ちょっと考えさせられるゴルフのこと
ホームコースに1人で予約を入れておいたので、組み合わせでラウンドとなりました。ホームコースの先輩ゴルファーと、ジュニアゴルファーとその父親の4人でのラウンドとなりました。
ジュニアゴルファーは父親に連れられてきて、練習ラウンドという感じです。お父さんの方もけっこうお上手な感じでした。
ジュニアゴルファーですから、一生懸命ゴルフに取り組んでいるのだと思いますし、将来はプロになるのか、それとも別の道へと進むのか判りませんが。ジュニアゴルファーがミスをしたりなんかしたら、お父さんからゲキが飛ぶのかなと思いながらのスタートです。
朝一のティーグラウンドでは、元気よく挨拶をしてくれて、こちらも気持ちが良かったですね。寒さを吹き飛ばす元気が、ボールを飛ばす元気につながるのだろうなと思いました。
そして、ラウンドが進むにつれて、色々なことが気になってくるんですよね。同伴者のことなんて気にしても仕方が無いとは思うのですが、どうしても気になってしまうんですよね。
ジュニアゴルファーがバンカーにつかまり、バンカーショットをした後は・・・お父さんがバンカーを均していました。平然と先を進むジュニアゴルファー。自分でバンカーを均さないと・・・と思うんですけどね。
そして、ジュニアゴルファーがティーショットを曲げて、OBギリギリの傾斜のラフへ打ち込んでしまいました。冬のラフだから見つけやすいと思っても傾斜を上がるのって、けっこう大変ですよね。ジュニアゴルファーのミスしたボールを、お父さんが探しに行きました。斜面にボールが飛んでしまったら、お父さんが斜面を駆け上ってボールを探すというのは、どうかと思いますが・・・親子の関係ということもあるのでしょうか。
ボールを打ち込んだ、ジュニアゴルファー本人はフェアウェイから、斜面を指差して、「あの辺りにボールがあるかも・・・」とか、お父さんに指示していましたからね。お父さんがボールを見つけたら、その場所へ行くという、なんとも楽なゴルフを展開していました。
前半終了をして、そのままスルーのラウンドに入るのですが、クラブハウス前を通過する際に、自分のキャディバッグ内のゴルフクラブの本数を確認します。忘れ物の無いようにと。そこでも、お父さんがジュニアの子供のクラブの本数を数えていました。自分が使うゴルフクラブくらいは自分で数えなきゃとか思うんですけどね。
後半スタートする辺りくらいから、ホームコースの先輩ゴルファーが私に耳打ちをしてきました。「 おい・・・おまえ、あの親子ってどう思うよ? 有り得ないよな? オレが注意した方が良いのか? 」と言ってきました。
うーん。難しいところですよね。
親子故の甘えなのかもしれませんね。
これは本当にダメだなと感じさせたのがグリーン上です。
ジュニアゴルファーの子が、先輩ゴルファーのパッティングラインを跨ぎました。そんなことで怒るような先輩ゴルファーではありません。人のラインを跨ぐのは良くないとアドバイスをしていました。これから競技に出ることもあるだろうし、学校対抗の試合に出場するかもしれませんから、ある程度のマナーは知っておくべきですからね。
そして、次のホールのグリーンでは、ラインを跨いだらいけないと言われたからなのか、お父さんにマーカーを投げて、自分のボールにマークしてもらっていました。なんという横柄な。こんな横着なゴルファーは久しぶりに見ました。しかも子供です。人のラインを踏まないように、少し遠回りをしながら歩いてでも、自分のボールには自分でマークをしなきゃいけないと思うんですけどね。
私がゴルフをやり始めた頃というのは、もっと厳しかったと思いますけどね。グリーン上で、くしゃみしたら怒鳴られてるでしょうね。怒鳴られる理由もわかります。迷惑がかかりますからね。しっかりとラインを読んでパッティングをしようとしているゴルファーに対して失礼ですからね。ラインを跨ぐなんて恐ろしくて出来ませんよ。バンカーを均すことも、自分のことは自分でやるという意味もあるし、後続のプレーヤーに迷惑をかけちゃいけないという気持ちもあります。そういった、自分以外のゴルファーのことを考える、気を使うということを厳しく言われていた記憶があります。ですが、最近はそういった雰囲気では無いみたいですね。
ジュニアゴルファーの子は、子供の頃からゴルフに慣れ親しんでいるので、ゴルフは上手です。ただ、ゴルファーとしての心はたいへん醜いものになっているように感じました。
過保護な扱いをするお父さんがいけないのかもしれないですね。
そういえば、野球の星野監督が昔に発言していたことなのですが。少年野球は、少年達が一生懸命なんじゃなくて、お父さん、お母さんたちの方が一生懸命だと言っていました。練習が終って、バッドやグローブを放り投げる子供達。そして、バットやグローブを磨いたりするのは、お父さん、お母さんがするそうです。
色々と考えさせられるラウンドでしたし、人として別の視点からの勉強が出来た気がしました。
日々、精進
がんばります