更新:2022/06/03
シャローで打つというスイングが流行してますが、シャローで打つとは何か?を追及して紹介します。
今流行りのシャローに打つは、私にとっては払い打ち
最近、シャローに打つといのが流行ってますね。流行りというか、ゴルフクラブの進化に伴って、打ち方も進化してきたという感じでしょうか。シャローで打つというのは、私にとっては、払い打ち?です。
少し前まえでは、フェアウェイウッドも打ち込むという表現がありましたが、背の低い私が長いシャフトのクラブを扱うときには自然と払い打ちとなり、ゴルフボールに対して横からヘッドを入れる(シャロー)イメージでした。
払い打ちになるので、ライ角はフラットとなります。
といっても、シャローで打つというのは、払い打ちとは別で、シャローで打つ方がゴルフクラブが寝ておりてきますし、インサイドから振りやすくなります。シャロースイングは、ボールがつかまると言われてますが、インサイドから打ちやすくなるので、自然とボールがつかまりやすくなります。
インサイドから打てればシャローになる
シャローで打つと言うとクラブを寝かせようとしますが、実際は下半身からダウンスイングを開始すると、腕とクラブが身体に巻き付いて、ヘッドの重さでクラブが寝てきます。そして、インサイドから打てます。インサイドから打てると、シャローに打ちやすくなります。
シャローで打つ・ゴルフクラブが寝る
シャローで打つというのは、言葉のイメージからクラブを寝かせて打つというイメージを持ってしまうことが多いです。
が、本来の意味としては、シャローというのは、クラブの入射角度が緩やかになる打ち方のことを意味します。
逆にクラブが立って下りてくるような打ち方は、シャローとは真逆のスティープな打ち方となります。クラブが立って下りてくるような打ち方をする場合、ゴルフボールに対して鋭角に入る状態となりますので、様々なエラーが出やすくなりますし、バックスピン量も安定しませんし、飛びすぎたり、ボールの飛び方が左右に散ってしまうこともあります。
また、トップから自分からボールを打ちに行こうとするとクラブが立って下りてきやすくなりますし、アウトサイドからクラブが入りやすくなりますので、大袈裟なカット打ちになりやすくスライスなどのミスショットを誘発しやすくなります。
そのようなエラーを減らせる打ち方がシャロー(シャロースイング)で打つということになります。
なので、シャローで打つというのは、クラブを寝かせるという意味ではなく、入射角度を緩やかにして、大きなスイング円弧を描きながら、インパクトゾーンを長くして打つという意味です。この場合、スピン量が安定しますし、ボールも捕まってきますし、方向性が安定します。
GGスイング
シャローで打つといえば、人気急上昇中の GGスイング+マシュー・ウルフです。変則的なスイングで有名ですし、そのスイングで一躍人気者になったという感があります。でも、テイクバックからトップまでが極端に縦に上げているからクラブが寝てきて、シャローになってるように見えるというビジュアル的に変則的なだけで、実はそれほどゴルフクラブは寝てませんし、フラットになってません。
ダウンスイングからの軌道としては、ベーシックであり、スタンダードだと思います。クラブを立てた状態で上げて、ダウンスイングからは腕とクラブが巻き付いて、寝てきます(シャローになる)。クラブが縦から、倒れてくる(シャローになる)ので、シャローに見えるだけです。
ハーフウェイダウンからインパクトは従来のスイングと変わりません。誰でも同じような動作になるので、テイクバックからの動きが個性的なだけです。
レッドベターのAスイングの変則バージョンだと考えてます。
また、ジム・フューリックのスイングにも近い動作となります。ジム・フューリックのスイングを見ると、かなり変則的な8の字スイングですが、基本的には入射角を緩く、ボールをつかまようとしてる打ち方です。といっても持ち球は、フェードボールです。
逆の動作を入れる(カウンター)
インサイドアウトで打てないゴルファーを、テイクバックでは真っ直ぐに上げる、ややアウトに向けて上げると、ダウンスイングは上げるときよりもインサイドになります。それも当たり前で、上げるとき(テイクバック)では、はじめからアウトに上げてますから、ダウンではインサイドになりやすいです。
