ビクトル・ホブランのスイング
ビクトル・ホブランのスイング
一躍有名となったビクトル・ホブランのスイングです。
最近の選手らしいスイングをします。特徴的なのは身体の捻転がとても深いという点と右手首の背屈を維持したままでインパクトする打ち方です。捻転の深さは正面から見ると完全に背中が飛球線を向く程の捻じれとなっており、上半身と下半身の捻転差が強烈に作られてます。
捻転差が大きくて既にシャットにしてるトップ
トップではしっかりと右手首の背屈・左手首の掌屈が入っておりバウドリストの形が作られており、フェース面は閉じ気味というかシャットな状態となってます。既にトップでボールを捕まえようとしてることが伺えますし、右へのミスを軽減することができます。現代のデカヘッド（460cc）で重心距離が長いドライバーでもしっかりとボールを捕まえようとしてます。
テイクバックからトップにかけては、少し右膝が伸びるような動きが入ります。強烈な捻転を作るために、スウェーしないように右脚で踏ん張ってる証拠です。捻転差を作るにはかなりのパワーが必要となりますので、下半身もかなり強いです。
下半身先行・骨盤が飛球線を向くのが早い
トップからは身体が沈み込んで、上半身を残した状態で素早く骨盤が飛球線を向いていきますで、右肘が巻き込まれていくように見えますが、意図的に右肘を引き付けてるワケではなく下半身の先行に身体の近くを通る軌道となります。手首や腕の運び方以外に下半身の使い方が強烈でかなり大胆に飛球線方向に向けて体重移動していきますし、膝の送り込みと蹴りがとても強く、早い段階で骨盤を飛球線方向に向けた状態で止めようとしてます。
右手首の背屈を維持したままインパクト
トップからは右手首の背屈を維持したまま身体の回転、肩の回転を活かして打とうとしてます。この場合、右手首の背屈を維持したままで従来のインパクトで打とうとするとフェースが開いた状態でインパクトしてしまうので、早くから下半身で飛球線に蹴り込んで骨盤を飛球線に向けていくことが必要となります。
上半身（胸）が飛球線に少し向きつつある状態で手元が少し先行して、クラブヘッドが遅れてくる状態でインパクトする、レイトヒットの形でインパクトします。
腕のローテーションを入れて打つというよりは、身体の回転と肩の回転を使ってフェース面の向きを変えずに打つスタイルです。
クラブヘッドがボールにインパクトする直前まで右手首の背屈を維持してますので、右手・右腕の送り込みを使って、強くボールを叩くことができます。また、入射角が安定しますので弾道のバラ付きを抑えることができます。アイアンを打つときのスイングに近い感覚です。
右手・右腕の送り込みを使って叩く
右手首の背屈と左手首の掌屈を維持したまま、ハーフウェイダウンからインパクトにかけて右肘を伸ばしていくことで、フェース面はスクエアに戻ろうとしますし、右手・右腕の送り込みを使って、右手・右腕でボールを強く叩くことができます。右肘を伸ばすといっても伸ばしきるのではなく、少し右肘を曲げた状態を維持してます。その方がエネルギーを伝えやすくなりますし、力が入りやすいです。ビクトル・ホブランは右手の使い方とても上手なゴルファーです。
ビクトル・ホブランの飛距離、ヘッドスピードなど
PGAツアーのサイトから得られるデータからマイルからメートル毎秒に変換して計算しますと以下の通りとなります。
- ドライビングディスタンス：307.6ヤード
- クラブヘッドスピード：52.84m/s（118.21mph）
- ミート率平均：1.504
- ボールスピード：79.47136m/s
ビクトル・ホブランのスイングを真似する
真似すのであれば、強烈な上半身の捻転が必要となります。右手首の背屈・左手首の掌屈を維持して、身体と肩の回転で打つことをイメージすると良いです。右手首の背屈を維持することでフェース面管理が行いやすくなりますし、入射角度が安定します。また、キャストし難くなりますので無駄にヘッドスピードが遅くなったり、ドライバーではテンプラ予防、アイアンではダフり難くなりますので、色々とメリットの方が多いです。
また、右手首の背屈を維持して右肘を伸ばしていくことで右手・右腕でボールが叩けるので、飛ばせる打ち方です。