
片山晋呉 のクラブセッティング 2016年、2017年
2016年、2017年の片山晋呉のクラブセッティングの紹介です。松山英樹選手が優勝したことの驚きと喜びで、マイナビABCチャンピオンシップで優勝した片山晋呉選手の存在が薄くなってしまっているようにも感じていました。
ですが、やっぱり片山晋呉は凄いですね。様々な練習方法を取り入れたり、パターの握り方も独創的だったりします。日本オープンでもドライバーを抜いたセッティングでした。片山晋呉のクラブセッティングも独創的な感じがしました。マイナビABCチャンピオンシップで優勝した時のセッティングは独創的というよりも、自分自身を理解したセッティングとなっており、とても参考になりました。
片山晋呉のドライバー

フォーティーン CT-112 ドライバー を使用しています。シャフトはツアーAD PT6を装着し、長さは46.75インチとなっています。詳細は下記の通りです。
フォーティーン CT-112 ドライバー
ロフト角 9.1度
グラファイトデザイン ツアーAD PT 6 X
長さ46.75インチ
ドライバーは、フォーティーン CT-112を使用しており、長さは46.75インチとなっています。明らかに長尺ドライバーです。長尺の方が、ヘッドスピードが速くなり、飛距離が出るのだろうと思います。
JGTOのサイトに記載されている片山晋呉のドライビングディスタンスは279.24ヤード( 競技数18 / ラウンド数62 )となっています。めちゃくちゃ飛ぶという感じではありません。自身の飛距離、スイングのパワーを理解して選んだのが、フォーティーン CT-112 ドライバー 長さ 46.75インチ だったのだろうと思います。
グラファイトデザイン ツアーAD PT 6 X の詳細スペックを調べたところ 重さが64グラム、トルク3.5 となっています。このシャフトで46.75インチということは、かなり重いドライバーに仕上がりそうな感じがします。グリップの重さで調整をしているのだろうとは思いますが・・・ヘッドが利きすぎてしまいそうなイメージがあります。
ユーティリティ・アイアンなど
ウッド系は、グローブライド オノフ フェアウェイアームズ KURO プロトタイプ を使っています。ユーティリティはグローブライド オノフ フェアウェイウィングスとなっています。ドライバー以外に、ウッドは3番、5番、7番を入れています。そして、ユーティリティは4番、5番、6番・・・アイアンは・・・なんと7番からしか入れていません。これは、女子プロのセッティングに似ているというか、近い感じがしました。
やはりプロゴルファーでも、芝生の上からのアイアンショットは難しいのだろうと思いますし、プロだからこそミスは許されません。ならば、アイアンよりも優しいクラブをチョイスするのは、至極当然だろうと思います。アイアンは7番から・・・その上はユーティリティでセッティング。ウッドは7番から入れています。
7番アイアンからしか入れてないというのは、驚きました。たしかにテレビに映し出される片山晋吾のバッグには、ヘッドカバーが取り付けられたクラブが多いようだなとは思いましたが。


片山晋呉のクラブセッティングから学ぶことは、ゴルフクラブがゴルファーを助ける ということです。言い替えると、自分を助けてくれるゴルフクラブを選ぶ とも言えます。ゴルフクラブは道具です。カッコイイという判断で選ぶのも良いと思いますし、使いこなせるようになりたいという向上心で選ぶのも悪くありません。
ただ、片山晋呉のように 本当にゴルフがうまい人というのは、自分のゴルフパフォーマンスを補ってくれるゴルフクラブ選びをしています。そのためには、難しいクラブよりも優しいクラブを選んでいるというのがポイントです。
優しいクラブばかり使っていると上達ができなくなってしまうという不安はあります。ですが、ゴルフ場で打てるかどうか分からないようなクラブを入れていても意味がありません。
片山晋呉のセッティングを見て・・・自分のセッティングを確認してみると、大きな勘違いをしているのかもしれないと思ってしまいます。使えもしないゴルフクラブを入れていても仕方が無いのですが、入れておきたいという気持ちもあったりしますが・・・そんな気持ちが余分なのだろうと思います。
2017年 ISPSハンダマッチプレー選手権 優勝時のセッティング
グローブライド オノフ ドライバー KURO(10.5度)
シャフト
グラファイトデザイン ツアーAD TP-6 (硬さX 長さ46インチ)
フェアウェイウッド
グローブライド オノフ フェアウェイアームズ KURO (3番15度、5番18度、7番21度)
ユーティリティ
グローブライド オノフ フェアウェイウィングス KURO (4番24度、5番27度、6番30度)
アイアン
グローブライド オノフ フォージド アイアン KURO (7-PW)
2017年 片山晋呉 ドライバー グローブライド オノフ ドライバー KURO

2017年 ISPSハンダマッチプレー選手権 優勝時に使用していたドライバーは、オノフ KURO です。名前通り、黒色が基調となった渋いイメージのドライバーです。重心距離は、38.8mm となっており、重心距離が短いとは言い切れません。ですが、ヘッドが返りやすい構造となっており、最近のドライバーの中でも捉まりの良いドライバーに分類されます。フェース面は薄肉鍛造となっており、弾きが良くなっています。シャフト長さは46インチとなっています。
オノフ(ONOFF)は、マイナーなイメージがありますし、オノフ AKA 2016 ドライバーなどは、ゼクシオと同じと思われたりもしますが、けっこう実力のあるメーカーなんですよね。大本はグローブライドという会社なのですが、グループとなっているのは、フォーティーン、ロッディオもありますから、研究開発や技術力の蓄積は、とても大きいものがあるのだろうと想像できます。そして、片山晋呉がフォーティーンのドライバーを使う理由も判ります。
このドライバーは、中古市場では品数が少なくなっており、ある意味珍しいドライバーです。風変わりなセッティングを好む片山晋呉らしいクラブチョイスを感じますね。
グローブライド オノフ フェアウェイアームズ KURO

3番ウッドは、オノフ フェアウェイアームズを使っています。フェース面の素材は、ドライバーと同じチタンを採用しているとのことで、ドライバー並の反発が得られる?という話もあります。めちゃくちゃ捉まるウッドではありませんが、飛び指数が高いウッドです。ティーショットでスプーンを使う人に向いてます。
グローブライド オノフ フェアウェイウィングス KURO

ユーティリティです。4番24度、5番27度、6番30度 まで、フェアウェイウィングスで揃えています。無理に長いアイアンを使わないところが、片山晋呉らしさというべきセッティングとなっています。芝生の上からは、如何に簡単に打てるクラブを使うかということに着目をしているように感じます。
グローブライド オノフ フォージド アイアン KURO

アイアンは、7番からPWで揃えています。短目の番手だけをアイアンで揃えているという感じです。
片山晋呉選手のセッティングからは、難しいことはしない、簡単に打てるクラブを使うということが伝わってきます。練習場で打てても、ゴルフ場では、なかなかナイスショットが打てない。ならば、ゴルフ場でも簡単に打てるクラブを使うということを考えているのだと思います。男子ツアーで、アイアンセットが7番からというのは、珍しいかもしれませんね。
日々、精進
がんばります