更新:2022/06/02
7番アイアンのヘッドスピードと飛距離に関して
こちらのページでは7番アイアンの飛距離を算出する計算方法などを紹介します。
ですが、7番アイアンと言っても、飛び系アイアンの7番アイアンなのか、クラシカルロフトの7番アイアンなのかによって飛距離が異なります。飛び系アイアンの7番アイアンは、名前の通り飛ばすためのアイアンですし、7番アイアンのロフト角が28度前後となっており、かなり飛ぶ要素を持ってます。クラシカルロフトの7番アイアンは、7番アイアンのロフト角が32度、34度くらいとなっており、飛ばすというよりは止めるアイアンです。
タイトリストとゼクシオのアイアンを比較
例えば、タイトリストT100 7番アイアンのロフト角は34度です。ゼクシオ12 7番アイアンのロフト角は28度です。このように同じ番手の7番アイアンでもロフト角が全く違うので比較にならないということです。
7番アイアンのヘッドスピード、飛距離を知ろうとする前に飛び系アイアンなのか、クラシカルロフトのフォージドの止まるアイアンなのか、その7番アイアンの構造自体を把握することが先決です。
友人が7番アイアンで160ヤード飛ぶと言ってたけど、飛び系アイアンと止まるアイアンの飛距離を比較しても構造が全く異なるので、比較対象にならないということです。
この辺り、理解しておく必要があります。
7番アイアンのヘッドスピードを知る方法
もっとも簡単なのは、レングス・ロジックを使って、ヘッドスピードを算出します。
ドライバーでのヘッドスピードが42m/sだった場合を考えます。まずは、ドライバーと7番アイアンの長さを調べます。シャフトの長さ1インチ変わると、ヘッドスピードが1m/s変わると言われていますからクラブの長さから計算をすることができます。
仮に、ドライバーの長さが45インチ、7番アイアンの長さが37インチとします。ドライバーの長さとアイアンの長さの差を算出して、ヘッドスピードを計算することができます。
45インチ - 37インチ = 8インチの差
1インチ = HS1m/s
8インチ = 8m/s
ドライバーのヘッドスピードが42m/s - 8m/s = 34m/s
7番アイアンのヘッドスピード は 34m/sとなります
では、ヘッドスピード34m/s で 7番アイアンの飛距離を計算するには以下となります。
私自身が、ヘッドスピード 42m/sくらいなので、7番アイアンの飛距離は、約132ヤードくらいとなります。ランを含めると、もう少し飛んでいることになります。意外にも自分が思っているほど飛んでないということになります。というよりも、使用しているアイアンのスペックにも異なってきます。7番アイアンの長さ、ロフト角なども影響をしてきますので、一概には言えません。
7番アイアンの飛距離目安
ヘッドスピード30m/s、32m/s、34m/s、36m/s の 7番アイアンの飛距離一覧です。各ヘッドスピードと飛距離をチェックしてみて下さい。
ドライバーのヘッドスピード | 7番アイアンのヘッドスピード | 7番アイアンの飛距離 |
44m/s | 36m/s | 144 |
42m/s | 34m/s | 136 |
40m/s | 32m/s | 128 |
38m/s | 30m/s | 120 |
※上述した計算は、あくまでも机上での計算であり、目安として考えてください。
人気アイアンのシャフト長さ、ロフト角の比較
新しいモデルの7番アイアンの長さ、ロフト角を比較してみました。メーカーごとに長さ、ロフト角が異なります。
最近のアイアンは、ストロングロフトになっていることに併せて、シャフトも長くなってきていますので、番手ごとの飛距離の差が大きくなることがあります。7番アイアンなのに、6番アイアン並に飛ぶモデルもありますし、それ以上に飛ぶアイアンもあります。番手で判断するよりも、そのアイアンの長さとロフト角を確認することが大切かと思います。
モデル名 | ロフト角 | 長さ | 詳細 |
テーラーメイド ステルス アイアン |
28度 | 37.25インチ | |
キャロウェイ EPIC MAX FAST アイアン |
26度 | 37.5インチ | |
ゼクシオ トゥエルブ アイアン |
28度 | 37.25インチ |
その他、テーラーメイドの人気アイアン
NEW P790 アイアン
2023年モデル
ステルス ブラック
アイアン ステルス
アイアン
113,850円~
ステルス HD
アイアン
昔の7番アイアンとストロングロフトのアイアンの飛距離差の計算
昔の7番アイアンとストロングロフトの7番アイアンがあるとします。そのスペックは以下の通りとします。