よく言われることですが、ゴルフクラブを外側に向けて上げれば、内側(インサイド)から打ちやすくなるという、逆の動作(カウンター)を入れるというイメージです。
シャローに打つには出前持ちが必要
昔のゴルフスイングの呼び方ですが、「出前持ち」というのがあります。出前持ちは、トップで右手首を背屈させて、左手首を掌屈させて、右の掌が上を向くような状態となります。まさしく出前料理を持って運ぶときのような形となります。
右手首の背屈+左手首の掌屈 というのは、ヒンジの動作となり、この出前持ち(ヒンジ)ができているとシャローに打ちやすくなります。
また、ダウンスイングからインパクトにかけては、手元が先行してクラブヘッドが後からついてくる動きとなるので、アウトサイドからクラブを入れ難くなりますので、当たり前のようにインサイドから打ちやすくなります。
シャローに打つメリット
シャロースイング(シャローイング)は、ゴルフクラブを寝かせて下ろしてくるという、独特なスイングになりますが、明らかなメリットがあります。
シャロースイング(シャローイング)を意識することで、ダウンスイングでは払い打ちに近い軌道となり、ゴルフボールに対しての入射角度が緩やかになります。これによりスピンコントロールしやすく、高弾道が打ちやすくなります。
クラブが立って下りてくるスティープな打ち方の場合、ゴルフボールに対して鋭角にヘッドが入りますので、ミスショットしやすくなります。また、バックスピン量も安定しませんし、飛びすぎたり、ボールの飛び方が左右に散ってしまうこともあります。
また、シャロースイング(シャローイング)を意識することでアウトサイドからクラブが入ることを予防できますので、カット打ちになり難くなりますし、スライスなどを防ぐことができます。また、トゥダウン現象を抑えることもできます。
つまり、シャロースイング(シャローイング)を意識することで、ゴルフクラブが右肩よりも下側(内側)を通って下りてくる軌道となり、内側(インサイド)からゴルフクラブを下ろしやすくなり、ボールが捕まるし、スピンコントロールしやすく低スピンで強いボールが打てます。
シャロースイング(シャローイング)=インサイドから打つ という意味になると私は考えてます。
また、払い打ちであるとも思ってます。
身体が浮くことを防ぐ
クラブが寝て下りてくるので、前傾姿勢を深く保つことができますし、身体が浮いたり、身体が伸び上がったりすることを防ぐことができます。つまり、シャローに打つというのは、ライ角がフラットな状態になるワケですから、前傾姿勢を深く保つことが必要となりますので、身体の浮き上がり、身体の伸び上がりを予防することができます。
シャローに打つメリット
- 入射角度が緩やかになる
- スピンコントロールしやすい
- ボールが捕まりやすい
- 内側(インサイド)から打てる
- 身体が浮くことを防ぐ
- 身体の伸び上がりを防ぐ
- トゥダウンし難い
ただ、シャロースイング(シャローイング)で打つには、極端にゴルフクラブを寝かせるシャドー(素振り)が紹介されてることが多くあり、かなり無理な動きになってることがあります。実際は、極端にゴルフクラブを寝かせなくても、深い上半身の捻転を入れて下半身からダウンスイングを始動させることで、インサイドから(シャローさせながら)打ちやすくなります。
ローリー・マキロイのスイングもシャローに打ててると言えます。極端にゴルフクラブが寝かせてる打ち方ではありませんが、ゴルフクラブを上げる軌道よりも、ダウンスイングの軌道の方が下側を通りシャローとなり、内側からゴルフクラブを振ってます。
入射角が緩やかで低スピンなボールが打てる
シャローに打つメリットとしては、ボールに対して横からコンタクトする、入射角度が緩やかなのでバックスピン量が減らせることと、ボールが捕まりやすいということだろうと思います。
なので、爪先上がりのライから打つ、払い打ちのイメージです。
ヘッドローテーションしやい(ボールが捕まる)
