ゴルフスイングは、ゴルフクラブを振るための動作となります。特にシャフトの撓りを活かして、その反作用を利用することで力強いスイングで打つことができます。
トップの切り替えしでシャフトの撓りと反動を活かす
上のイラストを見ると分かりますが、トップを作ったときにシャフトが撓ります。このシャフトの撓り戻りとなる反作用を活かすことで、今まで以上にクラブヘッドを加速させられるようになりますし、強いスイングで打てるようになります。
トップの切り替えしでシャフトの撓りと反動を活かすコツを紹介します。
トップの切り返しでシャフトを撓らせるコツ
トップからの切り返しでシャフトを撓らせるコツとしては、バックスイングを速くします。バックスイングは、スイングなので、ある程度のスピード(加速)で動作を開始することで、ゴルフクラブに慣性を働かせることができます。飛ばせるゴルファーは、バックスイング始動時には、若干ですがシャフトが撓るくらいのパワーでバックスイングを始めます。
速いバックスイングで、ゴルフクラブを持ち上げます。その動きが完全に止まる前に、左脚を踏み込んでダウンスイングを始動させることで、上半身と下半身の捻転差が作られます。そして、バックスイングで振り上げたゴルフクラブには慣性が働きます。ゴルフクラブに慣性が働いてる状態のままで、ダウンスイングを始動させると、反作用が働き、シャフトが撓ります。言葉で説明するのが難しいのですが・・・。
クラブヘッドの移動距離を長くする
左脚を踏み込んでダウンスイングを開始するときには、ゴルフクラブのヘッドの重さを感じるくらいに腕まわり、手首まわりを柔らかくしておくとクラブヘッドが深く入りますので、クラブヘッドの移動距離が長くなります。すなわち助走距離が長くなりますので、今までよりもパワフルにヘッドを加速させることができるようになります。
バックスイングでシャフトが撓る
ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、ブルックス・ケプカなど飛ばせる選手の殆どは、バックスイングから速く、トップからの切り返しでは、シャフトが撓ります。
90年代に活躍したジョン・デイリーというゴルファー(現在シニアで活躍中)は、レディース用のシャフトを使ったりしてました。オーバースイングだからこそ、シャフトの撓りを活かして加速するようなスイングを既に知っていたのかもしれません。
自分のスイングパフォーマンスで、真似できる範囲でトライしてみると良いです。
練習方法
トップの切り返しシャフトを撓らせるための練習方法としては、初めはゆっくりでも良いので、深く捻転をして、ゴルフクラブを高く持ち上げて、クラブヘッドの重さでゴルフクラブ全体が垂れ下がる感覚を養います。その状態から、左脚を踏み込んでダウンスイングを開始することで、シャフトを撓らせやすくなります。
シャフトが撓るメリット
シャフトが撓ることで、撓り戻りの力が働きます。シャフトは、元の状態に戻ろうとしますから、その撓り戻るときのエネルギー(反作用)をスイングパワーに活かせますので、ヘッドスピードが速くなりますし、ボールスピードも速くなります。
クラブヘッドの移動距離(助走距離)が長くなることと、慣性が働くので、スイング軌道が安定しやすくなります。また、無駄に腕の力が入ってしまっても影響を受けにくくなるくらいクラブヘッドが加速してくれます。
トップの切り返しでシャフトを撓らせようと、左脚を踏み込んでダウンスイングを開始させられれば、上半身全体が後から巻き付いてくる状態となるので、インサイドから打ちやすくなりますので、ドローボールが打てるようになります。
フィッシングのキャスティングに似てる
フィッシング(釣り)では、ルアーなどを投げるときには、釣り竿を撓らせて、撓り戻るエネルギーを利用して飛ばしてます。釣りの方もルアーをどこまで飛ばせるかという飛距離(キャスティングの飛距離)を競う大会などもあるくらいです。ゴルフクラブもシャフトを撓らせることで、小さな力で大きな力を作り出して、スイングパワーに変換して飛ばせるようになります。
スイングとシャフトのトルク
トルクの大きいシャフトを使用していれば、撓りやすくなりますが、撓り過ぎてしまうとスイングパワーが吸収されてしまって弱々しいインパクトになってしまう
こともあります。自分のスイングパワーに見合ったトルクのシャフトを使うことが大切となります。闇雲にシャフトを撓らせようとしてしまうと、逆効果となってしまうので注意してください。
ゴルフクラブに働く慣性を活かせる
バックスイングで持ち上げたゴルフクラブには、慣性が働きます。踏み込んでダウンスイングの始動を開始することで、ゴルフクラブに働く慣性をスイングに活かすことができます。慣性が働くことで、勢い(惰性)がつきますので、スイング軌道が安定しますし、当たり負けしない強いインパクトで打てるようになります。
特に最近では、高慣性なドライバーが増えてますので、トップからの切り返しでしっかりとシャフトを撓らせられるスイングができれば、高慣性なドライバーの特性を活かした打ち方となりますので、飛ぶし、曲がらないスイングとなります。
シャフト選びは重要
上述したことを考えると、シャフト選びはとても重要であると言えます。自分のスイングパワーで撓らせないほどに硬いシャフトでは、適切なスイングができないということになります。シャフトにはフレックス(FLEX)という言葉で、撓り具合を表現してますが、このフレックス(FLEX)という単語を直訳すると、「撓る」という意味があります。撓らせることで、シャフト性能を活かすことができます。
撓り過ぎてもいけませんし、まったく撓らせられないほどに硬いシャフトもダメです。
トップの切り替えしでシャフトの撓りと反動を活かすコツ 総括
ゴルフスイングでは、深い捻転が良いとされますが、それは上半身と下半身の捻転差を作ることと、ゴルフクラブに慣性を発生させるためです。無暗にゴルフクラブを速く振ろうとするのではなく、シャフトの撓りを活かして、反作用となる撓り戻りを取り入れてみると良いです。
日々、精進
がんばります