしてくれる、捉まりの良いドライバーが増えています。このようなドライバーを使うときに、ストロンググリップで打つと、強烈なチーピンが発生することがありますので、注意して下さい。
ドライバーの構造が捉まる、グリップ(握り方)も捉まる、という打ち方の場合は、完全にフック系のミスが出やすくなります。
ウィークグリップとストロンググリップの勘違い
ウィークグリップとストロンググリップの勘違いを知ると、自分の持ち球を決めやすくもなります。色々と試してみて、参考にしてみて下さい。
ウィークグリップは、ドローボールが打てる
ウィークグリップは、フェードボールが打ちやすい、スライスしやすいというのは、一理あります。ただ、自分でヘッドローテーションができるゴルファーの場合、ウィークグリップの方がドローボールが打ちやすいです。ウィークグリップは、フェース面が開きやすいので、手首を使って、ヘッドローテーションを入れることで、ドローボールが打てます。
ストロンググリップは、フェードボールが打てる
ストロンググリップは、ドローボールが打ちやすい、フックしやすいというのは、これも一理あります。自分で、ヘッドローテーションしないというゴルフファーに向いている握り方です。ストロンググリップは、もともとフェース面が閉じやすい・被りやすいということがあり、自分でヘッドローテーションを入れると、フェースが閉じて、捉まるので、余計にフックしてしまって、チーピンになる可能性が高いです。ストロンググリップは、フェース面が閉じやすく、むしろ左へ飛ばないようにするので、ヘッドローテーションを入れずに、フェードボールが打てます。
アプローチは、ウィークグリップが良い
アプローチをする時は、ウィークグリップが良いです。使用するウェッジの特長とウィークグリップの特長を把握していれば、すぐにイメージが湧くはずです。アプローチでは、ウェッジを使うことが多いです。または、ショートアイアンなどを使うこともあります。
ウェッジやショートアイアンは、もともとヘッドが返りやすい構造となっていますので、ウィークグリップで握ることで左へのミスを減らすことができます。ウェッジでフェースを開いて打とうとしているのに、捉まりを向上させるストロング・グリップで握っていたら、意味が無いということに気付きます。
アプローチをウィークグリップで打とうとすると、始めのうちはクラブがしっかりと握れてない感じがしますが、慣れてくると適度な緩さと柔らかさで打てるようになります。
プロゴルファーの握り方・グリップ
プロゴルファーで、ウィークグリップ、ストロンググリップで有名な選手を紹介します。
ベン・ホーガン
ベン・ホーガンは、もともとフック持ちで、チーピンを減らしたいということもありウィークグリップにしたと紹介しています。そして、ウィークグリップのまま打つとスライスしてしまうので、自らヘッドローテーションをすることを組み合わせています。
ローリー・マキロイ
マキロイは、ストロンググリップでヘッドローテーションをせず、手首の動きを抑えて打っています。大きなヘッドの慣性を活かして、打っているタイプのゴルファーです。また、グリップのプレッシャーが強い(握りチカラが強い)選手です。マキロイは、近代的なゴルフクラブを曲げずに打てる、現代的な選手の代表と言えますね。
握り方・グリップを決めることで、自分の持ち球を決定することができます。併せて、使っているドライバーの特長と合致することで、思い通りの弾道を打ちやすくなります。
日々、精進
がんばります