シャローに打つというのは、払い打ちのイメージがあり、上から打ち込むよりもヘッドローテーションしやすく、ボールが捕まりやすくなります。フェアウェイウッドなどを打つと、ボールが捕まってしまって、左に飛ぶというのは、払い打ち(シャロー)で打ててる可能性があります。
手元が浮きにくい(トゥダウンし難い)
クラブが寝て下りてくるので前傾姿勢を深く維持することができますので、身体の浮き上がり、身体の伸び上がりを防ぐと同時に、手元が浮くことを抑えやすくなるという点です。シャローに打つということから、手元を引き付けて、低く打とうとするので、手元が浮いてしまう(手元が浮き難い)のを抑えられます。なので、打点が安定しやすく、打点ズレでバックスピン量が増えてしまうことを防ぐことができます。
身体の浮き上がり、身体の伸び上がりを防ぐと同時に、手元が浮くことを抑えられるというのは、クラブが立って下りてきて、トゥダウンして、フェースが開いてインパクトして、シャンクみたいなボールが出難くなるということです。
そして、手元はあまり動かない(回転)しないけど、クラブヘッドは多く動く(回転が大きい)ことになるので、回転差を作ることができて、ヘッドスピードが速くなります。
シャローに打つスイングとグリップ(握り方)の相性
シャローに打つと言っても、この打ち方(シャローに打つ)が合わない人も居ます。それは、グリップ(握り方)との相性があるからです。
シャローに打つとボールが捕まるということと、グリップ(握り方)のことは、あまり考慮されてないように思います。もともと、ボールが捕まるグリップ(握り方)をしてるのに、シャローで打ってボールが捕まれば、左にしか飛びません。 この辺りを考えないと、シャローで打つことと、ボールが捕まるグリップ(握り方)の意味が全く合致しません。
ボールがつかまるグリップ(握り方)は、グリップエンドを掌の生命線よりも奥の、小指球(しょうしきゅう)で握り込むようなフックグリップ(ストロンググリップ)の人には、向いてないということになります。ベン・ホーガンのグリップ(握り方)もかなり捕まるので、シャローに打つスイングには向いてないです。
ベン・ホーガンのモダンゴルフで紹介されてるようなグリップ(握り方)の場合、小指球(しょうしきゅう)でグリップエンドを支えます。このような深く握るストロンググリップ(フックグリップ)でシャローに打ってボールを捕まえるとフック系のミスしか出ないというのは想像がつきます。
左手ストロンググリップ(フックグリップ)・右手ウィークグリップで握ると、肩の入り具合を強くすることができるので、自然と右腕を押し込んでいける打ち方になります。この場合、ボールが捕まりやすくなります。そのようなグリップ(握り方)をしてるのにも関わらず、シャローで打ってボールを捕まえれば、フック系のミスしか出ないはずです。
ジム・フューリックのスイングとグリップ(握り方)
シャローで打つといえば、ジム・フューリックのスイングが思いつきます。
最近、あまり登場しないので忘れられている感じはしますが。
ジム・フューリックのスイングは、かなりアップライトに上げて、ダウンスイングではシャローになってきます。マシュー・ウルフのスイングに似てます。
そして、ジム・フューリックのグリップ(握り方)は、かなり特殊です。オーバーラッピングなのですが、右手の小指だけではなく、小指と薬指を左手に被せるという特殊な握り方です。
ジム・フューリックのスイングとマシュー・ウルフのスイングを比較してみると、いろいろなヒントが見えてきます。
シャローに打つこと まとめ
シャローに打つことが良い、シャローに打つことが推奨されてるように思われがちな昨今ですが、それは一理あります。ですが、グリップ(握り方)によっては、全く合わない可能性もありますので、自分に合ったスイングを模索することが大切かと思います。
ゴルフクラブの進化に伴って、ゴルフスイングも進化してきていると感じます。
シャローで打つ、スクワットする、体重移動する、いろいろとゴルフスイングを表現する言葉があり、様々な理論があります。どれが良いのか悪いのかは一概には言い切れません。もっとも良いのは、自分に合うスイング(打ち方)であり、スコアが出るスイング(打ち方)が最強です。
日々、精進
がんばります