デカヘッドのドライバー やっぱり嫌だ
ブリジストン ツアーステージV-500 という 1999年のゴルフクラブがあります。ドライバーのスペックはヘッド体積が290cc、シャフトの長さが43.5インチでした。
さすがに1999年のゴルフクラブを使おうとは思いませんが、この時代のドライバーの方が打ちやすかったのかなとか思いながら、最近のデカヘッドのドライバーと昔のドライバーを見比べたりなんかしています。
最近のデカヘッドのドライバーは確かに飛ぶと思います。ですが、ヘッドが戻ってこないというか、戻りにくいのがどうも気に入りません。それに慣れるしかないのかと思いながら、やってきています。もちろんヘッドが大きいドライバーのメリットは様々あります。
昔のドライバーのスペックは・・・ヘッド体積290cc、そして シャフト 43.5インチという長さ。
これって、現代のスプーンに近いスペックですよね。ヘッドの体積とシャフトの長さだけでは細かく比較できませんが。どうしても私はヘッドの体積というかヘッドの大きさが気になってしまいます。ヘッドが大きいと安心感はあります。ですが、ヘッドが大きいとスイートスポットが、ぼんやりとしてしまっているように感じます。フェース面のどこに当たってもそれなりに飛んでくれるようにデカヘッドになったのだろうとは思いますが。ヘッドが小さいほうがスイートスポットが一点に集約されているように感じますし、良く飛ぶのではと思ったりもします。
ヘッドが大きいと戻ってこない
また、ヘッドが大きいと、どうしてもヘッドが戻ってこないんですよね。当たりは良いけど、フェースが開いたまま、当たっても・・・という感じです。ヘッドが大きいと、重心距離が長くなってしまい、ヘッドローテーションがし難くなります。故に、フェースが開きやすくなってしまい、スライスが増えることがあります。
デカヘッドと小さいヘッドの大きな違い
デカヘッドのドライバーは、手の平で叩いているみたい。小さいヘッドは指先の先端で突いているみたいな感じ。範囲の広い、大きな衝撃を与えるには手の平で叩いたほうが効果的だけど、エネルギーを一点に集約させて、エネルギーを分散させずにピンポイントでエネルギーを伝えるのは、指先の先端で突く方だと思います。
わかりにくい例え話で申し訳ないですが。手の平がデカヘッドのドライバー。指先で突くのが小さいヘッドのドライバー。
私の中ではそんなイメージがあり、3番ウッド(スプーン)、または5番ウッドで打った方が効率良くエネルギーを小さなヘッド、フェース面に集約させることが出来ているんじゃないだろうかと思う。
プロゴルファーがスプーンでティーショットをしたり、ミニドライバーなるものを使ってみたりする理由も良くわかる。フィル・ミケルソンがフランケンウッドと呼ばれるようなヘッドの小さいティーショット専用のスプーンを使ったりする意味も理解できます。ヘンリク・ステンソンなんて殆どドライバーを使わない。彼の場合は、もともと飛距離が出るからというのもあると思うけど。海外選手の話ばかりではなく、片山晋呉選手も昔はドライバーを使わずして日本オープンで優勝をしたこともありました。テーラーメイドさんから発表された SLDR MINI ドライバーのヘッド体積が260ccでしたね。昔のドライバーを彷彿させるようなヘッドでした。
ヘッド体積が小さい、小型ヘッドのメリット
ヘッド体積が小さい、小型ヘッドの場合は、重心距離が自ずと短くなりますので、ヘッドローテーションがしやすくなります。コントロールしやすいという表現で紹介されることもあります。
ヘッド体積小さ目のドライバー
テーラーメイド M3ドライバー、M1ドライバーには、ヘッド体積440ccのモデルがあります。もともと重心距離が短いことに加えて、ウェイトを移動させて重心位置を調整できるというメリットがあります。
テーラーメイド M3 ドライバー 440
テーラーメイド M1 ドライバー 440
ヘッド体積 460ccが当たり前であり、基本
ですが現代のドライバーはヘッド体積460ccが普通であり、当たり前であり、デカヘッドがドライバー。重心距離が長くて、スイートスポットがぼやけていて、打ちにくい。細長いシャフトという棒の先端に460ccの物体が接続されていれば、必ずおかしな挙動をするに決まっています。といっても昔と比べてシャフトの進化には驚かされます。シャフトの進化があったからこそ460ccのデカヘッドなドライバーが作られるようになったんだと思います。
デカヘッドのドライバーの方が飛ぶのでしょうけど、それでも飛ばないという人は、やっぱりスイングが悪いとかドライバーが合ってないとか言われるのでしょうか。私も、どうしても大きなヘッドのドライバーは苦手というか、適切なミートができていないように感じてしまいます。しっかりとミートしていないから、ドライバーでも弱い弾道のボールしか出ません。
私はデカヘッドのドライバーが打てないという訳ではありませんが苦手意識はあります。それでもゴルフ場ではOBが出ないように軽く振っています。軽く振らずに、思い切り振り回そうとすると絶対にヘッドが戻ってこずに右へプッシュしてしまいます。フック回転が入れば良いのですが、そんなに都合よくいくわけありません。
もう少し思い切り良くドライバーが振れたら、ほんの少し飛距離がアップするかもしれないという気持ちがあります。その小さな可能性に自分の飛距離アップしたいという気持ちを託したいなと思っています。
ドライバーがダメならスプーンがある。スプーンで200ヤード近く飛ばすことができれば、なんとかなる。だけど、ドライバーを使って飛ばせるようになることも大切なので、自分に合うドライバーを探しつつ、ドライバーショットのスイングを調整しなければいけませんね。
デカヘッド ドライバー のメリットとシャフトの性能
昨今、ドライバーのヘッド体積は460ccが標準です。飲料水のペットボトルが500ml つまり 500cc だったりするのですが、ペットボトルを見ると、これより少し小さいのがドライバーのヘッド体積と同じくらいになるんだなと思ったりとかしています。ドライバーのヘッドとペットボトルでは、形状が全く違いますけどね。
大きなヘッドになったことによって、どのようなメリットが得られたのだろうか・・・
- スイートエリアが広い(ミスに強く)
- ヘッド慣性モーメントが大きくなる
- インパクトのエネルギーが大きく
その他にもメリットはあるかと思いますが、最大のメリットとしてはシャフトの性能を飛躍的にアップさせてくれたということだと思います。つまり、ドライバーのヘッドが大きくなるにつれて、シャフトの性能も高まってきており、シャフトの性能は巨大化するドライバーのヘッドを追いかけるかのように進化をしてきたと言えます。
シャフトの直径はたったの9mm程度です。そんな細いシャフトの先端には460cc という体積で、重さ200グラム前後のヘッドが装着されるわけですから、必然的にシャフトの剛性はアップしてきたんだろうなと思います。
ヘッドの進化よりもシャフトの進化に注目をした方が良いのかもしれませんね。
とくに最近はゴルフクラブ選びはシャフトからという考え方も浸透していますし、実際にシャフトの性能がゴルフクラブの良し悪しを左右するといっても過言ではありませんからね。
私のゴルフ仲間の中でも、かなりベテランなゴルファーは自分のスイングに合ったシャフトから装着するヘッドを考えるタイプなので、会話の内容が特徴的です。シャフトを主体として考えているので・・・「調子が悪かったからヘッドだけ変えてみた」というような感じです。そう簡単にヘッドをころころと取り替えられるのもどうかと思いますが、考え方は人それぞれですね。
日々、精進
がんばります