ゴルフ仲間との談話のなかでよく取り上げられるのがドライバーは飛距離か、それとも方向性か、どちらが良いかという話です。ドライバーは飛距離が良いのだろうか、方向性を重視したら良いのか考えてみました。
ドライバーというクラブの役割を考える
ドライバーというクラブだけに焦点を当ててみると、ドライバーというクラブはゴルフクラブの中で最も飛距離を稼ぐことが出来るクラブです。飛距離を稼げるクラブなので主にはティーショットで使います。
そして、ゴルフ場で一番最初に使うクラブです。時折、セカンドショットで芝生の上からドライバーを使うという選手も見かけます。そして、飛距離が出るということは、飛ばしたいという気持ちが一番強くなるクラブです。
ドライバーを使って飛距離を出す、遠くにボールを運ぶことが出来ればドライバーというクラブの役割を果たしている、クラブとしての性能を有効的に活用をしていると言えます。ですが、飛距離が出せたとしてもフェアウェイをキープできていなかったら? OBだったら意味がありません。
飛ばし過ぎというのも考えものですし、ある程度の距離と方向性のバランスが重要になってきます。
ただ、ひとつ言えることは、私のようなアマチュアゴルファーは飛ばないよりは、飛ばせた方がアドバンテージがとれます。できるかぎり、ボールをグリーンに近づけておくことで、チャンスが来たりもします。
ドライバーのクラブ特質として曲がりやすい要素
ドライバーは曲がりやすいクラブです。そんなことは、誰もが知っているのですが、もういちど確認のためにまとめてみました。
(1) ロフトが少ない
ロフトが少ないのでバックスピン量が少ない。横のスピンが発生すると影響を受けやすく、ボールが曲がりやすい。つまり、スピンのかかる方向の影響が顕著に現れる。
(2) ヘッドが大きい
ヘッドが大きくてスクエアに戻りにくい(返りにくい)
(3) シャフトが長い
ドライバーというクラブはシャフトが長いので再現性が低い。
低スピンのドライバーが主流となってきた
最近のドライバーはスピン量が少なくなってきています。スピン量が少ないということは、曲がり幅も小さくなるということが言えます。松山秀樹選手が使っていたドライバー ZR-30 はスピン量が少ないドライバーとして知られています。スピン量が多いドライバーは曲がり幅が大きいというか、曲がり幅が顕著に表れます。ときには直角に曲がっているんじゃないかと思うほど曲げいてる人も見かけますが、大量のスピンが発生しているんだと思います。
ドライバーは曲がりやすいけど、ドライバーならではのメリット
(1) スイートエリアが広い
ヘッドが大きいのでミスしても、とりあえず飛んでくれる。
(2) シャフトが長い
シャフトが長いのでヘッドスピードが上がりスイングしやすい。
ドライバーというクラブのデメリットを見つけるよりもメリットを見つけて、そのメリットを自分にインプットをさせることが大切です。
捉まりが良いドライバーが増えた
ここ数年で捉まりの良いドライバーが増えてきました。できる限りスライスを回転を減らして、直進性を高めて、真っ直ぐ飛ばせるドライバーが増えています。そのようなドライバーは、重心距離が長いものの、重心角が大きく入っており、捉まりが良くなっています。
セカンドショットの精度との関係
セカンドショットの精度が高いのであれば、曲げても良い・・・つまり飛距離を目指しても良いと思います。右に曲げてラフに行ってしまったり、斜面に行ってしまってもしっかりとショットできるという技術があれば、思い切りドライバーを振り回しても、次のショット(セカンドショット)に繋げられます。
けっこう飛ばし屋と呼ばれている人たちはリカバリーショット、トラブルショットが上手な人が多いですが、ボールが曲がってしまったときのことを考えて、ライの悪いところからのショットの練習もしているのだろうと思います。
海外のプロゴルファーでも飛ばし屋と呼ばれている選手は、やはり右に曲げたり、左に曲げたりすることが多くあります。ですが、しっかりとリカバリーをしてきたりもします。ドライバーショットの技術だけではなく、不正地やアライの悪い場所、ラフからのショットなどの技術も併せ持っています。
ドライバーというクラブの性能よりも、セカンドショットなどの次のショットとの繋がりを考えることが最も大切です。
ドライバーは飛距離か方向性か?
ドライバーは飛距離で選ぶのか、方向性で選ぶのか・・・それは、やはり方向性が良いドライバーの方がオススメできます。ゴルフラウンドでは、フェアウェイキープがとても大切です。フェアウェイを外れてしまえばラフに入ってしまい難しいショットが残ってしまいます。また、フェアウェイを大きく外してしまえば林の中に入ってしまう可能性もありますし、OBとなってしまいます。そうなった場合には、大きくスコアを崩してしまう原因となってしまいます。スコアをまとめることを考えるのであれば、やはり方向性の良いドライバーの方がオススメです。
私はラウンドではドライバーで200ヤードくらい飛んでくれれば良いかな?と、ゆるい考えで打っています。故にフェアウェイキープ率は高いほうです。自画自賛じゃありませんが。ティーショットが右に左に乱れるよりは、飛距離が短くてもフェアウェイにボールがあれば、攻め方の幅も広がりますし、楽なゴルフが出来ます。
ドライバーは飛距離か方向性か・・・どちらを優先するべきか・・・それは、自分にとってスコアがまとまるであろうドライバーを選ぶことだと思います。
460ccという大きなヘッドのドライバーが苦手で大嫌いという人は、スプーンでティーショットをしてドライバー並みの飛距離を稼ぐことを考える事も得策かもしれませんね。
ドライバーのコントロールショットは、ミスしやすい
OBを恐れて、ドライバーをライン出しをしようと思って、コントロールするとミスしやすくなります。捻転のエネルギーとスイングパワーのバランスが保てなくなってしまい、腕にチカラが入ってしまい、テンプラになってしまったり、チーピンになってしまうこともあります。いつも通りのスイングを意識すると良いです。
曲がらないドライバーの特長
ドライバーショットでスライスを減らす、OBをしない、曲がらないドライバーの最大の特徴としては、重心距離が短いドライバーです。重心距離は、シャフトからドライバーヘッドの重心までの距離です。重心距離が短けば、短いほど、ドライバーヘッドは返りやすくなります。つまり、捉まりやすいということです。スライスを減らすことができれば、ボールの曲り幅を減らせるので、直進性が高まり、飛距離アップができます。
捉まり重視のスライスしないドライバーが人気
ここ数年、捉まり重視でスライスしないドライバーが増えてきており、とても人気があります。ボールを捉まえて飛ばそうとすることで、スライスを減らせます。直進性が高くなりますので、スライスを減らすだけで、飛距離アップが望めます。ドライバーで飛ばせない理由の殆どはスライスボールになっているからです。
つまり、最近の最新モデルのドライバーは、飛んで曲がらないという構造を持ったドライバーが増えているということです。