短い距離のパターが入らない恐ろしさ
2016年 マスターズでアーニー・エルスが1メートルよりも短い距離のパターを外してしまい、6パットしてしまったようです。そして、返しのパターも短い距離で1メートル無かったのですが、外しました。もう一度、返しでストロークをしましたが外しました。アーニー・エルスはキャディに向かって苦笑いしながら手を広げるようなジェスチャーをしていました。
そして、4打目・・・これもカップインしませんでした。5打目は約20センチから30センチ程の距離を片手でタップして入れようとしましたが、これも外してしまいました。6打目でやっとカップインをしました。
この映像をテレビで見ていて恐ろしくなりました。
笑えません。全くもって笑えませんね。6パットです。
1メートル弱程度の距離で6パット・・・絶句します。ゴルフというスポーツは考え方を変えてみると恐ろしいスポーツだということが判りますね。6パットということはPAR4のレギュレーションが4打ですから、それ以上の打数をグリーン上で叩いているということになります。そんなことは打数を計算すれば判ることなので当たり前なのですが、そういった恐ろしいことが簡単に怒ってしまうというのもゴルフであり、グリーン上での戦いというか、パッティングの難しさを感じるところですね。
アーニー・エルス 本人はグリーンにボールを運ぶまでは悪く無いと発言をしていました。つまるところ、ショットは良いということでしょうね。ティーショットはフェアウェイをキープして・・・まずまず。セカンドショットはグリーンを狙って精確なショットで・・・自分でも納得できる。
そして、パッティング・・・何故か入らない。何故、入らないのだろうか? 何故、入らないと言ってもその理由はゴルファーなら判ると思うのですが、アーニー・エルス程の名手が6パットというのは、恐ろしいなと思いましたし、見てはいけないモノを見てしまったという気持ちになってしまいました。
ドライバーショットで300ヤード近く飛ばしても1打。
数十センチのパターも1打。
特にパターというのはカップインをさせるための大切な1打であり、そのストロークでスコアメイクをするのですから、スコアメイクするためのストロークが出来ないとスコアは崩れてしまうということを再認識しました。
しかもパターというのは、ストロークの技術もあると思いますが、ストロークするゴルファーの感性や感覚が重要になってくると思います。グリーンを読む能力も必要となります。技術よりも直感力に近いものが必要になってくると感じます。精確なストロークをしてもカップインをしない時もあります。そういった時には何が原因でカップインしなかったのか悩んでしまいますし、色々なことを考えてしまいますし、引きずってしまうこともあります。
ティーショットで思い切りスライスしてOBをしてしまった方が気持ちが楽になれるようにも感じます。原因がはっきりと判っていますから諦めがつきます。諦めて、開き直ってしまえば、気持ちをリセットすることが出来ます。気持ちの整理が出来て、リセットすることが出来れば、どこかのホールで取り返すことが出来る可能性も出来てきますからね。
上の写真はアーニー・エルスのINSTAGRAMよりシェア。パターのグリップエンドを自身のお腹でアンカリングしていますね。この頃は調子が良かったのでしょうか。
アーニー・エルスは色々と悩みながら、試行錯誤をして中尺パターを使用していていました。グリップエンドをお腹の辺りにアンカリングしてストロークをしていた記憶があります。ですが、アンカリングは禁止となりました。その影響からパターに関して宜しくない影響が見え隠れしてきているのかもしれませんね。
短い距離のパターは入れなければいけないという使命感のような気持ちで自分が支配されてしまい、ボールを凝視してしまうことがあります。太陽光が眩しくて、ボールと自分の距離がわからなくなってしまい目眩がすることがあります。これは私が経験したことです。アーニー・エルスが同じような状況に陥ったのかどうかは判りませんが、パターというのは思う様に入らない時は本当に神経が磨り減る思いをしてしまいます。
アーニー・エルスの6パットを見て、感じた事、学ぶ事は、とても多いと感じました。
日々、精進
がんばります