中部銀次郎さんは不器用な人だったらしい
中部銀次郎さんの書籍 「わかったと思うな」の 128ページから書かれている内容なのですが、中部銀次郎さんは不器用な人だったとか。自分で不器用であると書いています。自分が不器用であるということを主張しながら、器用なゴルファーのことを立ち直ることが難しいゴルファーだというようなことを書いています。
なるほど・・・と思いました。
器用な人は色々なショットが打てるから羨ましい存在に見えるが、色々なショットが打てるからこそ、自分のショットを確立し難いというようなことを書いています。つまり、自分のショットはこれだ!というものが無いから、一度悩み始めると泥沼にはまってしまうことがあるというようなことが書かれています。
そして、不器用な中部銀次郎さんは・・・ひとつのことしか出来ない。つまり、打ち方はひとつしか知らないということです。だから、不器用だと言っているのだろうと思います。
不器用な中部銀次郎さんの打ち方は、アドレスをしたときに腰骨から踵(かかと)までの距離と踵(かかと)からボールまでの距離が同じであると言っています。これは、中部銀次郎さんがナイスショットが出るときには、その距離だったということから、中部銀次郎さんの中では、ひとつのスタイル、ひとつの型、ナイスショットが出るアドレスとしての指針となっているようです。
中部銀次郎さんと同じように腰骨から踵(かかと)までの距離と踵(かかと)からボールまでの距離が同じになるかどうかは分かりませんが、自分がナイスショットが出るというスタイル、ひとつの型、ナイスショットが出るアドレスをひとつだけ作れと言っているように感じます。ショットをする前にはアドレスをします。そのアドレスが毎回、同じであるとは言えません。毎回、同じアドレスをすることが、どれほど難しいか・・・それはゴルファーであれば判るはずです。ただ、ナイスショットが出やすいアドレスがあるのであれば、出来る限りそのアドレスができるように練習したり、工夫をするということはできます。
そして、身体とグリップの距離は概ね握り拳2つ分くらいの間隔となる。ボールにうまく当たらない時は、この距離が長くなっていることが多いとのこと。そういった時は身体が前屈みになりすぎているか、膝が曲がりすぎていることがあるとのこと。併せて握り拳1個は概ね7センチ、8センチくらいであると書いています。となると、握り拳が2つ分ということは14センチから16センチくらい。身体からグリップは14センチから16センチ離れていると良いということになりますね。これも、個人差がありますから万人に通じるわけではないと思いますが、とても良いヒントになると思います。
もしかしたら、中部銀次郎さんは自分の握り拳を本当に測ってみて、握り拳が何センチなのかを把握していたのかもしれないですね。
自分の身体とグリップの距離は握り拳2個くらいだという言葉は聞いたことがありますが、具体的なセンチメートルを示しているというのは珍しいのではないでしょうか。これは新しい気づきでしたね。
とくにドライバーショットはクラブが身体から離れ過ぎてしまうと、思うようにボールを打つことが出来ません。フェース面の真ん中ではないところで打ってしまうことが多いです。そして、クラブが身体から離れるとチカラが入りにくいということも言えます。捻転のエネルギーがグリップを介してクラブに伝わらなくなってしまいますから、弱々しいボールとなってしまいます。
つまり、中部銀次郎さんは・・・アドレスをしたときに腰骨から踵(かかと)までの距離と踵(かかと)からボールまでの距離が同じで、身体とグリップの距離は概ね握り拳2つ分くらいの間隔になるようなアドレスをしているということですね。そして、それしか出来ないということなんだと思います。自分のアドレスをそこまで研究しているということには驚きます。ですが、常にナイスショットを連発して、思うようなスコアを出すには、そういったことも大切なのかもしれませんね。
それしか出来ないということを不器用と言っているのでしょうけど、それしか出来ない・・・不器用というのは、もしかしたら最も科学されたことなのかもしれませんね。そして、自分のスイング技術を存分に発揮できる最も簡単な方法なんでしょうね。
ましてや、1ラウンド 18ホール でナイスショットよりもミスショットが多いというのが当たり前なのがゴルフですから、ひとつしか出来ないということは、簡単なことしかしない・・・簡単なことしないからこそ、ナイスショットの確率が高まるということなんだろうと思います。
不器用・・・・実は家学されている・・・実は簡単なことだけをする・・・簡単だからこそミスショットが出ても、修正しやすいということなんでしょうね。
自分のスイングを作る というのは、もしかしたらこのような不器用(シンプル)なことを言うのかもしれませんね。中部銀次郎さんの書籍は何度も読んでも気付きが得られます。
日々、精進
がんばります