
スタートホールでつまずくのは、先にたたくものを、今たたいただけ
中部銀次郎さんの書籍 「もっと深く、もっと楽しく」に書かれている内容なのですが、スタートホールでミスをして先を急ごうとすると様々なミスを誘発させてしまうというようなことが書かれています。
スタートでつまずいてしまうと・・・ついつい先を急いでしまいがちとなってしまうというような事が書かれています。つまり、スタートでつまずいてしまった分を取り返そうという気持ちが強くなってしまい、不安、焦燥感、焦りの方が勝ってしまい、適切な判断ができなくなってしまうというようなことを伝えようとしています。
中部銀次郎さんの場合は・・・番手選びで迷ったことはなかったと書いています。グリーンまでの距離、その日の気象条件、グリーン周りの状況を把握して、番手を決める。決まったら、クラブを抜いて、直ぐにアドレスに入った。
焦ってしまって、適切な判断が出来ない場合、例えば9番アイアンできっちりと打っていけば良いという場面で、もしかしたら足らないかもしれないという考えが過ぎり、8番アイアンに持ち替える。ただ、頭の中には8番アイアンでは大きいという考えが残っており、ハーフショットとなり、結果的にはグリーンには届かずにショートしてしまうという。そんなしだいで、先を急いでいた。迷ったあげくに同じ様なミスが続くと、迷った自分に対する悔いが残る。悔いが清算できないまま次のショットを打つことになり、また悪い結果となりやすい・・・と書かれています。
先を急ぐというのは、早くグリーンにボールを乗せたいという気持ちなのだろうと思います。そして、スタートホールでつまずいた分を取り返したいという気持ちがあったのだろうと思います。
スタートホールでつまずいても凌いでいくためのヒントも書かれています。スターとホールでつまずくと焦ります。冷静に考えてみると、1ホール、2ホールでつまずいたとしても、先にたたくものを、今たたいただけ、そのうちパーが獲れるかもしれない、バーディーがくるかもしれない、それくらいの考えを持てば良い・・・というような事が書かれています。
ミスを忘れろ、ミスを引きずるな、気にするなと言っているようにもとれます。
私の様なアマチュアゴルファーであれば、スタートホールでダブルボギーを叩くことがありますし、時にはトリプルボギーでスタートなんていうこともあります。いきなりダブルボギーということは、しょっぱなから+2ですから、焦ります。どっかで取り返したいと思いますし、早く次のホールへ行きたいという気持ちになりますし、早くショットした思ってしまいます。それは、スタートホールでつまずいた分を早く取り返したいからだと思います。
スタートでつまづくと焦りが生じる、判断が鈍る、番手選びで悩む、ミスを引きずり次打もミスする、この先、パーがくるか、バーディーがくるかもしれないという希望を持ちつつも、先にたたくものを、今たたいただけ くらいの気持ちでいたほうが良いということですね。
「先にたたくものを、今たたいただけ」 という言葉はとても良いなと思いました。こんなことは言いたくありませんが、結果的には自分のハンディキャップ通りのスコアとなることが多いです。それは、前半が良くても、後半が悪いとか・・・そういった事を考えていくと、「先にたたくものを、今たたいただけ」 という言葉がとてもしっくりきます。
逆説的に考えると、スタートが良いということは、まだ叩いてないので、この先で叩くかもしれないという覚悟を持っておくことも大切なのかもしれませんね。
ただ、「先にたたくもの」 の 叩く数(打数)を減らしたいと思っていますから、後にも先にも叩きたくない・・・といっても簡単なことではありません。そのために練習をして経験を積んでいくことが必要なのだろうと思います。
日々、精進
がんばります