パターヘッド形状の種類と特徴
最近のラウンドで3パットが多く、18ホールで40パット以上となることが増えてきました。パット数が多いと、ショットが良くても、スコアが悪くなります。せめて、40パットは切りたいところです。できれば、36パット前後が望ましいのですが、なかなか難しいですね。ということから、パターヘッドの特長などを勉強し直しております。
パターというクラブの特徴
パターというクラブの最大の特徴といえば、カップインをさせるためのクラブであり、最終的にスコアをつくるためのクラブであるということです。ドライバーのように飛ばすためのクラブではありませんし、アイアンのように狙うクラブではありません。
カップインさせるためのクラブがパターです。パターというクラブはグリーン上でボールを転がすためのクラブですから、ロフト角は殆どありません。厳密に言えばロフト角はあるのですが、見た目では判りません。
パターというクラブで最も重要視されているのが、ゴルファーとの感触が合致するかという点です。感触というのは、フィーリング、感覚という言葉で表現されることもあります。
一般的にゴルファーがパターに求めているポイント
- 構えやすさ
- ストロークのしやすさ
- 打感の感触
- 転がりやすさ
これらが全てではありませんが、上述したことなどが挙げられます。
ゴルファーとしての究極の要望はカップインできるパターですが、これは最高級のパターを使っても難しいのかもしれません。高品質なパターを使えば必ずカップインできるという訳ではありません。ただ、高品質で高級なパターは手に持った感触、重さ、ヘッドの見た目、構えやすさなどを感じさせてくれることもあります。
自分に合ったパターの選び方と考え方
自分に合ったパターを使うことができれば、1メートル程度の短い距離でもワンパットでカップインさせる確率が高まってきます。何故、短い距離でもカップインができないのかを分析する必要性があります。
- ボールの前で構え難い
- ストロークする時に手元が
- ストローク時にダフってしまう
- ヘッドが開いてスライスする
- 距離感が全く合わない
パターは感覚、フィーリングが大切だと言われますが、その感覚・フィーリングを掴むのはとても難しいというのが現実です。ならば、感覚やフィーリングを求めるよりも、ストロークのしやすさ、構えやすさを追求できるパターを選ぶ方が賢明であり、1打でもスコアを縮められるポイントとなってきます。
パターのヘッド形状
パターのヘッド形状はいくつかのタイプがあります。オーソドックスなヘッド形状を紹介します。
ピン型
ピン型のヘッド形状は、パターの中でも最もスタンダードでベーシックな形状です。操作性に優れており、構えやすさがあります。自分のフィーリングを大切にしているゴルファーに向いています。ストローク中にフェース面が視認しやすく、フェース面を意識しやすいという特徴もあります。
- 操作性に優れている
- スイートエリアが広い
- 構えやすい
L字型
L字型パターはスイートエリアが小さく、フェース面の開閉がしやすいパターです。操作性が高いのですが、使いこなすのが難しく、上級者向きのパターです。
- 操作性に優れている
- ショット感覚でライン出しできる
- 感覚重視
マレット型
マレット型のパターはヘッドが大型でソールが広いので構えやすいです。そして、投影面積が大きいので、安心して目標に向けて構えられるという利点があります。重心が深くなっていることが多く、フェース面の芯を外しても大きく距離を落とすことがありません。
- 目標に向かって構えやすい
- 真っ直ぐストロークしやすい
- 大きなヘッド+深重心で安定
ネオマレット型
ネオマレット型のパターは、最近ではよく目にするモデルとなってきました。ヘッドが大きくスイートエリアが広く、安心感のあるパターです。ヘッドが重くて、重心が深いので真っ直ぐストロークしやすいです。
- 目標に向かって構えやすい
- 真っ直ぐストロークしやすい
- 大きなヘッド+深重心で安定
- 慣性モーメントが高い
- ミスヒットに強い
パターのネック形状
パターのヘッド形状だけではなく、ネック形状・シャフトも重要です。湾曲したシャフトなどにより重心位置が異なりますし、真っ直ぐにストロークしやすくなったりします。
ベントネック
ベントネックの特長としては、重心距離が無いという点です。パターヘッド側にネックがありません。直接、ヘッドにシャフトが装着されています。シャフトはヒール方向に湾曲しており、シャフト軸にパターのスイートエリアが配置されており、真っ直ぐにストロークしやすいです。
クランクネック
クランクネックの特長としては、フルオフセットになっているという点です。重心距離が適度にありますが、右方向にミスし難いです。ピンタイプのパターに装着されていることが多いです。
