ドライバーの進化がゴルフを下手にする?
昔のドライバーと現代のドライバーを比べると、やはり昔のドライバーの方が良かったのかなと思うことがあります。約30年前のパーシモン(柿の木)で作られたドライバーのヘッド体積は約200cc程度でした。
長い年月を経てドライバーのヘッド体積は460cc にまで大きくなりました。ヘッドが大きくなると何かしらのメリットがあるのだろうか・・・メリットはあるでしょうね。スイートスポット(スイートエリア)を拡大することが出来ます。多少、スイートスポット(スイートエリア)を外して打っても、それなりに飛んでくれます。これは大きなメリットでしょうね。
変化したのはヘッド体積が大きくなっただけではなく、シャフトも長くなりました。シャフトが長くなると、バランス関係上からしてヘッドを軽くしなければならないというのは想像できます。ヘッド体積は大きくなるけど、軽くするという難しいことをしているんだなというのを感じます。
ヘッド体積が大きくて、そして軽い、シャフトは長い・・・ということはゴルフクラブがボールにインパクトすると、打ち負けするだろうということが想像できます。
中身が空っぽのペットボトルを投げてもあまり飛びません。
それは、軽すぎるからです。
そして、中身が入っているペットボトルは重さがあるので放り投げやすいです。
中身が空っぽのペットボトルでゴルフボールを打っても、乾いた音がするだけで飛びません。中身が入ってるペットボトルでゴルフボールを打てば飛びます。ゴルフボールに衝突させて飛ばそうとするペットボトルが軽すぎると打ち負けてしまうということです。
おかしな例えで申し訳ないのですが。
つまり、ヘッドが大きくても軽くなることで、ゴルフボールを潰すということが難しくなっているように感じます。ドライバーのフェース面にボールを当てれば飛ぶ・・・飛ぶのでしょうが、ゴルフボールを潰して、ゴルフボールの形状が元に戻ろうとすることで飛ばす威力を発揮します。
併せてスイートスポット(スイートエリア)が拡大したことで、本当の意味での芯(スイートスポット)で打ち難くなっているようにも感じます。スイートスポットが大きく、拡がったということで、スイートエリアという言葉を使うようになりましたが、それは許容範囲みたいなものでしょうね。スイートスポットの周辺のことであり、本当の意味での芯(スイートスポット)ではないということです。
上の写真はジャスティン・ローズの若い頃の写真です。初めてのゴルフクラブセットみたいですね。ウッドに注目。テーラーメイドのドライバー ファイヤーソール ですね。3番ウッドの方も飛ぶ!とのことで話題でした。
昔のドライバーはヘッドが小さかったのでスイートスポットも小さかったです。小さかったというよりも、ヘッドが小さかったので大きくすることが出来なかったというのが適切かもしれません。ですが、芯(スイートスポット)が小さい方が、ゴルフクラブがボールに衝突するエネルギーが1点に集中させて飛ばすことが出来ました。ただ、芯(スイートスポット)で打つのが難しかったのは事実です。ですが、飛距離に関しては昔の方が飛んでいた気がします。昔ですから・・・自分が若かったというのもあるでしょうね。
ならば、昔の古いドライバーでラウンドをしてみろということになるのですが、それは無理です。
大きなヘッドに慣れてくると、小さなヘッドが打てなくなります。小さなヘッドが打てなくなっているということは、フェース面の小さな芯(スイートスポット)で打つ繊細さが衰えてしまっているということでしょうね。とてもアバウトな感じでボールを打っていることになってしまいますが。昔は小さなヘッド、狭いフェースの真ん中でボールをヒットさせることを考えて練習をしていましたが、いまはそうじゃありません。自分が劣化しているのかもしれません。
テーラーメイド V721 Midsize というアイアンを使っていたことがあり、今でも所有をしています。このアイアンは現代のアイアンよりもヘッドが小さいです。ヘッドが小さいということは、フェース面も小さいですし、芯(スイートスポット)も小さいです。テーラーメイド V721 Midsize でアドレスをすると難しい・・・と感じてしまいます。
ゴルフクラブの進化により、小さな芯(スイートスポット)で打つことが出来なくなってしまったのかもしれません。いえ、ゴルフクラブの所為にするつもりはないのですが・・・。
そういえば・・・お話が飛びますが・・・白ヘッドのドライバーやスプーンが当たり前になりつつある頃、うちの父上は 「 そんなの昔からコブラが作ってたわ 」 と言っていました。コブラのウルトラミッドのことでしょうね。ジョン・デイリーが使って優勝をしたことで一躍有名になったとか。柿の木で作られるのが当たり前だった時代だったけど、コブラのウルトラミッドの場合はヘッド素材が樹脂を使用していたとのこと。とても個性的で興味深いクラブですね。
先輩ゴルファーが「最近のドライバーは身が詰まっていない」、「昔のドライバーは身が詰まっていた」と表現することがあります。柿の木で作られたドライバーを使ったことはありませんが、その意味は判ります。
現代のドライバーが何だか自分にしっくりこないと感じていますが、それは自分のスイングが適切ではないからなのかもしれないですね。地道な練習と努力が必要なんでしょうね。とにかく練習あるのみですね。
日々、精進
がんばります