ミズノの世界戦略 ST200Xドライバー 試打
2021/11/08 更新
2020年のミズノは海外で先に発表したグローバルモデル ST200Xドライバーを試打しましたので、感想を紹介します。
ST200シリーズ ドライバーは、ヘッドが2種類

ヘッドの雰囲気は、黒色で統一されて、引き締まった印象のヘッドとなってます。玄人好みしそうなドライバーヘッドとなってます。余分な装飾などを取り払って、シンプルに、飛び性能を追及してます。
ST200シリーズのドライバーは、ヘッドが2種類あります。ST200ドライバー、ST200Xドライバーがあります。
ST200ドライバー
ST200ドライバーは、はじめは海外で販売されていたモデルです。ボールの捕まりが抑えられており、叩けるゴルファー向けです。ST200ドライバーも打ちましたが、私のヘッドスピードと打ち方では、スライスボールが増えてしまいました。上級者向けのヘッドです。
ST200Xドライバー
ST200Xドライバーは、ソールのヒール側にウェイト・ビスが取り付けられており、ネック軸慣性を高めて、ヘッドローテーションしやすくて、ボールが捕まりやすいヘッド構造となってます。
今回は、ST200Xドライバーを試打しました。
ミズノ ST200X ドライバー 試打

ミズノゴルフ
STシリーズのSTは、SPEED TECHNOLOGY(スピード テクノロジー)の頭文字です。ボールスピードを速くするための技術を取り入れているという意味だろうと思います。フェースには、ベータチタンという高反発モデルに使用していた、反発力の高い素材を使用してるとのことですが、フェース面の弾きだけではなく、ヘッド全体で反発してる感触でした。
そして、かなりの低スピンなボールが打てます。昨今、各メーカーがルール範囲内で反発力を高めている傾向があり、ミズノのST200シリーズは、フェース面に使用する素材に工夫を取り入れてます。
ベータチタンを採用したフェース面

ミズノゴルフ
打音は、甲高い金属音がするようなイメージがありますが、実際に打ってみると、「パスン!」という締まった打音でした。打音からして、弾いてる感じが無いのですが、初速が速いのは実感できます。
フェースの下側で打ってもバックスピン量が増えにくく、低スピンで打てます。私の打ち方としては、右手を使うスイングなので、スピン量が増えやすいのですが、スピン量が少ないボールが打ててました。
ST200Xドライバー基本スペック
基本スペックは以下の通りとなります。
- ヘッド体積:460cc
- ロフト角:10.5度(可変式)
- クラブ長さ:45.75インチ
装着シャフト
今回は、2種類のシャフトで試打しました。
ミズノオリジナルのMFUSION D(エムフュージョン)というシャフト、Tour AD XC5カーボンシャフトの2種類です。
20 MFUSION D カーボンシャフト スペック
ソフトスペックなシャフトとなってます。シャフトも重さが軽いので、ヘッド側とのバランス均衡がヘッドが重くなり、バランスがD2、D3くらいになります。ややヘッドが効きすぎてるイメージがありましたし、ヘッドの重さの影響を受けて、シャフトが動きやすい印象です。
フレックス | S | SR | R |
シャフト重さ | 49 | 44 | 39 |
トルク | 5.6 | 6.4 | 7.2 |
クラブ総重量 | 292 | 286 | 280 |
バランス | D3 | D3 | D2 |
Tour AD XC5 装着で試打
ミズノオリジナルのMFUSION D(エムフュージョン)では、軽すぎて突っ込んでしまうので、カスタムシャフト Tour AD XC5を装着させてもらって試打しました。これが、程よい重さと、適度なシャフト運動でタイミングが取りやすくて、打ちやすいです。弾道高さも抑えられ、中段道くらい、中元調子で切り返しの時も動き過ぎないのが良かったです。
2018年モデル GXドライバーも同じような感触だったのですが、ミズノのドライバーは、かなり低スピンでボールが上がり難い印象があります。逆にスピン量が多い人には向いてるかと思います。もともと高弾道が打てない人は、ボールが上がり難く感じることもあります。
Tour AD XC5カーボンシャフト スペック
適度なシャフト重さとなっており、ヘッド側の重さとの均衡がとれるので、バランスC9となり、とても軽く感じて振りやすいです。だけど、シャフト重さがあるので、スイング軌道が安定して振りやすいです。
フレックス | S |
シャフト重さ | 56 |
トルク | 4.2 |
クラブ総重量 | 303 |
バランス | C9 |
その他、カスタムシャフト装着モデル
その他のカスタムシャフト装着モデルもあります。
ディアマナ ZF 5S
長さ:45.25インチ
フレックス | S |
シャフト重さ | 57.5 |
トルク | 4.6 |
クラブ総重量 | 303 |
バランス | C9 |
ディアマナ D LIMITED 5S
長さ:45.25インチ
フレックス | S |
シャフト重さ | 57.5 |
トルク | 4.9 |
クラブ総重量 | 308 |
バランス | D1 |
ミズノ ST200X ドライバーが向いてるゴルファー
装着シャフトによって、性能が異なってきますが、ボールを捕まえてスライスを減らしたいゴルファーに向いてます。もともとスライスが多いゴルファーは、バックスピン量が多く発生しやすい打ち方をしてます。ミズノ ST200X ドライバーは、自然とヘッドローテーションするので、フェース面がスクエアに戻って、ボールが捕まってくれます。なので、フェース面の反発力が活かせますし、バックスピン量を減らすことができます。
ぶっちゃけ、バックスピン量が減るだけでも飛距離アップできますし、スライス回転を減らすだけでも飛距離アップできます。
ミズノ ST200X ドライバーは、スピン量を抑えて、初速を上げて飛ばせるドライバーです。
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