憧れの58歳 ベルンハルト・ランガー
2016年 マスターズも3日目が終わりましたね。ジョーダン・スピースが首位をキープしています。やはり、パターと巧みなアプローチのコンビネーションが光っていますね。
また、今までよりも飛距離が伸びているように感じますから、それなりのトレーニングを積んできているのだろうと思います。そして、何といっても松山英樹選手が2打差で3位タイにつけています。素晴らしいことです。
さらに、同じく3位タイにつけているのがドイツ出身のベルンハルト・ランガーです。年齢は58歳です。テレビ中継でもランガーは凄い、とても強い58歳だと言っておりましたが、途中で年齢を言うのは、もう止めましょうと言っておりました。賛成です。3日目は5位タイから一気に3位にまであがってきました。驚きです。
長尺パターのアンカリング規制が設けられた時には、どのような対応をするのか興味があったのですが、そのまま長尺パターを使用しつつ、アンカリングはしないという方法で対応をしました。それが良かったのかマスターズでも鋭い感性でナイスパッティングを披露していました。
ベルンハルト・ランガーはゴルフで勝つためには自分を知ることが大切だと発言しています。そして、ゴルフスイング技術や理論ばかりを追求するのではなく、自分を知って、コース戦略を立てる、そして諦めないということを信条としており、それこそが勝つための大切な要素であると言っていました。また、試合前の精神衛生面のコントロールに関しても考慮しているようです。
その言葉がなんとなく中部銀次郎さんの考えとリンクするようにも感じました。
ベルンハルト・ランガーはイップスも経験してますし、それを乗り越えてました。色々と悩む時期もあったようですが、そういった苦労、経験は自分の知識と能力をさらに強くし、勝つためのエネルギーになっているように感じます。
上の写真はマスターズ・トーナメント INSTAGRAMからのシェアです。このスタイルで58歳というのはカッコ良すぎますね。サンバイザーは既にトレードマークとなりつつありますね。見た目の雰囲気が既にカッコいいですからね。落ち着きがあるというか、エレガントさを感じます。
ベルンハルト・ランガーの飛距離など
フェアウェイキープ率:78.10%
パーオン率:81.48%
※ヘッドスピードやミート率は判りませんでした。
若い選手との飛距離差は40ヤードから50ヤード程あるという説明がありました。それでも、諦めずに自分のゴルフを見つめて、的確にカップインを目指してくるアグレッシブなゴルフはシニアとは思えない強いハートを感じました。以前より、メジャー大会で50代の優勝者が登場するという発言もしており、それを成し遂げる自信もあると今年のマスターズでコメントしています。
若い選手との飛距離差があっても、狙ったところにボールを運ぶことが出来ればスコアメイクが出来るというようなコメントをしています。マスターズでも、それを実践しています。
例えばジェイソン・デイと3日目をラウンドをしていました。PAR4 14番ホールでジェイソン・デイがロングパトを沈めてバーディー。そして、ランガーはグリーン脇からアプローチでカップインしてバーディー。飛距離差があってもスコアはどちらもバーディーで3打。次のホール PAR5ではランガーが先にバーディーパットを沈めます。先にバーディーを入れられてしまったジェイソン・デイはバーディーパットを、わずかにカップをかすめてバーディーならず。パーとなります。飛距離が出なくても、飛距離が出る選手と同じようにスコアメイクをすることで、相手を心理的に追い詰めていくことが出来ます。中部銀次郎さん、杉原輝雄さんも同じような戦略でしたね。それに通じるものを感じさせてくれます。
最終日は、なんと松山英樹選手とラウンドをするとのことです。
こちらの写真もマスターズ・トーナメントINSTAGRAMからのシェアです。松山英樹選手の写真には多くの声援のコメントが書かれており、彼に対する注目度の高さを感じます。
今年のマスターズはいつものマスターズと何かが違いますね。何かといっても、その何かを言葉で説明できなくて申し訳ありません。そして、最終日も何が起きるか判りません。年齢、国籍を超えたゴルフの名手の戦い・・・これは楽しみです!