2024/02/14
ジョン・ラームのミート率とヘッドスピードからボール初速を計算
2024/02/14
公開されてるスタッツからヘッドスピードをマイルからメートル毎秒に変換して、ミート率からボール初速を計算しました。飛距離も紹介します。2022~2023年のスタッツを基に計算しました。以下の数値は、2023年の平均データとなります。2024年シーズンはまだラウンド回数が少ないのでデータ数が少ないので2022~2023年のデータをベースに計算します。
- ミート率:1.513
- ドライビングディスタンス:314.0ヤード
- クラブヘッドスピード:119.68mph
ヘッドスピード 119.68mph をメートル毎秒に変換すると、53.50m/s となります。ヘッドスピードとミート率が判れば、そこからボールスピードを計算します。ボールスピードは 80.94m/s となります。
ジョン・ラームのスタッツ
- ミート率:1.513
- ドライビングディスタンス:314.0ヤード
- クラブヘッドスピード:53.50m/s
- ボールスピード:80.94m/s
ジョン・ラームのスイング
ジョン・ラームのスイングはコンパクトだけど飛びますし、捕まった強いフェードを打ちます。もともと身長が高いし、体重もあるので、かなり身体的なスペックは高いです。ジョン・ラームのスイングは、よく見ると色々と飛ばす要素が含まれており、かなり参考になります。微妙にトニー・フィナウに近い打ち方にも感じます。
アドレス
テイクバック
テイクバックでは両腕を伸ばすかのようにゴルフクラブを外側(アウト)に向けるように上げていきます。両腕を伸ばすことでスイングアーク(円弧)が大きくなります。そして右足の踏み込みが強く、テイクバックから殆ど動かないくらいに粘る強さがあります。
テイクバックで既に右手背屈、左手掌屈が入る。
また、右肘を少し曲げながら上げていく。
ハーフウェイバック
ハーフウェイバックでは右掌が上を向くほどに背屈が入ってます。腕を回旋しているように見えますが、回旋はしてません。クラブは閉じていくイメージです。既に右肩よりも下の辺りをクラブが通りますので、かなりシャローなイメージです。
トップ
ハーフスイングのような低いトップとなってます。右手背屈、左手掌屈が入っておりバウドリストの形が見られます。
右脇は既に締めようとしておりクラブを身体の近くを通す準備をしています。
トップ正面から見るとトップの位置が低いのが判ります。ですが、トップの形を作る瞬間に左足を踏み込もうとしており、コンパクトなトップですが上半身と下半身の捻転差は大きいので、しっかりと捻転させてスイングパワーを作り出しています。
上半身は飛球線とは逆方向に捩じりながら、下半身は飛球線に向けて踏み込み始めてる状態ですので、見た目的にはトップが小さいですが強い捻じれにより、強烈な筋肉の緊張を使えてます。
そしてトップからダウンに移行する時にはレイドオフの動きも見られます。
ダウンスイング
やや沈み込んで左脚で左の壁を作りつつ右膝を飛球線方向に向けていきます。トップからの素早い踏み込み動作により、クラブと手首の「くの字」になるほどにタメられているのが判ります。正面からは分かり難いのですが、クラブの軌道としては右肩よりも下を通ってきますので、かなりシャローな軌道となります。
ハーフウェイダウン
腰を回転させるというよりは、左足の強い踏み込みにより股関節を回旋させて右膝を左足側に寄せていきながら体重移動しています。そうすることでクラブを低く長く飛球線に向けて送り込むことができますしインサイドから振りやすくなります。ですが、ジョン・ラームの場合は微妙なアウトサイドになってるように見えます。
左足を踏み込むというよりは、左足でジャンプしようとしてるような動きとなりますので、地面反力の動きが見られます。
インパクト直前まで左手の掌屈が入っており強烈なタメが作られてます。
ジョンラームの特徴としてはクラブを上げるときよりも少しだけ手元が前に出てインパクトに向かっていきますので微妙なハンドファーストとなり少しヘッドが遅れてくるアウトサイドイン軌道となってます。
インパクト
インパクトでは左腕が真っすぐ伸びており、やや掌屈が入った状態となってます。ハンドファーストのイメージというよりは、クラブヘッドの加速を抑えつつフェードを打とうとしてます。わざと手元を先行させてるようにも感じます。動きとしては、左手の掌屈から背屈へのヒンジコックを使って、裏拳のイメージでボールを叩くようなインパクトとなってます。
そうすることでクラブフェースがスクエアに戻りますし、しっかりとボールを捕まえられますので、コントロールされたフェードが打ちやすくなります。ジョン・ラームの場合、インサイドからクラブを入れようとしてますがハンドファースト(手元先行)となりますので、クラブヘッドは微妙にアウトサイドから入ってるように見受けられます。
右肘は曲がった状態となってますが飛球線に向けて押し込むパワーを補ってます。
フォロースルー
両腕が飛球線に向けて放り投げられてます。ビハインドザボールの形が作られており、頭の位置のブレが殆どありません。
フィニッシュ
ジョンラームのスイングを真似する
コンパクトなトップを作るスイングなので見た目的にはハーフスイングのように見えますが、身体の筋肉とパワーをうまく使ったスイングです。捻転し過ぎてオーバースイングになるよりは、コンパクトなスイングの方がクラブ軌道が暴れないようにコントロールしやすくなりますし、身体のブレも少なくなります。
真似するポイントとしてはハーフスイングのようにコンパクトに打つことをイメージしながら、トップが作られるかどうかの時に左足を踏み込んで上半身と下半身の捻じれを作ることです。そして、ヒンジコックの使い方、バウドリスト、地面反力などの動きもありますので、コンパクトなスイングですが、とても勉強になるスイングだと言えます。