2024/02/10
ゴルフクラブが軽いと速く振れる
ゴルフクラブが軽くなると速く振れるというのは体感で判ってるかと思いますが、それを計算で表してみました。ドライバーを振ったときのことを想定してます。シャフトの長さとか撓りとかは考慮してません。あくまでも重さだけを考えた場合の計算式となります。
エネルギー保存の法則
クラブの重さが異なる場合、同じヘッドスピードで振るときに速度の違いがどれくらいかを計算することができます。そのためには、エネルギー保存の法則を使用します。
エネルギー保存の法則によれば、初めの運動エネルギー（運動エネルギー = 1/2 × 質量 × 速度の二乗）と最後の運動エネルギーは同じであるはずです。
クラブの重さが異なる場合、質量が軽いクラブの方が同じ速度で振った場合に運動エネルギーが大きくなります。したがって、質量が異なる場合の速度の比率は、質量の比率の平方根に等しいと言えます。
＜問＞ 280グラムのドライバーをヘッドスピード36m/sで振れる場合、260グラムのドライバーを振るとヘッドスピードは速くなるか？
ここで、280グラムのクラブを「クラブ A」とし、260グラムのクラブを「クラブ B」とします。
- クラブ Aの質量：drA ＝ 280グラム
- クラブ Bの質量：drB ＝ 260グラム
- 初めのヘッドスピード：HS ＝ 36m/s
クラブ Bを振るときの速度 vBは、以下のように計算できます。
※ルートの表記と分数表記が難しかったので以下のような表記にしてます。
vB ＝ HS × drAdrB
vB ＝ 36 × 280260
vB ＝ 36 × 1.0769
vB ＝ 36 × 1.0377
vB ＝ 37.35m/s
＜答え＞ 280グラムのドライバーを36m/sで振れる人が、260グラムドライバーを振ると37.35m/sで振れるし、ヘッドスピードが速くなります。
ヘッドスピード40m/sの人の場合
＜問＞ 300グラムのドライバーをヘッドスピード40m/sで振れる場合、260グラムのドライバーを振るとヘッドスピードは速くなるか？
同じように、300グラムのクラブを「クラブ A」とし、260グラムのクラブを「クラブ B」とします。
- クラブ Aの質量：drA ＝ 300グラム
- クラブ Bの質量：drB ＝ 260グラム
- ヘッドスピード：HS ＝ 40m/s
クラブ Bを振るときの速度 vBは、以下のように計算できます。
vB ＝ HS × drAdrB
vB ＝ 40 × 300260
vB ＝ 36 × 1.1538
vB ＝ 36 × 1.0741
vB ＝ 42.96m/s
＜答え＞ 300グラムのドライバーを40m/sで振れる人が、260グラムドライバーを振ると42.96m/sで振れる、速く振ることができます。つまるところヘッドスピードが速くなります。
上述したようにクラブ重さが軽くなれば速く振れますし、ヘッドスピードは速くなりますので、軽量ドライバー含めて軽いクラブは飛距離アップできる望みがあると言えます。また、加齢からくる体力の衰えなどに併せてゴルフクラブを軽くすることは、それなりにメリットがあります。
※上述した計算はあくまでもこちらで机上での計算です
※軽い方が速く振れることを計算してるサイトは無かったので書きました。コピペは止めて下さいね！