ワクチンコンポ 黒 ドライバー 試打
2023/03/25 更新
ワクチンコンポといえば飛ばせるシャフトが有名です。最近は、ワクチンコンポのシャフトと相性の良いワクチンコンポのドライバーヘッドも登場しました。実際に試打しましたので、紹介します。
ワクチンコンポ 黒 ドライバー
通称、黒ドライバーと呼ばれてます。ヒール側にウェイト(標準で8グラム)が取り付けられており、ヘッドローテーションしやすい、ドローバイアスの入ったドライバーヘッドとなります。
以前、ワクチンコンポ 銀 ドライバー がありましたが、銀ドライバーよりもシャローとなっており、ヘッドスピードが遅くても高弾道が打ちやすい構造となってます。なので、黒ドライバー(ブラック・ドライバー)の方が、優しいドライバーヘッドと言えます。
重心距離が長くて飛び性能が高い
メーカー公表の数値では、かなり重心距離が長いので、ヘッド先端に掛かる慣性モーメントが高くなり、当たり負けし難く、直進性が高くなります。かなり重心距離が長い(42ミリ)ので、完全に飛び性能重視のヘッドになってます。
程よいボールの捕まり
そして、重心角(重心アングル)が大きく(32.5度)入っており、重心距離が長くてボールの捕まりが悪くなるのを調整しているように感じました。故に、めちゃくちゃボールが捕まるという感じではありませんが、重心距離が長いだけのドライバーよりは、ボールが捕まるし、フェース面で滑らない感じがします。
叩けるゴルファーにとっては、左にしか飛ばない、フック系のミスが出やすいヘッドになってしまう可能性があります。
ヘッド体積が450ccとなっており、従来のドライバーと比較して、やや小ぶりなヘッドですが、小ささは感じません。むしろ、とても構えやすい、違和感無く構えられるヘッドです。
反発係数
フェース面の素材は、DAT55Gを使用。反発係数は、CT値257未満とのことで、ルールギリギリの反発になってるのだろうと思います。CT値257の場合、反発係数は 0.8301となるので、それ以下であると考えられます。
実際に、フェースの弾きがとても良くて、高初速で飛ばせます。ワクチンコンポのシャフトとの相乗効果でボールスピードが速くなります。
ワクチンコンポ 黒 ドライバーヘッド スペック
体積 | 450cc |
ヘッド重量 | 188グラム |
反発係数 | CT値257未満 |
フェース面素材 | 鍛造DAT55G |
ロフト | 9.5度、10.5度 |
ライ角 | 61度 |
フェース高さ | 55mm |
重心高さ | 34mm |
重心距離 | 42mm |
重心深度 | 38mm |
重心角 | 32.5度 |
試打したワクチンコンポ シャフト
ワクチンコンポ 黒 ドライバーのヘッドに装着して試打したシャフトは、2種類の3タイプです。
WACCINE compo GR351 と WACCINE compo GR450V です。
それぞれ、フレックス違いで、ワクチンコンポのブラックドライバーに装着して試打しました。
(1) WACCINE compo GR351(フレックスS)
- フレックス:S
- 長さ:46インチ
- バランス:D3
- クラブ総重量:294グラム
- 振動数:235cpm
- ロフト角:11.5度
このスペックは、優しすぎて、超高弾道となってしまい、飛距離がロスしてしまいました。もう少し、ヘッドスピードが遅いゴルファー、ボールが上がり難いゴルファーに向いていると感じました。
(2) WACCINE compo GR450V(フレックス S)
- フレックス:S
- 長さ:45.5インチ
- バランス:C7.5
- クラブ総重量:281.5グラム
- 振動数:265cpm
- ロフト角:9.5度
持った瞬間、めちゃくちゃ軽く感じましたが、打ってみると飛びますし、振りやすいです。軽いけど、硬いという、最近流行のカルカタなモデルとなります。手元と先端が硬くなっており、シャフト中心部分が少し撓る感じです。軽いといっても、しっかりとシャフトを撓らせる打ち方ができないと、キャストしてしまって、ヘッドが加速させられないかもしれません。
(3) WACCINE compo GR450V(フレックス SR)
- フレックス:SR
- 長さ:46インチ
- バランス:D2
- クラブ総重量:293グラム
- 振動数:244cpm
- ロフト角:10.5度
長さ46インチということもあり、シャフト運動を利用して、かなりヘッドを加速させられました。おかしな動きをしないので、ボールに向かって、しっかりと撓り戻ってくれるイメージがあるので、打点が安定します。長くても、ハンマーヘッドのようなヘッドの重さを感じませんし、シャフトがグラグラ動かないので、しっかりと振ることができます。
ワクチンコンポのヘッドとシャフト 感想
ワクチンコンポのシャフトは、飛ぶと言いますが、本当に飛びますね。
シャフトの剛性が高いから撓り戻りが速いとか、シャフト運動性能が高いのは事実です。
カタログ表記ではトルクが大きくなってますが、実際はトルクの大きさを感じません。
むしろ硬く感じます。
ワクチンコンポの本当のシャフト性能というのは、重量配分設計にあると感じました。
45.5インチ、281.5グラム、バランスC7.5というレディースクラブのようなスペックだけど、打ってみると軽さを感じずに振り抜けるし、シャフト運動を感じて、弾き飛ばせます。
46インチ、293グラム、バランスD2という長めの設定でも、ヘッドの重さを感じずに、軽く感じました。シャフトが長いと、どうしてもヘッドが効いてしまって、ハンマーバランスな感じで、思うように振れないということがあります。が、ワクチンコンポのシャフトは、そのようなことがありません。
軽くても、重く感じて振って飛ばせる。
重くても、軽く感じて振って飛ばせる。
このような重量バランス設計がワクチンコンポのシャフトの本当の性能であると感じました。
そして、自分のスイングに合った重量バランスを見つけられれば、今以上に飛ばせるだろうと思いました。
ダブルカウンター
ワクチンコンポの特徴としては、ダブルカウンターというのがあります。先端と手元側に金属が配合されており、シャフト剛性を活かした撓り戻りで飛ばせます。打ち急ぎを防ぐことができますし、しっかりとシャフト運動をスイングエネルギーに変換させて打つことができます。ナチュラルにカウンターバランスとなるので、クラブの重さ、ヘッドの重さを感じることなく、振り抜くことができます。
日々、精進
がんばります