センターシャフト
センターシャフトは言葉通り、パターヘッドの真ん中にシャフトが装着されています。シャフト軸の延長線上にパターの重心(スイートエリア)が置かれており、真っ直ぐにストロークしやすい構造となっています。
方向性の良いパター
方向性の良いパターといえば、慣性モーメントが高くなる、ヘッドの大きいパターがオススメです。慣性モーメントが高いというのは、打点が少しズレてもヘッドがブレ難いので、ゴルフボールの転がりも、曲がり難く、真っ直ぐに転がりやすいです。トゥ側でヒットしても、ヒール側でヒットしても、パターのフェースが開閉し難いので方向性の良いパッティングが実現できます。
パターの模造品が増えている
キャメロンヘッドカバー模造品が増えているようですので、ご注意ください。考えられないほど安価でオークションなどに出品されていることもありますが、本物なのかどうかを良く考えてください。
スコッティ・キャメロンはブランドです。ブランドには模造品がつきものなのかもしれません。心配であれば、正規品を販売されている専門ショップで購入されることをオススメいたします。ティーショットで飛ばせる、240ヤード以上も飛ぶドライバーも大切ですが、飛ばすだけではなくて、最終的にカップインさせることがスコアをつくることにつながります。
パターのスクールは少ない
パターのコツを教えてくれるスクールは少ないですね。スクールというよりは、講習会というのがゴルフ場で開催されていたりすることがありますので、そちらに参加することが多いですね。一般的に、ドライバーのスイングやショットのレッスンというのは多いのですが、パターのスクールは少ないですね。ショートゲームだけを練習するというスクールがあるのは聞いたことがあります。
Aim Point Express(エイムポイントエクスプレス)が有名
パターだけのスクールといえば、AimPointExpress(エイムポイントエクスプレス)が有名ですね。エイムポイントは、パターのスクールというよりは、グリーンを読むことを鍛えるというのが主眼となっています。グリーンの傾斜とボールの転がり方を研究していたものをデータ化して、それを基にグリーンを読むということを鍛えていくことができるようです。
グリーン上で指をカップに向けて、狙っているよな仕草をしているのを見たことがあるかと思います。あれが、エイムポイントでの狙い方です。エイムポイントの詳細説明の中には、グリーンを読むのはプロゴルファーもアマチュアも同じであるという言葉が心に響いています。
つまり、飛距離やショットで同伴者に負けても、パターを磨けばスコアをまとめらるし、ハンディキャップを縮めることができると言えます。スコアをつくるのは、パッティングですから。エイムポイントは、各ゴルフ場などで講習会を開いているとのことで、もし機会があれば参加してみると良いかもしれません。
パットが入らなくて悩むとき
パットが入らなくて悩み始めると、これまた大変な迷宮入りとなってしまうことがよくあります。よくある・・・というか、定期的に訪れるように感じます。私の場合は真夏の強い太陽光に照らされた中でパットのラインを凝視していると、遠近感が錯覚してしまいます。真っ直ぐなのか、曲がるのか、カップまでどれくらいの距離があるのか見誤ってしまいます。それは、老化による視力の衰えなのかもしれません。パットのミスを減らすためのヒントを考えてみました。
パットの距離感
いつも思うのですが、距離感というのは何処からくるのでしょうか?どこで感じるのでしょうか?ゴルフをしていながら、今更ですがこんなことを思うのもおかしいのですが・・・。距離感というのは明らかに、その人、そのゴルファーの感覚です。カップまで何ヤード(何メートル)だという目測が重要になってきます。目で見て感じて、距離を測るということですから、視力はとても大切だなと思います。
カップまで歩測をするという方法もあります。自分の1歩が何ヤードなのかということを理解していないと難しいかもしれません。ですが、わざわざカップまで歩測をするという人は少ないように思います。コンペや競技では、たまに歩測をしている人も見かけることもありますが、スロープレーにならないように気を遣っていることも多いように感じます。
やはり、目で見て感じて、距離を測るという方法が多くなります。目で見て感じて、距離を測ることを養う方法というのはあるのでしょうか?また、パットの難しいところは目で見て感じて、距離を測る・・・そして、カップまでの距離に見合ったストロークを調整します。タッチを強くしたり弱くしたり。大きくテークバックして緩く打つということもできるし、小さくテークバックして強く打つという器用なことも出来てしまうというのも人間ならではの動作です。距離感というのは、目から入ってきた情報でカップまでの距離を測ります。それは、何か道具を使って測ったわけではありませんから多少の誤差はあるはずです。
