
ジェイソン・デイというゴルファー
ジェイソン・デイ
ジェイソン・デイは着実と世界が認めるゴルファーになろうとしています。彼の生い立ちは興味深いです。フィリピン人の母親とオーストラリア人の父親との間に生まれました。混血だという理由から差別をされていた時期もあったようです。貧困層の家庭だったが、父親のすすめによりゴルフをするようになりました。でも、その父親が亡くなってしまいます。あっという間に状況が変わってしまい、ジェイソン・デイはとんでもない不良になってしまいます。少年ギャグのようなことをしていたようです。
ジェイソン・デイの友人たちの殆どが刑務所行きになっていたようで、そういった連中から引き離すという理由もあり、母親によりクーラルビン・インターナショナル・スクールに入校させられました。そこでゴルフを学ぶことになったようです。その学校の先輩にはアダム・スコットも居たようです。
ジェイソン・デイの家庭は貧困でありながらも、その学費を賄うことは大変だったと思います。
その学校で、タイガー・ウッズの書籍を読み、自分と似たような境遇であると感じたらしく、それからゴルフに真剣に取り組むようになります。タイガー・ウッズの練習方法を真似たりして、着々と上達をしていったようです。
タイガー・ウッズは母親から受け継いだ仏教の教えをゴルフに取り入れているようです。ジェイソン・デイもそれを書籍で読んだのか? それとも本人から直接聞いたのか判りませんが、マスターズなどの大舞台ではセカンドショットをするときなどは、目を半分瞑ったり、目を瞑ったり開けたりしながら、自分の弾道をイメージしたりする姿がテレビに映っていました。禅のひとつなのでしょうか?特別なトレーニングを受けているのだろうということを感じさせてくれます。それとも、単なる癖なのかもしれません。
ジェイソン・デイは、常に母親からは、一生懸命やらないと何もならない、一生懸命やらないと何も生まれないと、言われていたようです。本人も一生懸命ゴルフに取り組んだそうです。
やるしかない!
一生懸命、練習!
ゴルフ一筋に一生懸命!
限られた時間を精一杯!
働いて得たサラリーを学費として賄ってくれるお姉さん、そして母親の苦労、努力を無駄にする事無く、頑張るぞ!という気持ちがジェイソン・デイを突き動かしていたのかもしれませんね。
日本の子供達のように、やらされている感とか、面倒とか、ウザイとか、二言目には愚痴まじりを吐くとかじゃなく自ら動く、自ら道を切り開く、努力をする、苦労をする、自らの手を汚すということを知っているのだと思います。
もともと貧困で父親も亡くなってしまい、差別すら受けていたのですから、これ以上の底辺は無いだろうと思う過酷な状況を経験しているのだと思います。努力して、苦労して、色々な経験をした人は優しくて本当に強いというけど、まさにジェイソン・デイのことだなと感じました。
少しずつ頭角を現してきたジェイソン・デイは、SPSハンダワールドカップゴルフの国別対抗世界一決定戦で豪州チームが圧勝します。そのチームの中にはジェイソン・デイも居ました。その時、フィリピンでのスーパー台風による被害で母親の親族が犠牲になっていたとのことで、ジェイソン・デイにとっては弔い合戦だったのかもしれません。今では、様々な試合に参戦をする世界的有名なプロゴルファーとなりました。
ジェイソン・デイは後からこんなことを言っています。子供の時は食事をするための10セントをまわりの友達にせびったりしていたが、ゴルフで成功をして大金を稼いで、自分の口座に振り込まれていたことが信じられないと言っています。
差別を受けて、貧乏でお金が無くて、父親が亡くなってしまって、少年ギャング 不良となってしまっても、どんな状況に陥っても、どんなに劣悪な環境であっても、その人の気持ち、やる気が本物であれば、成功できるというお手本のようなプロゴルファーだと感じました。
これはゴルフに限らず、他の仕事などにも当て嵌まると思います。自分が置かれている状況が劣悪であれば、そこから脱する方法、そして自分のやるべきことを見出して進んでいけば、誰でも成功できるのだということを伝えてくれています。不良から一流プロゴルファーへ。それは、ゴルフ技術だけではなく、礼儀、人を敬う心なども養われて、世界の舞台に立っても恥ずかしくない立ち振る舞いと言動を身につけていると感じます。
見習うべき点が多い特殊な背景を持ったプロゴルファーだと思います。
https://twitter.com/jdaygolf
ジェイソン・デイの話しを読んで、なんかスゴイな~と目頭が熱くなったりするかもしれませんが、そういった感動というか人の感情を揺さぶったりしてくれるというのが、夢や希望を与えてくれる本当のプロスポーツ選手なのかもしれませんね。
やれば出来る!
