ゴルフスイングのサイドベンド(側屈)|サイドベンドスイング
2023/10/07更新
最近、新しいゴルフスイング理論のようにサイドベンドが紹介されています。サイドベンドとは何か? サイドベンドでゴルフスイングは何が変わるのか紹介します。サイドベンドとは、側屈ですから、ほぼ上半身の話となります。
サイドベンドとは
サイドベンドは、英語表記で Side Bned と書きます。
直訳すると「横を曲げる」という意味になります。判りやすく言うと、身体の側屈になります。
ゴルフスイングでのサイドベンドは、身体の側屈を意味します。
身体の側面、横っ腹にあたる部位のことを意味しており、腹斜筋のことです。
アドレス時の前傾姿勢を維持した状態でスイングをするにはサイドベンド(側屈)が必須となります。
筋トレ、トレーニングの場合
筋トレ、トレーニングでは、サイドベンドというと、外腹斜筋と内腹斜筋を鍛えるというトレーニング方法を意味することがあります。横っ腹を引き締めるときのメニューとして、サイドベンドがあります。
体幹という意味もある
サイドベンドという呼び方にすると注目を引きますが、簡単にいってしまえば体幹のことであり、体幹と呼ばれる部位の中の腹斜筋にあたります。
以前より、ゴルフは体幹が大切、体幹で飛ばすと言われていますが、言葉を替えるとサイドベンドで飛ばす、腹斜筋で飛ばす、側屈で飛ばすということになります。言葉が違うだけですね。実は広義では、私たちが知っている体幹のことであり、目新しいことではありません。ゴルフスイングって意外とこういうことが多いです。
ゴルフスイングでサイドベンドが注目される理由
アドレス時の前傾姿勢を保ったままスイングをするにはサイドベンドが必要となります。腹斜筋(外腹斜筋と内腹斜筋)を使って、側屈をする動作を入れることで、身体を捻転させて肩を縦に回転させることができます。
ゴルフスイングに求められる動作
- 屈曲する(前傾)
- 側屈する(横に曲げる)
- 回旋させる(捻転)
どれもゴルフスイングという動作には必要となります。
なので、腹斜筋というのは、ゴルフというスポーツには、必須な部位であり、重要な筋肉となります。
サイドベンド(側屈)させるための腹斜筋だけではなく、体幹という大きな範囲で考えた場合、背筋なども含まれます。体幹全体として考えた場合には、ゴルフスイングでの役割として、上半身と下半身の動きを接続させて、適切にスイングエネルギーを伝達させるということです。つまり、下半身のエネルギー(脚力)を適切に上半身に伝えるという役割があります。もともと、体幹の役割はそういうことです。
なので、体幹を強くするというのは、下半身のエネルギー(脚力)を適切に上半身に伝えられる柔軟性のある筋肉(腹斜筋を含めた背筋など)が必要であるということです。サイドベンド(側屈)を取り入れることで、前傾姿勢を保ったまま、下半身のエネルギー(脚力)を適切に上半身に伝えて力強いスイングができるということになります。
ゴルフスイングのサイドベンド
レッド・ベターのアスレチックの時代から言われていることですが、ゴルフスイングが前傾姿勢をしながら、回旋運動をすることから横の回転運動ではなく、側屈しながら回旋する。併せて、肩は縦回転になるとされています。つまりテイクバックでは左肩が顎下に入りますし、インパクトからフォローにかけては右肩が下がって顎下を通っていきます。
サイドベンドと聞いて、レッド・ベターのアスレチックを思い出した人は多いかと思います。意外と昔から在る理論というか考え方なので、目新しい感じではありません。けっこう昔のことなので、令和の時代に入ってから、サイドベンドだけを引っ張り出してくると、新しいゴルフスイングに感じるだけかもしれません。
スタック&チルトも参考になる
サイドベンドを意識しながら、回旋しながらも肩は縦に回転するといえば、スタック&チルトですね。はじめから身体を傾けて、左軸にして、肩を縦に回転させて、捻転力で飛ばすという理論ですから、明らかにサイドベンド(側屈)を活かしたゴルフスイングとなります。スタック&チルトを習うときには、サイドベンドという言葉は登場しません。
はじめから背骨を傾けておくと紹介されているだけです。難しい言葉を使わずに、シンプルに紹介することで、理解度を上げようとしているのだろうと思います。
サイドベンドを意識するメリット(側屈を使うメリット)
アドレスの前傾姿勢から側屈への切り替えが行えると、深い捻転ができますし、インパクトからフォロースルーにかけても前傾姿勢を保ちながら、力強くゴルフクラブを振っていくことができます。
サイドベンド(側屈)が使えるメリットとしては、関節の可動域以上の身体の捻転と強い粘りをゴルフスイングに活かすことができます。トップスイングでは背中が飛球線を向いてしまうくらいに捻転できるようになります。
- テイクバックで伸び上がらない
- 肩を縦回転しやすい
- フォロースルーが長くなる
スタック&チルトが必ず良いとは言い切れませんが、様々なゴルフスイング理論が融合しているので、参考の引き合いに出しやすいです。なので、スタック&チルトは完全コピーするよりは、パーツだけを取り出してコピーして、自分のスイングに取り入れると、良いかもしれません。
GGスイングとマシュー・ウルフのスイング
GGスイングで有名なマシュー・ウルフのスイングも強いサイドベンド(側屈)を入れて、深くて強い捻転をしてます。
GGスイングとマシュー・ウルフのスイング
ブライソン・デシャンボーはサイドベンドが強い
筋トレして飛距離アップした、ブライソン・デシャンボーはサイドベンド(側屈)が、かなり強くなっており、上半身の深い捻転をサポートしてます。
筋トレした後のブライソン・デシャンボーのスイング
サイドベンド(側屈)まとめ
サイドベンド(側屈)を意識することで、テイクバックで伸び上がらない、肩を縦に回転しやすくなる、フォロースルーが長くなるなどのメリットがあります。とくにテイクバックからトップスイングにかけては、ゴルフクラブと腕を上げようとして、身体の重心まで上がってしまうことを防ぐことができます。
そして、サイドベンド(側屈)を活かすことで、下半身のエネルギー(脚力)を適切に上半身に伝えることができるようになります。そもそも、腹斜筋を含む体幹と呼ばれる部位の役割としては、下半身のエネルギー(脚力)を適切に上半身に伝えるということですから、脚力だけでない、上半身のチカラだけではない、身体全体の捻転をスイングエネルギーに転換するには、重要な部位であるということです。だから、ゴルフスイングには、体幹が重要と言われますし、体幹を強くするというトレーニングもあります。
ただ、このサイドベンドもゴルフスイングの中からサイドベンドだけを取り出して説明しているので、誤解しやすいので注意して下さい。
併せて、サイドベンドを活かしたスイングというのは、かなり昔からあるので、目新しいことではなかったりします。
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