ゴルフは哲学

ブライソン・デシャンボーとモー・ノーマンのスイング比較

2023/03/26更新

 

ブライソン・デシャンボーのスイング

ブライソン・デシャンボーというゴルファーは、アイアンクラブが番手に関係なく長さが同じという個性的なゴルファーです。そして、スイングも個性的です。デシャンボーはとてもアップライトなスイングとなっています。

それは、アイアンのライ角を全て69度というセッティングにしています。ですから、アドレスでは膝や腰の折り曲げが少なくて、直立に近い状態となっています。スイングをよく見てみるとモー・ノーマンのワンプレーンなスイングに通じるものがあります。あとベン・ホーガンの1枚の平面と表現したスイングプレーンに近いのかなと思ったりなんかしました。既に海外メディアではデシャンボーとノーマンのスイング比較が取り上げられたりなんかしていました。

 

 

モー・ノーマンのスイング

モー・ノーマンは、昔のプロゴルファーなのですが、独特の打ち方、独特の感性で、常に狙ったところにボールを運ぶ打ち方を、研究していた個性的なゴルファーです。順番に紹介していきます。モー・ノーマンもワンプレーンのスイングとなっており、デシャンボーに近い雰囲気のスイングです。

ゴルフスイングでのミスショットの多くは手元が浮いてしまうことです。手元が浮いてしまうと、身体も浮いてしまい、様々なミスショットにつながります。モー・ノーマンの打ち方は、はじめから手元を浮かせて、ゴルフクラブと腕・肘を真っ直ぐにして、1プレーンで打つという個性的なゴルフスイングです。このような打ち方をすることで、狙ったところに確実にボールを運ぶことができます。

そのワンプレーンのスイングを真似ているのがデシャンボーです。

 

 

ブライソン・デシャンボー

ブライソン・デシャンボー の スイングは強烈なアップライトとなっています。アップライトなだけではなく、腕(手首)とクラブシャフトが「くの字」になっていません。スイング・プレーンが1つとなっています。別も言い方をすると最初から手元を浮かせたゴルフスイングです。それこそ、アドレスをしたところに戻ってくるというシンプルなスイングとなっています。再現性の高いスイングですね。

はじめから手元を浮かせて、ゴルフクラブと腕が1つのプレーンにすることで、ミスショットを減らすことができます。

ちなみに、デシャンボーのアイアンの長さは全て37.5インチとなっており、ライ角は69度という超アップライト仕様となっています。37.5インチのアイアンといいますと、7番アイアンか6番アイアン程度の長さとなりますね。一般的な7番アイアンであれば、ライ角は62度くらいでしょうね。デシャンボーのライ角69度というのは強烈です。

さらには、超極太のグリップを装着しています。グリップはJumbomax(ジャンボマックス)で、グリップの重さだけで120グラム程あるらしいです。

デシャンボーのアイアンスペック
  • 長さ37.5インチ
  • ライ角69度
  • 極太グリップ 120グラム

超アップライトで極太グリップということは・・・手首の動きを抑えるという意図があるのだろうと思います。ですが、ライ角69度というのは、ある程度のパワーが無ければクラブを持ち上げ難くなりそうな感じがしますね。


冷静に考えてみると長さ37.5インチ、ライ角69度というアイアン1本だけでも打てるようになれば、5番アイアンや3番アイアンでも同じスイングをすれば良いということになります。異なるのはロフト角だけですから、クラブが変わることで打ち方を変えるという考えは無くなりますから、とても簡単な感じがしますね。

 

 

ブライソン・デシャンボー プロフィール

1993年9月16日生まれ
アメリカ出身
ゴルフクラブはコブラを使用
ボールはブリジストン

 

モー・ノーマン

ブライソン・デシャンボーのスイングを見ていて、思い出すのがモー・ノーマンというゴルファーです。モー・ノーマンはデシャンボーほどアップライトではありませんが、ワンプレーンのスイングをしてきます。肩甲骨から肩、肩から腕、腕から手、そしてクラブシャフト、クラブヘッドの先まで一直線となる、不思議なアドレスをします。

モー・ノーマンはハンマーを上げて下ろすかのようにスイングをするということから、ハンマー打法と名付けられました。それは、物理学者であるジャック・カーケンダルがモー・ノーマンのスイングを体系化されたからです。いくつかの書籍も発売されていましたし、DVDもあります。

 

 

モー・ノーマン プロフィール

1929年7月10日 カナダ生まれ
2004年9月4日に亡くなられています
モー・ノーマンのスイング写真をGoogleで検索

 

 

ワンプレーンなスイング

イメージ図の左がデシャンボー、真ん中が従来のスタイル。右がモー・ノーマンです。

従来のスタイルでは腕(手首)とシャフトがくの字となります。この、くの字(手首の角度)をキープすることが必要となります。手首が伸びきってしまうと、ダフったりすることもあります。ならば、最初から真っ直ぐの方が簡単・・・という考えだったのかどうか判りませんが、デシャンボーもノーマンも変わったスタイルのスイングですが、ゴルフというスポーツで必要となるスイングという動作を深く研究した結果なのだろうと思います。

モー・ノーマンとデシャンボーの共通点

ワンプレーンであるということは、はじめから手元を浮かせているということです。手元が浮いてしまってミスショットすることを予防できるゴルフスイングとなっています。

デシャンボー と モー・ノーマンのスイングは肘も手首も伸ばしきったスタイルとなっており、とても特徴的です。ただ、肘が伸びたり、手首が折れ曲がったりしてスイングを邪魔することが無さそうな感じはしますから、常に同じスイングができそうなイメージがありますね。

まだまだ、ゴルフスイングというのは進化していきそうな感じがしますね。自分のスイングを見つめ直してみて、本当に自分に合ったスイングというものを見つけたいですね。

ひとつ確実に言えることは、変則的なスイングをしているプロゴルファーは、強い選手が多いということです。ジョーダンスピース、ヘンリクステンソン、ダスティンジョンソンなどなど・・・ゴルフ技術書に紹介されてないような変則的な打ち方です。

個性的なゴルファー ブライソン・デシャンボーという記事では、デシャンボーのアップライトで、コンパクトなドライバーショットの動画が見られます。参考になるかもしれません。

 

日々、精進
がんばります

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