一生懸命努力をすれば結果は出る!
努力は報われる!
ということを証明してくれたプロゴルファーとも言えます。
ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、石川遼は3Rと呼ばれていましたが、そのときは勿論、ジェイソン・デイも頑張っていました。次世代を担うニュージェネレーション、ヤングガンなゴルファー。これからも応援します。
ジェイソン・デイ プロフィール
1987年11月12日 生まれ
オーストラリア出身
ジェイソン・デイは、やっぱり努力の人
PGATOUR の Twitter を 見てみたら、RBCのヘリテージの写真(2016年4月)が投稿されていました。少し前の写真なのですが、世界ランキング1位のゴルファーは日の出前からウォーミングアップをしているという内容の写真を投稿していました。
写真は、日の出前の暗がりでパッティング練習をするジェイソン・デイが写されていました。世界ランキング1位だからといって、胡坐をかいてノンビリしているのではなくて、やるべき事はやっているということですね。
やるべき事をやっているから世界ランキング1位になれたのかもしれません。もっと言い方を変えると、世界ランキング1位になって、やるべき事が増えたのかもしれないですね。
ジェイソン・デイは天才なのかもしれません。ですが、努力の人だと思います。小さな努力を積み重ねることで、天才に近づき、世界ランキング1位になれたのでしょうね。小さな努力の積み重ねが、自分の才能を開花させ、不可能を可能にさせるということでしょうね。いえ、努力を続けられるということが才能なんでしょうね。
もちろん、ジェイソン・デイ自身の努力もありますが、彼を支えてくれた お母さん、家族、奥さん、コーチ、キャディの存在はとても大きなものでしょうね。
Rise and grind.
World No. 1 was warming up 40 minutes before sunrise at @RBC_Heritage this morning. pic.twitter.com/O33W30SWr0
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2016年4月13日
上の写真は日の出前からパッティングの練習をしているジェイソン・デイです。早起きは三文の得という諺がありますが、海外にも似たような諺があるのでしょうか。
朝早く起きるには早い時間に寝なければいけませんし、それを続けていけば自然と健康的な生活になります。早起きして得するのは三文。たったの三文。だけど、たったの三文だけど、それを続けていくことで、大きなチカラになるということを証明してくれていますね。こういった地道な努力、地味な練習が自分を強くするのでしょうね。日の出前に40分程練習をしたとのこと。
今年2016年のジェイソン・デイは、既に3勝しています。これらの勝利は誰にも知られずに地道な努力をしてきた結果なんでしょうね。誰も練習してないから、練習をする。皆が寝ているうちに練習をする。少しでも差をつけておきたいという気持ちがあったのかもしれません。
ジェイソン・デイは、もっと、もっと、勝ち続けそうですね。
子供達にサインをするジェイソン・デイ。
ドライバーを変更した?
ジェイソン・デイがドライバーを変更した・・・と INSTAGRAMにドライバーをショットをする動画を投稿していました。冗談のひとつでしょうね。昔のテーラーメイド バーナープラス ドライバーでショットをしています。古いドライバーでも打ち方が変わらないのは流石ですね。
上の動画のスイングは勉強になりますね。下半身が殆ど動きません。しっかりと固定されています。だからこそ、下半身と上半身に捻転差が生まれて、強いエネルギーがつくれるんでしょうね。何故、テーラーメイド バーナープラス ドライバーでショットをしているのは判りません。たまたま、古いドライバーがあったから懐かしくて打ってみただけかもしれません。または、昔のドライバーはヘッドが小さくて、スイートスポットも小さいです。大きなヘッドに慣れてしまわないように練習をしているのかも・・・この辺りは憶測ですが。それとも、自分が子供の時の思い出が詰まっているドライバーなのかもしれませんね。
世界ランキング1位が目指すものは何でしょうか・・・ジェイソン・デイのこれからの活躍が本当に楽しみですね。