そして、自分のイメージですから間違っているかもしれません。そのイメージと実際の動作であるストロークを合致させなければいけませんから、難しいのだろうと思います。目から入ってきた情報(情報のインプット)で脳内で距離をイメージする。そして、イメージした距離に見合ったストロークをさせるために、脳から指令を出します。情報のインプットと脳内イメージと脳かれの指令と実際の動作・・・この連動がスムーズに行えなければいけないのだろうと思います。
パターが上手な人は頭が良いから・・・という言葉を耳にした事がありますが、この辺りにヒントがあるように感じますね。「迷わずに打て」、「考えすぎるな」というような言葉を耳にしますが、これは情報のインプットを終えた後に脳内でつくられたイメージが壊れてしまって、脳からの指令が滞ってしまうのだろうと思います。ですから、おかしなチカラが入ってしまって引っ掛けたりするというミスが発生するのかもしれません。
ということは脳を活発にさせれば、良いイメージと適切な指令を出して、スムーズなストロークが出来るのではないだろうかと考えてしまいます。脳の栄養素はブドウ糖(糖分)です。ラウンドをしながら甘いものを食べたり、スポーツドリンクを飲むことで脳を活発させることが出来るかもしれませんね。
ショートしたりオーバーするとき
パターでショートしたり、オーバーしたりというミスをやらかす時というのは、私の場合はある程度の前触れがあるように感じます。例えば、他のショットでショートしたりオーバーした時の感覚が脳にインプットされていたり。アプローチでショートした・・・と思ってもグリーンにギリギリ乗せることができた場合。次のパットはカップまで距離があるものの、大きくオーバーしてしまうとか。パットをする前のショット、アプローチ、ストロークがショートしたり、オーバーしたりというミスをしてしまうと、そのミスを取り返そうという気持ちになり、パターのタッチが合わなくなってしまうのだろうと思います。
アプローチでショートしたから、次は少し大きめに・・・という心理が働いてしまうのかもしれません。これは、パターに限らず他のショットでも言えることかもしれません。オーバーしたら、次はショートする。ショートしたら、次はオーバーする。ですが、そういったことが続くと「今日は噛み合わないゴルフだな・・・」と思ってしまうこともあります。
ゴルフでは前のミスは忘れろ、さっきのミスショットは忘れてしまえ、というような言葉を耳にしますが、前のミスを記憶しているから、そのミスを取り返そうと鼻息が荒くなってしまって、ショートしたり、オーバーしたりという感覚が合わなくなってしまうのだろうと思います。これも私のことなのですが、パターが入らなくておかしいな、どうしてだろうな・・・と考えながら次のホールでティーショットを打つと、殆どがミスショットをします。当たり薄い低空のスライスとか・・・。
パターをする、パターでミスをした、次はドライバーを打つ、という頭の中での切り替えが全く出来ていないという証拠でしょうね。パターは重要です。3パットが続けばスコアが作れなくなってしまいます。100を切ろうと思っているゴルファーがパットを練習すれば100が切れるというのは、3パットを減らすことでスコアが4打とか5打くらいは縮まるからという考えです。3パットが5回あったのが、パットを練習したことによって3パットが2回になったというだけで、スコアは3打縮まります。理論は簡単です。
ショットが悪くてもスコアメイクをしてくる人、飛ばなくてもスコアを作ってくる人は、アプローチやパターなどのショートゲームがめちゃくちゃ巧みです。パーオンしても3パットが続いて、ボギーペースで進んでいくこともあります。そして、いくつかパーを獲って90を切るというのであれば良いのですが、ほんの少しタッチが狂ってしまえば3パットが連続してしまい、結果的には90すら切れないということもあります。ラウンド後には、「あのホールでのパットを丁寧に入れていればな・・・」という後悔をすることになってしまいます。
アプローチとパターの調子が良い時はショットが悪い。
ショットが良いときはアプローチとパターのショートゲームが悪い。
ドライバーショットが良い時はアイアンショットが悪い。
アイアンショットが良いときはドライバーやウッドがダメ。
という波があるのですが、その波の盛り上がったり、下がったりしている曲線をレベル(平行線)に近づけていけば、安定したゴルフができるにのなと思う今日この頃です。最近、3パットが続いていますので、なんとかパット数を減らしたいと思います。
日々、精進
がんばります