- ロフト角:34
- 長さ:36.5インチ
- ロフト角:26
- 長さ:37.5インチ
飛距離差の計算
昔の7番アイアンとストロングロフトの7番アイアンのロフト角、シャフトの長さの差から、飛距離差を導き出してみます。
ロフト角の数字が小さくて、シャフトが長くなると、飛距離アップができるというのが判ります。
ロフト角が飛距離に与える影響
ロフト角1度の飛距離差:約3ヤード前後
シャフト長さが飛距離に与える影響
シャフト1インチの飛距離差:約5~8ヤード前後
昔の7番アイアンとストロングアイアンのロフト角差
ロフト角:34 – 26 = 8度(飛距離約24ヤード)
昔の7番アイアンとストロングアイアンのシャフト長さの差
36.5 – 37.5 = 1インチ(飛距離約8ヤード)
昔の7番アイアンとストロングロフトの7番アイアンイアンとの飛距離差は、約32ヤードとなります。
アイアンは、飛べば良いという訳ではない
アイアンは、飛べば良いという訳ではありません。アイアンクラブの最大の目的としては、狙ったところにボールを運ぶ、狙って打つクラブです。最近の飛び系のアイアンは、低スピンな弾道が打てるような構造となっており、それはフライヤーみたいなものです。ラフからじゃなくてもフライヤーに近いボールで飛距離を伸ばそうという構造になっています。ですから、グリーンを狙ったショットでも、グリーンにボールを止められないことも多くあります。
アイアンは、番手以上の飛びが無くても、グリーンに止められるような弾道が打てる方が好ましいとは、私は考えています。ただ、飛距離が落ちてきたというゴルファーにとって、飛び系のアイアンは助かるでしょうね。飛距離を補ってくれる要素が詰まっていますので、短い番手で飛ばすことができます。
7番アイアンのヘッドスピードと飛距離を比較するにあたって
上で計算した内容は、あくまでも机上での計算となります。実際に打ってみたら異なる数値になる可能性があります。ただ、明確に言えるのは ひとことで7番アイアンの飛距離といっても、その7番アイアンのロフト角、長さ、フェース面やアイアンヘッドに使用されてる素材などによって飛距離が大きく異なるということです。
昔のアイアンというのは、軟鉄鍛造のクラシカルロフトなアイアンとなります。このようなアイアンの場合、7番アイアンのロフト角が34度となってることが多いです。飛ばすというよりは止めるというクラブとなっており、ウェッジの延長として考えてることも多くあり、もともと飛ばせるゴルファーが飛ばないように飛びすぎないように、グリーンに確実に止めるためのクラブという認識です。
- 軟鉄鍛造のクラシカルロフトなアイアン:7番アイアンのロフト角34度前後
- 飛び系アイアン(ストロングロフト):7番アイアンのロフト角28度前後
もうひとつ、飛ばせるアイアン(飛び系アイアン)というのは、アイアンヘッドや素材に使われてる素材自体がボールを弾く素材を使用してますし、ロフトも立ってますし、シャフトも長く設計されてます。
つまり、軟鉄鍛造のクラシカルロフトな止めるアイアンと飛び系アイアンを比較しても、意味が無いというか、もともと概念が違いますので比較対象にならないということです。そして、7番アイアンの飛距離を気にしてる人は、この軟鉄鍛造のアイアンと飛び系アイアンを比較してることがありますので要注意です。
アイアンで飛ばしたい人は、飛び系アイアンを使うと良いですし、飛ばすよりもボールを止めたい、コントロールしたいという人は軟鉄鍛造のクラシカルロフトなアイアンを選ぶと良いです。
7番アイアンの飛距離を知る方法
ドライバーの飛距離から9番アイアンの飛距離を計算して算出するという方法があります。ドライバーの飛距離を調べます。仮に、ドライバーの飛距離を220ヤードとした場合。9番アイアンの飛距離の2倍がドライバーの飛距離になると言われています。
ドライバーの飛距離220ヤード ÷ 2 = 110ヤード
9番アイアンの飛距離は110ヤードとなります
アイアンの番手毎の飛距離差が10ヤードということであれば、9番アイアンと7番アイアンは2番手違いますから、20ヤード差があるということになります。
9番アイアン110ヤード + 2番手差20ヤード = 130ヤード
7番アイアンの飛距離は130ヤードとなります
もし、9番アイアンで110ヤード飛ばせるというのであれば、ドライバーで220ヤードくらいは飛ばせるパフォーマンスを持っているということになります。それでも、ドライバーで220ヤード飛ばせないのは、ドライバーの打ち方が悪いという見方ができます。
※上述した計算は、あくまでも机上での計算であり、目安として考えてください。