有為転変 の ゴルフ
定期的に同じゴルフ場へ行くのですが、いつも同じことが出来ないでいます。ゴルフは本当に有為転変(ういてんぺん)だなと思います。
何故ならば、いつも同じことが出来ないからです。
いつも、違ったことをしてしまうからです。
先週は、このコースで81というスコアが出たので、今回はもしかしたら・・・という思いで同じコースで、同じコースセッティングでラウンドをしてみたら、86というスコアが出ました。
何故だろう?
何かが変わっているのだろうとは思いますが。
何故か同じことが出来ないのです。
81というスコアが出たから、もしかしたら70台が出るかもしれないという「欲」が強かったら、81というスコアが出た時と同じことが出来なかったのだろうか?
同じことが出来ないのがゴルフなのかもしれませんが、どうして同じことが出来ないのか・・・同じ動作をするということが、それほど難しいものなだろうかと悩んでしまいます。
当たり前のことですが、いつも同じ気持ちで、同じタイミングで、同じ場所からショットをすることは出来ないはずなので、少しずつ微妙な誤差が出るはずです。その誤差がスコアに現われるのです。
有為転変(ういてんぺん)
有為転変(ういてんぺん)とは、この世に存在しているもの全ては常に変化をし、儚いものであるという意味です。
有為(うい) とは 様々な影響や色々な要因や原因、そのときの状況や条件によって起こる現象のことを言います。
転変(てんぺん) とは 物事が移り変る様子。激しく変わるという意味も含まれています。
全く同じ繰り返しは無い
毎日、同じ時間に起床して、同じ時間に朝食を摂り、同じ時間に会社へ向かいます。
同じ時間の電車に乗り、同じ時間に会社へ行きます。
同じことの繰り返しです。
同じことをしていると思っているのは自分だけであり、常に変化をしているのかもしれません。
日によっては体温が違ったり、昨日よりは睡眠時間が多かったから頭がスッキリしているとか、そういった身体的な変化はあるはずです。いつも同じ時間に電車に乗ろうとしていても、電車が遅延していることもあるだろうし、天候の影響で交通機関が麻痺してしまって電車に乗ることすら出来ないこともあります。
同じ繰り返しをしているのだけど、全く同じではなくて、少しずつ微妙な変化があり、何が違う毎日を送っています。その、微妙な変化に気付かないだけか、気付こうとしていないだけなのかもしれません。だから、同じ繰り返しの毎日だと感じてしまうだろうと思います。
有為転変 な ゴルフ
ゴルフにぴったり当てはまる言葉ですね。
先週はスコアが良かったから、同じコースセッティングで同じメンバー組み合わせで、同じゴルフクラブで、同じルーティーンでゴルフをしても、全く同じ状況になることはありません。
その時の気温、スタート時間の誤差、その時の自分の気持ち、陽の陰りなど全く同じであることは、皆無です。陽が昇れば気温が上がりますし、影も出てきます。風が吹くこともあるし、風に吹かれて木々が揺れることもあります。雲は流れていき、鳥が鳴くこともありますし、虫が鳴くことも在ります。
全てには少しずつ変化があります。
それは、ゴルフ場が自然の中にあり常に変化をしているからとも言えます、自分自身にも変化があるはずです。
気持ちは同じでも、身体の緊張、筋肉に萎縮なども常に同じであるとは言えません。
ここのホールは前回はドライバーで少し左を狙ってフェアウェイキープが出来たから、今回も同じスタイルで攻めようと考えていも、まったく同じ様にショットをすることは出来ません。必ず誤差が生じますし、微妙な変化があります。
前回はバンカー超えのアプローチはウェッジで出来たから、今回もウェッジでバンカー超えのアプローチをしようとしても、ザックリしてしまうかもしれません。前回よりもラフが育っており、クラブフェイスへの絡み付きが強くなっているかもしれません。微々たる変化かもしれませんが、微々たる変化を感じ取ることはとても重要です。ゴルフというスポーツは微妙な変化の影響を受けるスポーツです。ほんの少しフェイスが開いていただけでもスライスをしてしまいます。そういったスポーツです。
ゴルフでは、ミスショットしたときのことを考えるな、思い出すなと言います。逆に良いイメージを頭に思い浮かべても、なかなか思い通りにいかないものです。前回の良いゴルフラウンドを思い出しながらゴルフをしても、同じ様なことをすることが難しいというのがゴルフです。ゴルフというスポーツは、本当に奥が深いというか、思い通りにならないことが多いです。
昨日、出来たことが今日は出来なくなっていることもあります。
ゴルフに限らず、プロ・アスリートの人たちは一晩寝たら、もう昨日の事が出来たり、出来なかったりという変化があると言います。一晩寝ただけで、どのような変化があるのでしょうか? 昨日と今日の境目で何があったのだろうかと思ってしまいます。
きっと、自分の身体にも変化があるのだと思います。
その、自分の変化に気付かないようでは、昨日出来たことが今日出来ないという繰り返しになってしまうのかもしれませんね。
単純な繰り返しにならないように、常に変化を求めている生きているのが人間であり、機械的に同じ事を繰り返し動作をするということは不可能なのかもしれませんね。
日々、精進
がんばります