タイトリスト Tシリーズ アイアン
タイトリストからTシリーズアイアンが登場しましたので、特徴などを紹介します。
タイトリスト T100 アイアン

タイトリストらしいアイアンです。3番~7番アイアンまでは、フェース面の素材にSUP-10を使用しており、とても弾きが良くなってます。
SUP-10とは、クロムバナジウム鋼のことで、軟鉄よりも硬い素材です。8番アイアン、PWには軟鉄が使用されており、マイルドで適切なスピンが発生することを狙ってます。
やはり、軟鉄だけで作られたアイアンでは、各番手の飛距離差を作り難いので、SUP-10(クロムバナジウム鋼)を使用してミドルアイアンとショートアイアンとの飛距離差を作ってるのだろうと考えられます。
7番アイアンのロフト角は、34度となっており、クラシカルロフトです。
タイトリスト T100S アイアン

使用されてる素材に関しては、T100アイアンと同じです。
T100アイアンよりもストロングロフトになってるということから T100Sアイアンとなりました。ストロングロフトなのでボールの初速が速くなってます。
また、ストロングロフトになったことで打ちだし角度が低くなることを防ぐためにマッスルチャンネルというスリットを設けて、打ちだし角度を適正にしてます。
T100Sよりも高弾道で初速が速くなり、飛ばせるフォージドアイアンと言えます。

タイトリスト T200 アイアン

タイトリストのマッスルバック風な飛び系アイアンです。
SUP-10(クロムバナジウム鋼)、17-4ステンレス、タングステンという異素材を組み合わせたアイアンです。フェース面で弾いて飛ばすアイアンなので、スピン量が少なくなってしまいグリーンで確実に止めるボールを打つには向いてないかもしれません。
優しく低重心で高弾道が打てますので、様々なレベルのゴルファーが使えるアイアンです。

タイトリスト T300 アイアン

使用素材は、17-4ステンレス、タングステンです。
完全な飛び系アイアンとなっており、飛距離重視のアイアンです。ソールが広く、超低重心となっており、どんなライからでもボールにコンタクトしやすいです。また、ミスヒットしてもそれなりにボールが上がってくれますし、大きく飛距離を損なうことがありません。アイアンというよりは、中空構造のユーティリティーに近い印象です。

7番アイアンのロフト角が、29度となってます。
どのアイアンが良いのか?
幾つかの種類がありますので、自分にどのアイアンが合うのか悩んでしまいます。どのように選ぶのか、考え方などを書きますので参考にしてください。
T100アイアン
ヘッドスピードが速いゴルファーの場合、T100アイアン、T100Sアイアンが向いてます。飛び過ぎることを防ぐためという理由と適切なバックスピンを発生させてグリーンに止めたいという理由があります。T100アイアンは、クラシカルロフトで7番アイアンのロフト角が34度となってます。ドライバーを振ったときのヘッドスピードが40m/sくらいのゴルファーがロフト角34度の7番アイアンを打ったときの飛距離は概ねですがキャリー125ヤードくらいとなります。これでは、流石に飛距離不足を感じてしまいます。
T100Sアイアン
飛距離不足を感じたのならば、T100アイアンよりもストロングロフトとなってるT100Sアイアン(7番アイアンのロフト角が32度)を選択すると良いです。
ドライバーを振ったときのヘッドスピードが40m/sくらいのゴルファーがロフト角32度の7番アイアンを打ったときの飛距離はキャリー約130ヤードくらいとなります。
T200アイアン
T100アイアン、T100Sアイアン どちらもコンパクトなヘッドとなっており、実際のラウンドでスイートエリアでインパクトさせるのが難しいかもしれません。
となると、実戦として使えるのは T200アイアンを選択すると良いです。
T200アイアンは、適度にヘッドが大きくなっており、スイートエリアも広いですし、フェース面で弾いて飛ばすことができます。
芝生(ラフ)からでもボールに対して確実にコンタクトできなくても、そこそこ飛ばすことができます。
ただし、T200アイアンの構造として、フェース面にSUP-10を使用し、ボディに17-4ステンレスを使用してることから、T100アイアン、T100Sアイアンと比較するとバックスピン量が少なくなりますので、止めるボールが打ちにくくなる可能性があります。
T300アイアン
飛距離を追求したいというゴルファーは、T300アイアンがお勧めです。
ユーティリティーの様に飛ばすことができるアイアンです。
アイアンの素材と性能
アイアンクラブの性能(飛距離性能、スピン性能)は、使用されてる素材に大きく左右されます。ある程度のレベルのゴルフができるようになると、飛ぶアイアンよりも止まるアイアンが欲しくなります。止まるアイアンというと軟鉄鍛造なイメージ強くありますが、最近では軟鉄鍛造は古いのかもしれません。
SUP-10(クロムバナジウム鋼)などの新しい素材を取り入れてますし、異素材を組み合わせたアイアンも登場してきており、適切なバックスピンを発生させて止めることができるのか、飛距離重視の飛ぶアイアンなのか打ってみないと判別できないこともあります。
ですので、アイアンクラブに使用されてる素材のことを勉強するのも必要なのかもしれません。
各モデル 比較
比較表を作ると判るのですが、それぞれ7番アイアンのロフト角が異なりますし、使用されてる素材も異なります。
モデル名 | 使用素材 | 7番のロフト角 |
T100アイアン | SUP-10 軟鉄 |
34度 |
T100Sアイアン | SUP-10 軟鉄 |
32度 |
T200アイアン | SUP-10 17-4ステンレス |
31度 |
T300アイアン | 17-4ステンレス | 29度 |